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課題解決への強い情熱で宿泊業界の当たり前を変えていく。エス・ワイ・エスが目指す、“多数精鋭”でのSaaS開発とは

こんにちは、株式会社エス・ワイ・エス採用担当です。当社は「直販の最適化と最大化を実現する」というミッションを掲げ、宿泊施設の多彩なサービスや熱意ある取り組みをユーザーにダイレクトに届けることができる、直販予約システムを提供しています。2010年に最初のリリースを迎えた宿泊予約システム「OPTIMA」(リリース当初は別名称)は、国内において多くの宿泊施設にご導入いただいています。

現在、エス・ワイ・エスでは、さらなる事業の拡大を見据え、キャリア採用を強化しています。今回は社内でソフトウェア開発を主導するシステム部から、部長の大畑を迎え、同部の役割や課題感、組織風土などについてお話を伺いました。宿泊業界の課題を解決するために、エス・ワイ・エスが大切にしているマインドセットとは。ぜひ最後までご覧ください。

「宿泊予約は煩雑」というマイナスイメージがエス・ワイ・エスへの入社理由に

――まず大畑さんの生い立ちやこれまでの職歴について教えてください。

大畑:私は11歳のときに初めてPCに触れたことがきっかけでその世界にのめり込み、プログラミングを独学で学び始めました。当初はゲームプログラマーになることを目指していましたが、直接憧れの仕事に就くよりも、まずは経験を積みたいと考え、システム開発会社へと入社します。ここでは数年間、プログラマーとして働き、業務に必要なさまざまなノウハウを吸収しました。

そのような環境に身を置けていることには充実感もありましたが、あるきっかけから運良く会社の立ち上げに携われることになり、退職。新たなシステム開発会社に取締役としてジョインします。この企業は最終的に解散してしまったのですが、私にとっては立ち上げから解散までを中心メンバーとして見守るという貴重な経験となりました。

その後は電機メーカーやゲーム業界、SaaS業界など、デジタル領域に関連するさまざまな企業を経験しました。すべての現場でシステム開発に携わり、現在へと至っています。

――そのようななかで、どのようにしてエス・ワイ・エスを知り、なぜ入社を決めたのでしょうか?

大畑:エス・ワイ・エスを知ったきっかけは、たまたま代表の梶原と話す機会に恵まれたことでした。それまで私は自分の原体験として「宿泊予約」という行動にあまり良いイメージを持っていませんでした。料金表示や予約導線といった、さまざまな顧客接点にわかりづらさや不便さがある業界だと感じており、そのことが旅行という余暇の使い方から遠ざかる一因になっていました。

エンジニアという仕事は、社会が抱える課題の解決方法をプログラミングという手段を用いて模索していく仕事であると、私は考えています。1人のエンジニアとして、宿泊業界のためにやれることがあるのではないか。そう感じたことがエス・ワイ・エスへの入社の理由となりました。

また、梶原のシステムに対する想い、さらには、業界課題やエス・ワイ・エスの仕事に対する熱量の高さに惹かれてしまったところもあります。自社の事業や、それによってもたらされる課題解決に対して、どれだけ熱量をもって取り組めるかは、ソリューションと呼ばれるサービスを開発し続けていくことにおいて、とても重要な意味を持っているはずです。梶原の言葉の端々からそのようなエネルギーを感じられたことが、入社を決意する一因になりました。

リリースから14年の時を経てバージョンアップ。同時に感じていた人材不足という課題

――エス・ワイ・エスにおいて、大畑さんが部長を務めるシステム部はどのような役割を担っていますか?

