- Webエンジニア/未経験OK
- 営業事務
- 採用コンサルタント
- 他26件の職種
- 開発
- ビジネス
- その他
仕事、家庭、プライベートの中で生きていると様々な問題に直面すると思います。人間関係がうまくいかない。仕事で成果がでないなど求めている理想の状態とは乖離しており、その状況に頭を抱えている方も多いと思います。そのようなとき皆さんであればどのようにして問題を解決しますか?
「なぜできないのか?」「なぜその問題が起きているのか?」原因を追求し、改善策を考え、改善に向けた行動に移すというステップを取る方も多いと思います。よく書籍などでも「なぜ?(WHY)」を繰り返して問題を解決しよう!と書いてあったりもします。この思考法を問題志向と呼ぶのですが、有効な場面とされているのはものづくりや、システム開発、事故調査など人間以外のモノ・システムの問題を解決する場面です。
今回お伝えしておきたいのは、人間関係や組織、そして自分自身の問題を問題志向アプローチで解決しようとすると、うまく解決できなかったり、人間関係の悪化やモチベーションの低下が起きてしまうということです。そして、人間関係や組織、そして自分自身の問題を解決するためにはより適した方法があります。それがソリューションフォーカスアプローチ(解決志向)です。
原因を追求して原因を排除するのではなく、どうなりたい、何を手に入れたいという未来のイメージをつくることを先行させ、そこから目の前の具体的な行動を変化させるように動いていきます。
◆例えば、売れない営業マンと上司の問題の話を一例にあげると
・なぜ売れないのか?と原因を追求するのが問題志向アプローチ(WHY)
・どういう成果を出したい?どういう営業マンになりたい?という未来のイメージを先行させ、それを達成するためにどのように行動を変化させるのか?を考えるのが解決志向アプローチ(HOW)
◆例えば、喧嘩が続く夫婦の場合
・なぜあなたに苛立っているのか?過去の行動・現象に焦点を当てるのが問題思考アプローチ(WHY)
・どういう夫婦になりたいのか?どういう生活を送りたいのか?という未来のイメージを先行させ、それを達成するためにどのように行動を変化させるのか?を考えるのが解決志向アプローチ(HOW)
となります。
端的に伝えると、それぞれのアプローチには下記のような特徴があります。
問題志向アプローチは、なぜできないんだ?
解決志向アプローチは、どうすればいいか?
問題志向アプローチは、過去
解決志向アプローチは、未来
問題志向アプローチは、何がまずいか?
解決志向アプローチは、何がうまくいきそうか?
問題志向アプローチは、責める
解決志向アプローチは、前進
となります。
最終的に得たい目標達成イメージが共有されていない組織は問題志向になりがちです。そして問題志向は個人や特定の箇所への攻撃が起きてしまい、攻撃された側は反発・正当化をし、そしてモチベーションが低下して更に問題が大きくなったり、他に問題が出てきたりと、まさに負のサイクルです。
解決志向をするためには、まずは最終的に得たい目標達成イメージの共有が大切です。
ただ、どんなに共有されていても問題志向アプローチになってしまうのが人の思考の癖です。会議の時間が経つにつれ、原因分析・追求を始めてしまう・・・。
そういうときは、意識的に解決思考に引き戻す必要があります。
もし皆さんの周りで今解決したい問題や課題があれば解決思考アプローチを活用ください。
また、後日解決思考については詳しく書いていきたいと思います。