こんにちは。
国際コーポレートコミュニケーション部のAkiと申します。
私の所属する、ブレーンセンターの国際コーポレートコミュニケーション部(国際CC部)は、
英語をはじめとした多言語の広報物制作業務を主に担っています。
クライアントである日本の企業が海外投資家向けに発行するレポートや、
世界中のユーザーに情報発信するためのグローバルWEBサイトなど、
海外向けのプロジェクトを担当しています。
「ザ・日本企業イングリッシュ」にご用心!?
皆さんは、企業の英語で書かれたウェブサイトや販促マーケティングツール、投資家向けレポートなどを目にしたことがありますか?また、そこにどんな英語が書かれているか気にしたことはありますか?
よく見てみると実は、日本企業が発行する英文メディアは、英語ネイティブが見たときに「????」で頭がいっぱいになってしまうような「ザ・日本企業イングリッシュ」であることが多いんです。
これでは、意図が正しく伝わらないどころか誤解や反感を招いてしまいます。
今日は、頻繁に見かけるオカシナ例をいくつかご紹介します。
1.「Top Message」は「社長の言葉」では無い…!?
ウェブサイトなどで「社長の言葉」を掲載するときによく使われる「トップメッセージ」というカタカナ語。それをそのままTop Messageと翻訳している場合があります。
でも英語ではTop Messageという表現はあまり使いません!!!!
「上から下の者に言い渡すお言葉」といった印象を与えるためです。
内容が「お客様へのお礼」や「投資家へのご挨拶」といった丁寧なものであった場合、タイトルと内容から受ける印象がちぐはぐになってしまいます。海外では、“President’s Letter”や ”To Shareholders”、昨年度の説明や今後の計画等を語るような場合だと、“CEO’s Statement” といった表現を採用していることが多いですね。
2.「Challengeする」は「困難にぶつかってもがく」!?
「挑戦」や「チャレンジ」という言葉は、日常的にも企業が発信する情報の中にもよく出てくる言葉です。
新たな事業や変革に「挑戦」する――。
日本語ではポジティブな印象を与えますが、これをchallengeと訳してしまっては台無しです!!!
英語のchallengeには、「異議を申し立てる」や「途方もない困難にぶつかってもがく」といったイメージもあり、基本的にはネガティブな印象を与える言葉です。
あなたは、「文句ばっかり言いながら滅茶苦茶ややこしいことに悩まされている人」と取引したいですか?そんな後ろ向きな人、嫌ですよね。
3.「Domestic」ってどこのことやねん!
海外事業を展開している企業の場合、「国内拠点」と「海外拠点」を分けて紹介することがよくあります。ここで、「国内」をdomesticと訳していたら、どこのことやらわかりません。
domestic は相対的な言葉です。「ある国の中で(外国や、国際的な場ではなく)」という意味です。それゆえ、読者がどの国にいるかによって、指す国が異なるのです。
日本企業が「国内」の話をするときは、Japanであることがわかるようにしましょう。
いかがでしたか?
ほかにも、「日本企業ならでは」の間違い英語はたくさんあります。
心配になってきた方は、ぜひこの機会に自社の英文を見直してみてはいかがでしょうか。
私たちブレーンセンターは、こういった英文の質の向上をはじめとして
グローバルでのコミュニケーション支援に一緒に取り組んでくれる方を募集しています。
興味を持っていただいた方にお会いできるのを楽しみにしています。
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