大畑:システム部は、私たちが主力とするサービスである「OPTIMA」の開発と運用を担っています。具体的には、パッケージ開発やインフラ基盤の構築、運用保守など、複数のチームがあり、8人のメンバーが状況に応じて役割を兼務しながら、大小あわせて5~10ほどのプロジェクトを常時動かしています。手を動かす開発部分については、外部パートナーに作業を外注しているため、ほぼ全員がプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーのような形ですね。なかにはSIer出身者も多く在籍しており、当社のプロジェクトマネジメントにおいても、これまでそれぞれが培ってきた複数かつ複雑なプロジェクト管理などの経験を活かしています。多種多様・少数精鋭のメンバーながら、業務に重要な役割を担っているのが、私たちシステム部です。

――実際にどのような業務を担当しているのでしょうか?わかりやすい例があれば教えてください。

大畑:直近では、「OPTIMA」のリプレイスと機能拡充に力を注いでいます。2010年にエス・ワイ・エスが提供する最初のサービスとしてリリースされた「OPTIMA」(リリース当初は別名称)ですが、これまでの十数年で多くの宿泊施設にご導入いただくなかで、少しずつお客様の要望を完全には実現しづらい場面が目立ってきていました。私たちはその都度、カスタマイズという形で個別に開発を行い、柔軟にニーズに対応してきましたが、今後もユーザーにご満足いただけるシステムであり続けるためには、リニューアルが必要と判断した次第です。

リプレイスでは、使用しているアーキテクチャの変更とあわせ、UX/UIの改良を行っています。スタートアッププロダクトにおいては、「開発を行い、世にリリースして終わり」ではなく、「リリースした後の、長期的な運用や進化」を考えていくことが、とても重要だと考えています。社会課題の解決のために必要な変化であるからこそ、多大なコストを要してでも、リプレイスに注力するという判断に至りました。すでにリプレイスは完了しつつあります。しばらくはお客様のご要望に応じて以前のシステムの提供を続けていきますが、順次、新しいシステムへと移行する予定で動いています。

――例に挙げていただいたリプレイスを含め、さまざまな開発にあたるなかで、システム部として課題に感じていることはありますか?

大畑:システム部では、最大で10件にも及ぶプロジェクト数を、8人という少数精鋭のメンバーが複数の役割を兼務する形でこなしています。縦割りの組織構成となっていない点は長所でもありますが、今後、スタートアップとして成長をさらに加速させていかなければなりません。これまで経営体制の刷新やOPTIMAの開発、改善に注力してきた反面、正直に採用を含めた組織づくりになかなか取り組めておりませんでした。しかし、現在「OPTIMA」の導入数は2000施設を超え、大手クライアント様にも利用いただいていたりなど、ここ数年で市場での認知形成が確立されたこともあり、組織づくりも強化しております。今まで以上に採用を強化させる必要がある中で、先ほどお話ししたリプレイスも、本来であれば、無理をすることなく、余剰戦力で開発に取り組める方がモアベターです。実際に手を動かしてもらうプログラマーも、個々の案件を牽引していくプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーも、まだまだ足りていません。事業の拡大を見据えて、“少数精鋭”を“多数精鋭”へと変えていくことが、システム部の大きな課題となっています。

求めるのは、課題解決に対する熱意と客観性。エス・ワイ・エスはワンチームで社会課題へと向き合っていく

――システム部が一丸となって業務に取り組むにあたり、大切にしているマインドセットなどはありますか?

大畑:特に和を重んじています。最近ではフリーランスとして個人で働くという方も増えてきていますが、私たちは、会社に所属し組織として働くことを選んでいます。だからこそ、チームで最大のパフォーマンスを発揮することを目指していくべき、と考えています。「エンジニア」と聞くと、個々の技術力で業務を回しているイメージを持たれることが多いと感じています。私も若い頃は、そのような意識で業務に向かうことがありました。しかし、今振り返ると、それは間違いだったような気がしています。

私たちの仕事は、社会に横たわる課題を、システムの力で解決していくことです。その目標へとアプローチするためには、目に映る範囲以上のことも見据えていかなければなりません。「チームであるならば、チームが最高の力を発揮できる形を考えたほうが、より遠くへ飛べる」。エス・ワイ・エスで働くようになり、そのことにあらためて確信を持つことができました。

