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Why UPDATER? // サステナビリティのマーケットを作っていく面白味

ビジネスSX部 ソリューション営業部 マネージャーの竹野渉さんにお話を伺いました。竹野さんは2021年3月に入社して以降、みんな電力の法人営業として活躍されています。現在では事業転換に伴い、電力分野だけでなくESG経営全体のソリューションを提供するSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)ソリューション営業のマネージャーとして事業を推進されています。

脱炭素からESG課題を解決する事業へ

ー現在の業務内容について、SXソリューション営業とはどんな仕事か教えてください。

これまでは、自社で使う電気の再エネ化をしたい、脱炭素をしたいという法人需要家に対して脱炭素メインのソリューションを提供してきました。しかし、企業のESG経営という面で見ると企業の悩みは脱炭素だけではなくて、多方面に渡って経営や事業の拡大に直結する課題があるんですね。

企業が抱えるESGの課題について、複眼で解決できるサービスへと事業を脱皮させているところです。日本の企業は今まさに、ESGの課題を解決していかないといけない局面に立っているので、それを多面的に一括で解決できる存在になりたいと思っています。

UPDATERの強みとしては、お客様へヒアリングをし、ESG経営や脱炭素の課題に対する打ち手をスケジュールも含めロードマップをひき、現状分析やコンサルティングにとどまらず、その後の実行支援も一気通貫で支援・伴走していけることだと思っています。

また、電力ではブロックチェーン技術で特許を取得してますが、電力以外の分野へもブロックチェーンを使い非改ざん性、透明性を特徴とした今までマーケットになかった事業へ横展開を進めています。

実際にアパレル企業様と提携し、衣類の原料調達から生産、販売工程におけるCO2排出量QRコードを利用し、可視化や生産者さんをトレースし可視化させるSaaSサービスを発表しています。


ー電力からサステナビリティ全般に舵を切っているのですね。

SXという概念は言葉としては最近出てきたものですが今に始まったことではなく、以前から考えて実行してきた方は沢山いると思います。ニーズとしてはマーケットに存在していたと思いますが、そこを着眼点としていなかったんですね。

一方、「それだけでは結局電力会社の枠か出る事はできないよね、よりスコープを広く持つことは必要だよね」という意見は以前から社内にはあって、サステナビリティ全般に対して、面で課題解決ができるように、会社として事業展開しています。

マーケットのニーズと会社の意思決定の2つが重なって、電力以外の幅広いところへ事業拡大していくことは、ある意味必然だったと思っています。

マーケットを自ら作っていく楽しさ

ー日本の現状を思うと、まだまだニーズをつくっていく側面もあると思います。

まず、ESGに対して企業の意識や行動の度合いに濃淡があるんですね。社会課題への意識を強く持っていて解決策を考えて実行している企業さんもいれば、取り組んでいるけど課題がある企業さん、これから取り組みたい企業さん、またはそもそも概念として持っていない企業さんもいます。

そこに対してUPDATERの規模感だからこそ、大手の企業にはない小回りのきいたサービス提供が可能です。一律でソリューションを提供するわけではなく、顧客の濃淡、フェーズに合わせて、カスタマイズしたソリューションを個別に提案しています。

マーケットがまだないので、それを作っていく産みの苦しみと楽しみを同時に感じていますね、手探りをしている感じが、なんか楽しいというか。

お客様と日々お話させていただいて聞いたことが材料となり、それを集めてどう料理していくか、マーケットが求める料理にどう仕上げていくかは我々次第だなと感じています。

ーSXソリューション営業は型がない仕事なんですね。この仕事にはどんな人が向いていると思われますか。

理想的なことを言うと、生活の中で無意識的に社会課題へのアンテナを張っている人だと思います。そもそも意識が向いている人は吸収もすごく早いですし、原体験からくる言葉って説得力があって、経験に根差しているから提案の言葉選びも全然違うんですよね。

