1
/
5

専業主婦への憧れはほぼなし。多くのママが時短で働くドイツの子育て事情

本日はMamasan&Companyで働いている人の声を紹介します。


今回はドイツのママたちの考え方を交えたドイツの子育て風景をお届けできればと思います。

ドイツのママたちの「働く」=「自立」の考え方

さて、タイトルにもありますが、私の住むドイツでは、日本とほぼ同じくらいのママたちがフルタイム、または、時短勤務で働いていることが当たり前です。女性の社会進出はもちろん背景にありますが、もともと自立心の高いドイツ人は、夫の収入のみに頼っている状態や自分が社会から孤立してしまう状態を、あまり好まない人が多い、という印象を受けます。

子供は寝かしつけるのではなく、ベットに連れていき自分で眠れるようにする!

そんなドイツにかれこれ9年弱住んでいますが、一番驚いた子育てのトピックはなんといっても寝かしつけです。

日本では幼稚園や小学校低学年くらいまでは家族と同じ部屋であったり、川の字で寝るというのが、結構多いと思うのですが、ドイツではなんともあっさりしています。

早い家庭では生後3、4カ月くらいから 「子供が眠りにつくまで隣にいる」という寝かしつけ方法をしない家庭が少なくありません。

もちろんお話を読んだり、子守唄を歌ったり、授乳をしたりということはしますが、子供がぐずるからずっと背中をとんとんして眠りにつくまで一緒にいるということはあまりしません。ましてや添い寝については、母親が眠りに落ちてしまい、無意識に子供の上に載ってしまい窒息死してしまうリスクを高めるとして、危険視する人が多いです。

そのため基本的に、特に乳児は同じベットに寝かせて就寝することは少ないようです。

友人の子供の寝かしつけに驚き!

さて、私が衝撃を受けたのは、ある日友人宅に遊びに行った日のことです。友人は生後3カ月の女の子の母親でした。夕飯に招待され、気づけばもう夜8時という時間になっていました。

「赤ちゃんを寝かせてくる。」と言われたので、結構時間がかかるかな?と思っていたら、15分くらいですぐに戻ってきました。

私は「もう眠ったの?」と聞くと、友人は首を振り「まだ泣いているけど、また15分後に様子を見に行く。」といいました。そして15分後、もう一度子供の様子を見に行き戻ってくると、「涙と鼻水をきれいにしてきたわ。でももう自分で眠れたみたい。」というのです。

この簡素な感じに最初は驚きを隠せなかったのですが、友人が話してくれたことにとても納得しました。それは「私たちは子供たちのために専用のベットを買って、ぬいぐるみを買って、ライトを買って心地よい環境を作ったし、子供はそれをきちんと使えるようにならなければいけない。自分のベットが用意されていて誰にも邪魔されず眠れることの素晴らしさを理解しなければもったいない。」というものでした。

心では納得しましたが、やはり私は生後3か月の子供にそれはできませんでした。(笑)

そんな我が家では、長男が小学校に上がるタイミングで、お話を読んだらお休みと言ってすぐに部屋を出て、一人で眠りにつかせる(実質には弟と二人ですが)という風にしました。

最初は「ママもう行っちゃうの?」と寂しがりましたが、すぐに慣れ子供たちだけで眠れるようになりました。

本来はオン・オフの切り替えが上手なドイツ人

ブログを読みながらご想像がつくかと思いますが、ドイツではオンとオフの切り替えが非常にしっかりしています。子供が自分で寝られるようになれば、親も早くオフになれますよね。

今回のコロナパンデミックを皮切りに、ただでさえ在宅OKだった会社が多いドイツではさらにテレワーク化が進みました。私の主人も昨年3月から7月はほぼ在宅でした。

子供たちも最終学年の子供たち以外はホームシューリングをせざるを得ない状況で、働いているお母さんたちは仕事に行けなくなりました。ですが既にリモートワーク体質がある会社が多かったため、ストレスはあるもののかなりスムーズに対応できている感じがありました。

ですが良いことばかりではありません。在宅勤務中には子供たちの勉強を見るという仕事も追加されました。そのことにより家にいてもしっかりオン・オフを切り替えして残業しなかったドイツ人も、ホームシューリンクのために仕事が終わらずだらだら仕事になる、という事態が多発してしまいました。

私たちが住む州は夏休み明けから通常授業に戻りましたが、幼稚園に関しては一日通しで預けたい場合は、どうしても出勤が必要な家庭が優先になっています。この問題が完全に解決するにはもう少し時間がかかりそうです。

夫との家事の分担

時短勤務では、ママたちがする家事のほうがまだまだ多いのですが、ドイツ人はフルタイムで働くパパたちも結構積極的に家事育児に参加します。

幼稚園の送り迎えはもちろんですが、ご存知の方も多いかともいますがドイツはとにかく残業が少ないのです。そしてフレックスタイム制の会社が多く、午前7時始業、午後3、4時で切り上げる人も結構います。通勤時間も30分以下の場合が非常に多いので、17時頃には、家族との時間を過ごすことができます。もちろんサービス業などの場合はその限りではありません。

ですので夕方は子供たちとサッカーをしたり、プールに行ったり、習い事の送り迎えをしたり、ママがまだ仕事が終わっていなければ、子供にご飯を食べさせたり、洗濯物を畳んだりといろいろと家事をしてくれます。

最後に、海外在住・子育て・リモートワーク(在宅勤務)という視点から

我が家はといいますと、もともとフリーランスで自宅で働いていたのですが、 私がMamasan&Companyで稼働し始めてから、主人が今まで以上にいろいろと、家事を手伝ってくれるようになりました。

そして、以前は一人で黙々と取り組むものが多く、現在のようなチームで動く体制は、チャットで多くの人とやり取りをしたり、打ち合わせへ参加したりとメリハリのある生活になりました。

また、チームで仕事をしているので、社会との接点を強く感じられ私自身も非常に楽しみながら、充実した気持ちで働くことができています。

子育ての悩み自体は、実は楽しむ心の余裕があるかないかの違いで深刻さが変わってくるように感じています。それはドイツや日本以外の国でも共通で、結構大切なことは、育児している人が孤立しない状況を保つということだと思います。孤独になると思い詰めてしまう状況が多々あるので、やはり社会との接点を保ち、責任をもって仕事をするということは、自己肯定にもつながっているように思います。

私は「働く」というのはとても良い選択肢だと声を大にして言いたいです。

実際に出勤をしなければいけない、または時間的拘束が厳しく就労自体が難しいなど、なかなか実現が難しいですが、テレワークで在宅OK、さらに海外在住で時差や文化の違い、外国語などを強みとして働くことができれば、それを活かして働かないのはもったいない!

もし今、働いてみたいけど、育児に家事に時間がないし、無理じゃないかな?と踏みとどまっているなら、ぜひMamasan&Companyで自分のポテンシャルを引き出してみませんか?

Mamasan&Companyでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

Mayumi Hirayamaさんにいいねを伝えよう
Mayumi Hirayamaさんや会社があなたに興味を持つかも