一方で、最高のチームワークを発揮するためには、メンバーそれぞれがお互いにリスペクトを持って仕事できる環境が不可欠です。多様性を認めつつも、個々が自立心を持ち、チームとして目の前の業務に取り組んでいく。そのような組織風土が、スピード感のある開発にもつながっていると思います。エス・ワイ・エスでは、ウォーターフォールの手法で業務を進めるケースが多いのですが、より素早い開発が求められる場面では、それぞれの力を信頼し、たとえばアジャイルのような形で開発を進めるべきケースもあります。それができるのは、個の力と組織の力を両立しているエス・ワイ・エスのシステム部ならではの強みだと感じています。今後も、メリハリのあるチームづくりを意識していきたいですね。

また、私自身前職でSaaS企業の開発部長を務め、その期間に会社の上場を実現させた経験があります。開発やピープルマネージメントに加えて、技術に対する興味関心も強く、エス・ワイ・エスのプロダクト開発環境でも、必要に応じて最新技術を定期的に導入したいと考えています。

エンジニアにとって技術は手段であり、プロダクトの価値は顧客の課題解決にあります。しかし、新しい技術に触れることは知的好奇心を満たし、エンジニアとしての価値を上げるための行為でもあります。そのため、「プロダクトにおける価値貢献」と「エンジニアとしての技術力向上」の両輪を追い求めていきたいと考えています 。


――現在、当社ではエンジニア、特にプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーの採用に力を入れています。システム部の部長である大畑さんは、どのような人材が組織に必要だと感じていますか?

大畑:既成概念にとらわれず、俯瞰して物事の課題解決を見つめられる方でしょうか。「”エンジニア”とはいったい何者だろうか?」と考えたとき、思い浮かべる答えは、きっと人それぞれだと思うんです。例えば、プログラムを書く人、設計を行う人、プロジェクトを回す人...など、役割によって、さまざまな”エンジニア”像がありますよね。その一方ですべてに共通するのは、”エンジニア”がモノを作り、社会課題を解決するということです。プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーなど、キャリアの上流にあたる役割であれば、なおさらです。

エス・ワイ・エスで働くエンジニアに必要なのは、ゴールから逆算して工程を考えていく力です。ある課題を解決するために、どのようなサービスが必要なのか。そのサービスを開発するために、どのような技術が必要なのか。ひとつずつ紐解いていくことで、必ず見えてくる景色があるはずです。

エス・ワイ・エスの携わる宿泊業界は同業他社が少なく、ブルーオーシャンな市場となっています。これは、私たちが市場に大きなインパクトを与えられる可能性があると同時に、自力で道筋を作っていかなければならないことを示しています。そのためには、先ほどのマインドセットとともに、この業界の課題を解決したいという強い想いが欠かせません。ここまでにお話した内容に少しでも引っかかるところがあれば、ぜひ一度お声掛けいただきたいですね。お互いにとって、きっと有意義な時間になると思います。


---------------- 後日談 ----------------

――大畑さん、先日はありがとうございました。

大畑:インタビューではシステム部についてをメインにお話しをさせていただきました。インタビュー時にはそこまで言及はしなかったのですが、システム部に求めたいエンジニア像に関連し、ここでは私の考える「”エンジニア”とは」も、少しお話ししたいなと思います。

既知の事実かと思いますが、今後は、AIをはじめとするさまざまなテクノロジーで、ある程度のプログラムが書けてしまう時代に突入していきます。ただ単に「設計やコーディングができる」というエンジニアの需要は、徐々に減っていくでしょう。

私は、ここで改めて「エンジニアの価値」が問われると感じています。エンジニアの本質は「課題解決」であると考えていますが、これを理解しているエンジニアは、実はそこまで多くないのではないかと思っています。技術領域でAIなどがカバーしきれない部分をいかに理解し、言語化できるかが、今後のエンジニアに求められることなのではないかと予測しています。

――エンジニア像も、時代によって変化していくのですね。

大畑:まだ話し足りない部分もありますが、続きはまた別の機会にお話できればと考えています。



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