こんにちは、カシカの採用担当 加藤です!
カシカは、「あらゆるものを可視化し、未来を豊かにする。」をビジョンに、世の中に溢れる膨大なデータをわかりやすく可視化することで新たな気づきを提示し、意思決定を支援しています。
最先端の可視化技術を用いて、可視化の未来と価値を創造する価値を生み出そうとチャレンジしている組織や人を応援するのが我々の仕事です。
今回は代表の奥に、創業に至るまでの経緯、カシカへの想いなど語っていただきました!
キッカケはあの有名ゲーム
中学生のときにファイナルファンタジー7というゲームに出会い、当時としては革新的なグラフィックの綺麗さに圧倒され、将来自分も3Dのグラフィックスを作る人になりたいと漠然と考えるようになりました。そこから3Dについて興味を持ち始め、父親に「中学分の誕生日とクリスマスのプレゼント全て前借りさせてくれ!」と直談判して初めてのパソコンを手に入れ独学でプログラミングを始めました。
本格的にグラフィックスのプログラミングを始めたのは高校生になってから、demoscene(デモシーン)というものに出会ったことがきっかけです。
デモシーンは、音と映像の作品をプログラミング技術をつかって作るメディアアートの1種です。当時3Dのプログラムを作りたいと考えていて、専門の書籍を購入し、サンプルプログラムを打ちこんでプログラミングしていました。当時はまだいろいろ数学など理解してないことが多かったのですが、大学生になってからは段々ちゃんとした作品を作れるようになり、その中でCGプログラミングの技術を独学で学んでいきました。
学生時代はとにかくプログラミング漬けの日々だったので、就職もその方面で考えていました。CGプログラミングを生かした職業だと、やはりゲーム会社が一番に思い浮かびます。当時はゲーム会社は徹夜や残業が多いという噂話を聞き(※あくまで噂話です)、プライベートの時間も確保したいし自分の趣味としての開発もしたい…という思いから、非ゲームの会社でCGプログラミングの技術を活かせる会社を探して就職しました。
どんなキャリアを歩んできたのか
日本SGI(Sillicon Graphics, Inc.現在は日本HPに買収)という、中学生の頃に憧れたFF7を作るためのコンピュータを作っていた会社に就職し、そこから、本格的に可視化の仕事の経験を積んでいきました。SGIでは、スーパーコンピュータで計算した結果を可視化する仕事や、人体や動物をMRI/CTでスキャンしたデータを可視化するシステムのグラフィックス開発をしていました。
これらの計算結果等のデータは一見するとただの数値の羅列に過ぎず、専門家以外の人が目にしてもほとんど理解できないものです。しかし、CG技術を通じて誰にでも分かりやすく変換することで、専門知識のない人にも情報を伝えることができます。
自分の開発したシステムで、今まで見えなかった世界を見せて、新たな発想や意思決定を促す手助けが出来る。この「可視化」に面白さとやりがいを感じるようになりました。
その後何社かで経験を積み、今後の方向性を考えていた時に、以前会社を立ち上げた経験を持つ人から「一度は会社をつくってみるのもいいよ」と言われました。
当時、自分のやりたいこと・開発したいことがあっても中々既存の会社組織の中だと意見が通りにくいということから壁にぶつかっている感覚もあり、自分の会社を作って思い切りやってみようと決断し2017年の5月にカシカを設立しました。
カシカ設立に込めた想い
会社を設立するにあたって考えたことは、長年、プロ向けの3Dグラフィックスを扱うシステム開発をしてきましたが、一般の人たちには3Dというものは縁遠いものではないかということです。
スマートフォンのゲームなどで、3Dのコンテンツ自体は普及していたものの、3D自体に対する理解や3Dを作るシステムは全くと言っていいほど普及してないことに気が付きました。スマートフォンが普及したことで、写真や動画は誰でも簡単に撮影・加工できて、送ることができるのにどうして3Dデータはそのようになっていないのだろう?
プロだけでなく、誰もが簡単に3Dデータを扱えるようなシステムの開発をめざしたいと思い、そこから生まれたのが自社サービス「カタチスペース」です。
「カタチスペース」は、スマートフォンのカメラで撮影するだけで誰でもARを作ることが出来、3Dの専門知識のない人でも写真を撮る感覚で簡単にARを作成することができます。2020年にサービスリリース後、昨年には法人プランを開始し、経産省のスタートアップ支援プログラム「Techbiz」に採択されるなど非常に注目を集めています。今年は米国版のサービスリリースのほか、AR作成機能のバージョンアップ、外部サービスとの連携などハード面・ソフト面の両側から攻めていく予定です。
今後のカシカについて
カシカでは従来のプロ向けの3Dのシステムの開発をしつつ、自社サービス「カタチスペース」の拡大も目指し、フロントエンド・バックエンド・アプリの開発を行い、EC領域から徐々に応用・転用範囲を広げていきます。
誰でも簡単に3Dデータを作れ・加工できるようになるという未来まではまだ少し時間がかかりそうですが、着実にその未来は近づいています。カシカでは従来のプロ向けの3Dのシステムの開発をしつつ、誰でも3Dを扱えるシステムの未来を創造し、3Dを通して皆さんの生活を豊かにするお手伝いをしていきます。
いかがでしたか?今回はメンバーインタビュー第一弾、ということで代表・奥に語っていただきました。カシカの目指す世界に、少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。