大阪デザイン部サブリーダー (2005年・中途入社)T. Izuru (1997年・新卒入社) K. Masaya (2008年・新卒入社)K. Megumi
番外編 デザイナーの「本能」を磨く
由「本能、ですか。もう少し詳しく聞かせて下さい。」
S. H 「デザインをする際に大切にしていることの話だったよね。ターゲットのことをちゃんと考えよう、とか載せるメディアによって視点を変えよう、とかそういう回答もできるのかもしれないけどさ。どの案件にしても、ポイントとなる重要な点ってあるじゃない。さっきも品質の話題でそういう話が出ていたけど、案件ごとに違う大事なポイントにすぐに反応できるか、見逃さずにすぐ喰い付くことができるか。そういうポイントに『本能』的に反応できる状態に常にしておくってことが大切なんじゃないかと思うんだよね。」
由「それは、案件の情報が企画部メンバーから共有される最初シーンのことをおっしゃってますか?」
S. H 「それもあるけどね、デザイナーが本能で反応しなきゃいけないシーンはずっとあるよ。社内のメンバーと打ち合わせをするときもそうだし、お客様のところへデザイナーとして出向いていくときもそうだし。君たち企画部のメンバーも、営業や企画をするときにそういうポイントは気にしてるんじゃない?オリエンテーションでのお客様の話し方だったり、プレゼン提案をした直後の相手の表情だったり、そういうのを注意深く見てること。」
S. H「そうそう。だから俺はデザイナーとして、大切なことを察知できる本能・・・反射神経とか直感とも言えるのかな、そういうのをいつも磨くようにしてる。」
K. Megumi 「なるほど、それで『本能』ですか。深いです。」
T. Izuru「たしかにそれは本能ですけど、きっとS. Hさんが長年の経験の中で培ってこられたものなんでしょうね。」
S. H「まあ、そうなんだろうね。普段一緒に仕事をしている東京デザイン部のメンバーも、ピクッと反応してアウトプットした結果が、当たったり外れたり・・・色んな経験をしてるみたいだけど、そうやって沢山失敗しながら身につけていくものなんだと思うよ。本能を磨くのはすごく大事なんだけど、どうやったら磨けますか?って聞かれたら、答えを言語化するのはちょっと難しいかな。」
由「S. Hさん、ありがとうございました。今回のこの場は、今まで言語化されていなかったデザイナーの共通の思いを『BRAIN CENTER Design Philosophy』にまとめた・・・というタイミングでのインタビューでしたが、最後に貴重なお話を聞くことが出来て本当に良かったです。それでは、これでお開きとさせていただきます。」