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正解がない時代
VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉です。グローバリゼーションや国家・地域間の経済紛争、新型コロナウイルス感染拡大や政権交代、日々更新されるITやバイオの最新技術といった、さまざまな物事が目まぐるしく変化しています。
以前であれば、前例を踏襲し、また過去から正解を探し、確実に遂行するという能力が重宝されていましたが、VUCAの時代においては、正解を探す力は価値・効果が半減してしまいます。これだけ世界が目まぐるしく変化をしていると、目の前で起きる事象の方程式も変化が起きており、それに気が付かないまま「今までのやり方」でやっていると結果が伴わないということが既に各所で起きているようにも見えます。もちろん、世の中の原理・原則は揺るぎないものではあると思いますが、VUCAの時代には、「正解を見つける能力」や「正解を記憶する能力」よりも「最適解を見出す能力」が求められるように思います。
VUCAの時代を生き抜くためには仮説思考が必須!
そして、その最適解を見つける能力こそ「仮説思考」です。常に自分なりの仮説を持ちながらアクションを起こすという思考です。例えば、上司に相談をするというアクションを起こすときにも、必ず仮説を立てておくことをオススメします。
仮説思考ではないAさんの場合
「◯◯さん、◯◯の件についてですが、今、◯◯◯という状況です。どうしたら宜しいですか?」
仮説思考のBさんの場合
「◯◯さん、◯◯の件についてですが、今、◯◯◯という状況です。その状況を見て私は◯◯◯という仮説を立てておりまして、今後◯◯◯というアクションを起こそうと考えています。◯◯さんは、どのようにお考えになられますか?また、私が気づけていないリスクなどがありましたら、ご指摘いただけますか?」
営業活動するときも仮説思考をオススメします。
仮説思考ではないAさんの場合
「◯◯社さんでは現在お困りのことはありますか?」
仮説思考のBさんの場合
「◯◯社さんは、◯◯業界をメイン顧客に抱えており、現在の◯◯業界は◯◯な状態になっております。その結果、現在◯◯社さんでは◯◯というお悩みをお持ちではないかと思っていますがいかがでしょうか?」「またそのお悩みを解決する方法として◯◯◯という策を取ると、このように変化をしていきお悩みを解決することができると仮説を立てておりますがいかがでしょうか?」
ネットで調べ物をするときも仮説思考をオススメします。
まずは、自分の頭の中で仮説を立ててから調べてみる。
仮説思考は癖づけることが大切です。仮説を立てられる場面はたくさんあります。
聞く前に仮説を立てる。調べる前に仮説を立てる。好奇心を持って多くのことに仮説を立ててみましょう。
仮説は検証とセット!
仮説を立てることももちろん大切ですが、仮説は検証を持ってはじめて意味をなします。また最適解に近づけることができます。
例えば新規事業において仮説を立てても検証がないと、本当に顧客にとって価値があるものかわからないままスタートしてしまい、製品を作っても実はニーズがなかったということは枚挙に暇がありません。
・◯◯というペイン(痛み)を抱えているであろう
・その原因は◯◯であるだろう
・その原因を排除できないのは◯◯だからであろう
・◯◯という方法でペインは解消できるであろう
・いくらであればそのペインを解消するために顧客はサービスを購入してくれるであろう
というような「問題の仮説」「問題の原因の仮説」「原因の構造の仮説」「解決方法の仮説」「金額の仮説」を顧客に実際に提案してみて検証してみるのです。仮説は仮説であり、当たり前ですが事実ではありません。
これまで新規事業の立ち上げに様々携わり、新規事業の現場に入ってきましたが、仮説が事実だと思い込みサービス開発してしまう人を多く見てきました。仲間内の「これはいける!」は仲間内での事実であり、客観視がされていない事実は、世の中では事実ではありません。
その仮説になぜか愛情が湧いてしまうんですよね・・・。恋は盲目と言いますが、新規事業は盲目です。
第三者・顧客(あまり関係が近くない)の声を聞きながら、仮説を検証することによって、より最適解・事実に近づけていくことが大切です。
そうすると、各所でズレが見つかったり、本質の問題が見つかったりします。いろいろな意見をもらって検証を実施して、また仮説を立てるのです。これを新規事業開発では何度も繰り返します。
仮説→検証→再仮説→再検証→再仮説→再検証・・・・
新規事業だけではなく、仮説と検証をを何度も繰り返し、最適解に近づけていくことが、VUCAの時代にはより求められます。なぜ?そうなるのか?今後どうなるのか?どうすればうまくいくのか?いろいろなことに興味を持ち仮説と検証を癖づけて、最適解を導く力を高めていきましょう!