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ホームセンターからIT企業へ 新たなチャレンジで目指す未来 (カホエンタープライズ)

皆様こんにちは!そして、はじめまして!2023年5月より株式会社カホエンタープライズでセールスとマーケティングを担当しております、湯野礼之輔(ゆのれいのすけ)と申します。今年で社会人3年目の現在24歳です。

株式会社カホエンタープライズは2017年に設立された新しい会社です。というと若手がメインのイケイケなベンチャーを想像する方が多いかもしれませんが、実は社内に20代の従業員は私一人!他社で多くの経験を積んだ従業員が多く、大人で落ち着いた雰囲気の会社となっております。

カホエンタープライズの主な業務は、様々な企業のDX化をお手伝いすることです。具体的には、TableauやGoogleのクラウドサービスを用いて、企業のデータ活用や業務効率化の支援等を行っています。

しかし、私は大学時代は文学部所属の文系人間で、新卒で入った会社も小売業。ITの世界とは無縁の人生を歩んでいました。

そんな私がなぜカホエンタープライズで働くことになったのか。学生時代からの私の歩みを振り返りつつ、その経緯についてお話できたらと思います。


・大学生活

2017年4月、私は生まれ育った故郷(熊本県八代市)を飛び出し、福岡にある九州大学文学部に入学しました。

文学部を選んだ理由は、なんといっても日本史の研究がやりたかったから!小学生の頃に偉人の伝記や歴史関連の漫画を読み漁っていた影響で、大の歴史好きになった私。当時はぼんやりと「歴史を教える先生になろうかなあ」と考えていました。

大学1年次の教養教育を終え、希望していた日本史学研究室に配属となり、研究漬けの生活がやってきます。「和様漢文」と呼ばれる日本独自の漢文(漢字とひらがながごちゃまぜになっている)を解読して和訳したり、時には「崩し字」を読んだり…(ちなみに、英和辞典や漢和辞典と同じように、崩し字の解読専用の辞典があります。1冊6000円くらいで買えます。)

また、各学期に2回ある演習では、教授から提示された課題をベースに自分で調査した内容を発表していたのですが、その分量が毎回1万字以上!A4用紙20枚以上の発表資料をつくるため、バイトや他の授業の課題で忙しいときは本当に大変で、1週間のうち4日研究室に泊まり込んだ時もありました。

このように書くと苦しいだけの研究生活だったように思われそうですが、実際は楽しい思い出ばかりでした。文献を読みながら「ああでもない、こうでもない」と夜遅くまで同期と議論した時間は、間違いなく私の人生の財産になりました。

(学生時代を過ごした九州大学伊都キャンパス)


・苦難の就職活動

大学3年の終わり頃、いよいよ就活シーズンがやってきたのですが、自分はいまひとつ道を決めきれずにいました。というのも、「やっぱり大学院に進学して、専門の道を極めていきたい」という思いを捨てきれずにいたからです。もし就職するなら・・・誰もが名前を知る様な大手の企業がいいかなと漠然とその時は思っていました。景気に左右されにくいイメージがあったからです。

しかし、新型コロナウイルスが流行し始め全国に緊急事態宣言が発令。経済面でも各所に暗い影を落とし始めます。そんな時テレビを見ていて目に飛び込んできたニュース・・・「とある大手企業、決算発表で数億円の赤字ー」

果たして「安定」とは?自分が正しいと思っていたことは本当に正しかったのか?そんなことを考えては後ろ向きな気持ちになる時間が続きました。緊急事態宣言の影響で採用フローもストップする会社がほとんどで、就活生でありながら1か月ほど暇を持て余す日々。時間はたっぷりある中でいろいろ考えるうちに、「今のような社会が不安定な時に就職してもろくなことがない」と思い、一度就活をすっぱり辞めて、大学院の入試に向けた勉強に専念するようになりました。

しかし、大学4年の10月頃、再び転機が訪れます。当時親交のあった大学院生の先輩が就職活動をしていましたが、希望する進路に中々進めずにいる状況を目の当たりにしました。果たして大学院生となることが自分にとって良い選択なんだろうか…という不安が芽生え始めました。こんな中途半端な気持ちで進んでも、私は「歴史に名を遺す」ことはできない。そう思って大学院への進学を辞めました。

とはいえ、大学4年の10月に「無い内定」で社会に放り出された私。このままでは大学卒業後食い扶持がなくなってしまうので、何かしら働き口を見つけようと思い、就活サイトとにらめっこしていました。そんな時にたまたま見つけたのがホームセンター「GooDay」を運営している「株式会社グッデイ」の新卒採用でした。

