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はじめて起業するなら、まずは◯◯!(体験談含む)

これから起業する!いつかは起業したい!そのような志を持っている方が増えてきているように感じます。わたしも起業家という道を選択をした一人として、同志が増えることに嬉しく思います。

何でも始めるときは不安と期待が入り交じると思いますが、約10年前、私が初めて起業したときのことを今でも鮮明に覚えています。インパクトの強い出来事が多かったので今後も忘れないんだろうなと感じています。

さて、今回のストーリーでは、起業1年目、社長1年生のときに気をつけてほしいことを体験談をもとにお話をしていきます。

社長1年目!苦難から気づきを得る

私は24歳のときに研修会社を立ち上げました。自分で研修プログラムを考えパッケージ化して営業をするわけですが、なかなかうまく行かず半年間売上が0でした。半年も売上が0ですとさすがに不安になりますし、お客様にも断られてばかりなので、自信もどんどん無くなっていきます。

「社長って大変だな。」

「起業って簡単なことじゃないんだな。」

「売るのって難しくないって思ってたけどすごい難しいんだな。」

「結局、会社員のころは会社のカンバンに頼ってたんだな」

「営業成績が悪くても給与が入金される仕組みっていいな」

なんていうことを考えていました。

しかし、一度決めたこと挫折するわけにはいかない。その気持で日々、営業活動に励んでいました。
独立してから7ヶ月目ごろ、とある企業さんから提案を頂きました。

「40年の歴史がある研修がある」

「元々大手企業が開発した研修で、多くの著名な方が受講している」

「その研修の代理店と講師」をやらないか?

そう提案を受けました。

「ぜひお願いします!」

初期費用は掛かりましたが藁にもすがる思いで申し込みをしました。

そうすると、提案先でのお客様の反応が変わりました。
「面白そう!ここの会社が開発したんだ!へーこんな人も受けているんだ!よし受講してみよう」

なんと、トントン拍子で契約まで進むのです。
1社だけではありません。多くの企業が契約をして頂けました。

提案する人は以前と変わらず私ですから、営業能力が増したわけではありません。
提案する会社も以前と変わらず私が設立した会社です。
ただ、お客様の反応は面白いように異なりました。

また、講師としても、その研修の公式インストラクターとして毎月10日ほど依頼を頂きました。
どんどん忙しくなり、どんどん売上も増えてきました。

「自分で商品を作って売るだけが起業じゃないんだな」

「歴史もない知名度もない会社はどこかの歴史や知名度を借りればいいんだな」

「自分で営業しなくても勝手に依頼が入り、商品提供だけに専念し売上があがる仕組みっていいな」

そんなことを感じました。

ゼロイチだけが起業じゃない!

社長1年目、私は「オリジナル」に拘っていましたが、それだけが起業ではないことに気づきました。
また、社長1年生から「オリジナル」に拘り、且つマーケットから評価される(売上が上がる)ことは「難しことなんだ」と気づきました。

そのような経験をした私なりの考えですが、社長1年生にアドバイスしたいことを述べていきたいと思います。

経営には5つのマネジメント能力が必要と考えています。
それは、売上、商品、お金、人、仕組みです。下記にて簡単にお伝えします。

・売上マネジメント

売上を作るためにはどうすれば良いか。営業的な要素

・商品マネジメント

売れる商品、顧客が求める商品の開発及びブランディング。商品開発的な要素

・お金マネジメント

お金は調達する必要はあるのか。適正売価なのか?財務・経理的要素

・人マネジメント

採用、定着、育成など。リーダー・マネージャー的要素

・仕組みマネジメント

効果的な組織運営、経営活動をするためのオペレーション設計・仕組みづくり

経営者になると、いろいろなことを考えなければなりません。どんなに優秀な方でもこの5つのマネジメントを高いレベルで実行できる人はなかなかいないと思います。また、外部からこの5つのマネジメントのうち、どこかの能力・経験値が高い人材を招聘すれば良いかもしれませんが、なかなか社長1年生だとキャッシュもなくその余裕もないと思います。(VCなどから大型調達をしていれば別ですが)

では、社長として経験値・能力値が低い社長1年生のときにはどうすれば良いのか?
私のオススメは、5つのうちできることに集中することです。特に商品開発マネジメントは難易度が高く、成果がでるまで時間もお金も掛かります。外部から大きな資本を入れてスタートするのであればまだ余裕もあるかもしれませんが、ほとんどの社長1年生がそれとは違う状況だと思います。魅力的な商品ができる前にキャッシュが尽きてしまう。まさに私もそれを経験しました。

ですから、ゼロイチにこだわらず、まずは業務委託、下請け、代理店ビジネス、FC(フランチャイズ)などで、売上マネジメント、お金マネジメント、人マネジメント、仕組みマネジメントの能力を高めていき、且つ会社も利益体質になり、財務基盤も安定してくる。銀行からの評価も高まり資金調達も大きな金額で調達することができる。そのような状態になってから、商品マネジメントに手をつけ、ゼロイチに挑戦してもいいのでは?と思います。

30代になった今、同世代の経営者仲間で伸びている会社の多くは、もともと業務委託、下請け、代理店ビジネス、FCで基盤を作った会社です。その後、それを元手にゼロイチを成し遂げている会社も多くあります。

ただし、私が起業したころとは違い、今はエクイティでの資金調達も盛んですから、VCやエンジェル投資家から調達をして、商品開発マネジメントに挑戦するのも一つの方法ではあると思います。

以上、偉そうに書いてしまいましたが、経験から学んだことを起業を目指す方へのアドバイスとして記載させて頂きました。

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