そうではない人が向いていないわけではなくて、無意識的にそうできる人が、よりやりがいを感じられる仕事だと思います。私もまだまだそこまでの域には達していないのですが。

次に、お客様の経営課題を解決したいとか、社会課題を解決したい人ですね。そういう人にとってはやりがいしかない、自分が興味のあるキーワードとか、勉強してきたことが実際に仕事で活かせる環境だと思います。


子どもたちに日本の四季や自然を残したい

ー竹野さんご自身はどのようなきっかけで入社されたのでしょうか。

以前は、人材エージェントの仕事をしていたんですが、コロナのときに業界自体がガーっと下がったんですね。人材業界はすでに完成されているので、ここで20年30年とやっていくことを考えたときに、キャリアとしても広がりを感じることができないなと考え、転職を考えました。

じゃあ何をやりたいかなと振り返った時に、私は大学で環境のことを学べる学部への入学を希望していたんですが、結局入れなかったんですね。でも諦めきれなかったので、自分の入りたかった学部の授業にもぐりこんだり、自分で図書館で勉強したりしていて。そこの未練みたいな、やりきれていないなと思いました。

あとは、子どもがいるので日本の四季であったり自然であったりを残したい、これ以上悪くしてはならないという想いもあります。今までできていたことが去年今年にかけて如実にしにくくなっていると危機感を感じています。

私の両親が登山が好きで、子どものころ一緒に行っていましたし、私自身は写真で風景を撮ったりするので、自然に目が行くんですね。小さいころの良い思い出が変わってしまうんじゃないか、無くなってしまうんじゃないか。子どもたちが生きていく時代をそういうふうにさせてはいけないと思っています。

2023年8月に社内で開催した「こども参観日」でプレゼンする竹野さん

ー入社されて2年半、UPDATERでの仕事はどうでしょうか。

業界も全く違いますし、電力とかエネルギーとか頭の中にもなかったけど、この会社を選んで良かったと思いながら働いています。

それに、UPDATERが事業としてやっているキーワード(分野)が全部自分の興味のあるもので、毎日刺激されるんです。アートや音楽のような文化やPOPカルチャーであったり、UPDATERの着眼点に共感するものが本当に多いです。美味しいものがいっぱいあるバイキングに来たような感じです。

私が就活していた時代って、ソーシャルとビジネスを本当に両立している会社ってなかなかなくて、ソーシャルなことをやりたかったらNPOしか選択肢がなかったんですね。

でもUPDATERはソーシャルとビジネスを両立しながら、スポーツやアート、音楽とか、たくさんの人が興味を持ちやすい入り口を持っていて、さらに形だけじゃなくてがっつり応援する形で、イベントを企画したり運営側として参加するなど多くの貴重な経験ができます。会社として真面目に、楽しく取り組んでいるので、そういう会社は珍しいんじゃないかなと思います。

UPDATERで海の事業(ブルーカーボン)を作りたい

ー竹野さんの野望を教えてください。

ブルーカーボン(海の生態系によりCO2を吸収し脱炭素を推進すること)をやりたいです。UPDATERって森とか大地といった陸の事業はあるんですけど、海はまだないんですよね。

それに、CO2の炭素化という観点でいうと、木が吸収する量よりも海が吸収する量が2倍くらいなんですよ。とてもこれからポテンシャルのある取り組みで、海の生物多様性や、海洋ゴミの解消、離島の再エネ化など取り組みたいです。

でもそこには海ならではの難易度もあって、まだ事業として上手くいっているものはあまりないので、UPDATERで海や水の領域の事業をやってみたいと思います。

ーありがとうございました。SXソリューション営業がどんなお仕事なのかよく理解できました。また、学生時代の心残りをそのままにせず、今しっかり仕事として取り組んでいるところが竹野さんの真面目さ、誠実さにつながっているのかなと思いました。ぜひ海の事業やってください!楽しみにしています!

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