実は私、学生時代に「GooDay」では無いのですがホームセンターでアルバイトをしていた経験があり、その仕事内容も非常に楽しいなと思っていました。DIY初心者のお客様と一緒に店内の作業スペースで木工をやったりしていたので、工具を扱う最低限の知識はありましたし、取り扱っている商品についても、接客する中である程度の知識が身についていました。

何より、コロナでどこの会社も業績が落ち込む中、ホームセンター業界は「ステイホーム需要」等需要の高まりを感じていました。どうせなら、「コロナ状況下でも人から求められる企業に就職しよう」と思い、採用面接に申し込みました。

そして面接に進むこととなるのですが、面接を通じての「グッデイ」の印象は、関わる人の雰囲気の良さです。「グッデイ」は接客業がベースになっている企業で、人事担当者にも店舗勤務の経験のある方が多くいます。そのため、他者からどう見られているか、円滑なコミュニケーションで良好な関係を築くにはどう振る舞うべきか、そういった部分が確立されている従業員が多いように思います。というわけで、どうにか内定をいただき、大学4年の11月にようやく進路が決まったのでした。

(大学の卒業旅行で訪れた、広島県にある「戦艦大和ミュージアム」)


・ホームセンター「グッデイ」に入社

2021年4月、株式会社グッデイに入社しました。新卒の同期は19人。男女比はほぼ半々でした。入社まではずっとオンライン上でのやり取りだったこともあり、入社式で同期はおろか面接を担当してくれた人事総務部の方々と対面でお会いするのも初めてでした。

そして1週間の研修を経た後、佐賀県にある牛津(うしづ)店に配属となりました。佐賀から長崎へ抜ける幹線道路の国道34号線沿いにある店舗ですが、周りを畑に囲まれていて、地域のご年配の方や家族連れのお客様が多い印象でした。

グッデイでは取り扱う商品に応じて2つの売場区分があります。1つは日用品やペット用品、収納用品等の担当(LI売場)で、もう1つは木材や工具、園芸等の担当(HI売場)というように分けられていて、私はLI売場に配属となりました。

社会人2年目となった2022年7月、佐賀を離れ大分県の日田(ひた)店に異動となり、HI売場の担当になりました。山間部で自然豊かな日田市では農業や林業が盛んで、園芸用具や植物の苗がたくさん売れる店舗でした。ホームセンターに勤めているものの花の見分けがほとんどついていなかった私は、まずは季節ごとに花の名前を覚えるところからスタートしました。

日田市は周りを山に囲まれた盆地にあり、夏は暑く冬は寒いという立地でした。そんな厳しい外部環境ではありましたが、その様な環境や仕事にも徐々に慣れ始め、自分の裁量でできる仕事も増え、仕事が楽しく感じる様になってきた時期でもありました。

そんな中、日田に異動してから一番大きな経験となったのは、毎月開催されるワークショップの講師を務めたことでした。グッデイでは、毎月1~2回、店舗でワークショップのイベントを開催しています。内容は大きく分けて2つで、1つは木材の加工や塗装を体験できる木工教室、もう1つは旬のお花を使った寄せ植え教室です。このうち私が主に担当したのは寄せ植え教室で、全くの園芸未経験のところから勉強を始めました。

私の初陣となったのは、8月に実施された「夏休み親子ワークショップ」。小学生のお子さん2名と一緒に、夏の定番である日々草を使った寄せ植えを作りました。日々草といえば、赤や白、ピンクなど明るい色が特徴の花で、私が見本品を作るときは赤と白を組み合わせてカラフルに作っていました。こどもたちも複数の色をチョイスするだろうと思っていたのですが、1人の子どもは全て白い花の苗を選んでいました。しかも、統一感のある仕上がりで、想像以上にキレイに出来上がっていたんです。子どもの何気ない行動で、自分の中にあった固定化された考えに気づいた瞬間でした。

自分がお伝えした知識や情報をお客様に実際に体験していただいて、それが形になって喜んでもらえるのは、素晴らしい体験だったと思います。完成品を買ってもらうビジネスが悪いわけではないですが、実際に体験しながら習得してもらう、そのベースとなるコンテンツをパッケージ化して売る商売も面白いと感じたりしました。ワークショップの場合、出来上がりは人それぞれなわけですが、みんなが手順書通りに同じような完成品を作るよう指導するよりも、そこに至るまでに各人が自分で知恵を絞り手を動かす体験を提供できることに意義があると感じています。

(ワークショップでお客様に作っていただいた寄せ植え)


・グループ企業「カホエンタープライズ」へ

社会人2年目になり、漠然と将来のことを考えるようになりつつありました。私はこれからどのようなキャリアを歩み、どのような役職について仕事をしていくのか…そう考えたときに、「せっかく商売人としてやっているんだし、バイヤーとかマーケティング担当がどんなことやってるのだろうか」と感じ、会社の人事異動の意向調査には「将来的に商品部かマーケティング部へ異動したい」と希望を書きました。

というのも、当時経済に関する基本的な知識が欠けていると感じたため、WBS(ワールドビジネスサテライト)といった経済関連のニュース番組を見る様になったのですが、テレビの画面に映る時代の最先端の商品やビジネスのほとんどが東京といった大都市を舞台に繰り広げられていました。そんな煌びやかな光景を見るたびに「実際に東京に行ってこの目で見てみたいな」と感じる機会が増え、違う環境でチャレンジしたい想いが強まっていました。

そんな折、社会人3年目を迎えたばかりの私にかかってきた1本の電話。受話器の向こうにいるのは人事総務部長。「あれ、なんかやらかしたっけ?」と不安になりながら電話を取ると、伝えられたのは「カホエンタープライズへの出向」の話でした。

「カホエンタープライズ」は「グッデイ」のグループ会社ではありますが、正直何をやっている会社か全く知らず…ただ、人事総務部長に「仕事で東京に出張に行く機会があるかも」と言われたことでテンションアップ!

わくわく感とちょっとの不安を胸にカホエンタープライズの面談にいどみました。面談は終始和やかな雰囲気で、とりあえず自分のやる気だったり、現時点で考えていることをぶつけることはできたと思います。そして面談の結果、私の出向が決定しました。

かくして、思いもよらぬきっかけで全く未経験のIT業界に飛び込むことになったわけです。


・新たな職場での業務内容

私がカホエンタープライズで配属されたのは「セールス&マーケティング部」です。その名の通り、営業活動は勿論、プロモーションや広報、マーケティング含め業務内容は多岐にわたります。因みに、カホエンタープライズは下記の様な業務を行っている会社となります。

  1. データ活用に関する支援(Tableauによるデータ可視化支援やデータ分析基盤(DWH)構築支援等)
  2. クラウド(Googleグループウェア)活用支援
  3. SaaSサービス「KOX」(https://kox.kaho-enterprise.co.jp/)の提供
  4. DX人材育成サービスの提供

よって、私が所属するチームは、

  • TableauやGoogleWorkspaceのライセンスの販売(代理店としての役割)
  • お客様との商談及び提案活動
  • Tableau社、Google社等の担当者との連携
  • オウンドメディアの配信・運用
  • 対外的な広報活動/ウェビナー等への登壇
  • マーケティング、プロモーション活動

等々、営業及びマーケティング両方の幅広い業務を担っておりまして、私自身もその一部の業務を任せて頂くこととなりました。今は新しく覚えていくことがまだまだ多くありますが、新しいチャレンジを楽しみながら日々を過ごしております。

(新しい職場にて)


・これからの目標

データ分析に関する事業はこれからも伸びしろが大きく、益々伸びていく分野だと感じています。ですので、まずは企業のデータ活用のお悩みに対して適切な提案ができる様に、しっかり学んでいきたいと考えています。

又、自分に1つ強みがあるとすれば、それは店舗現場での経験があることだと考えています。店舗側に導入されたシステムが実際に現場で活用される様子を見てきましたし、逆に「これはちょっと使いにくいよね」という意見を聞く機会や、自身で感じることもありました。よって今後はシステムを提供する側となりますので、システムを利用する側の気持ちを考慮した提案だったりサポートができる様になれれば、と考えています。

カホエンタープライズでは、Tableauを導入した企業に対し、データを可視化するお手伝いや、操作方法に関するトレーニング、又導入後のお困りごとやご質問にお答えする「伴走支援」という支援メニューがあります。これは、私が店舗勤務時代に経験したワークショップと非常に近いものがあると考えています。いずれも完成品を販売するのではなく、「実際に手を動かして経験を習得してもらう」ことに軸を置いているからです。このような「体験」をパッケージ化して販売するビジネスは、単にモノを買うだけでなく「意味」や「価値」が消費行動の主軸となりつつある現代において、大変価値のあるものだと思います。自分の経験をいかして、どのような工夫をすればお客様の満足度を高めていけるか考えながら今後も取り組んでいきたいと思っています。

今後は自分のバックグラウンドを活かしつつ、「小売」×「デジタル」といった領域で尖った存在になれる様に日々頑張っていきたいと思っています。

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