主に家電領域で営業販売活動のアウトソーシングを手掛けるビーモーションでは、700名以上の販売業務や営業業務に携わるスタッフが所属しています。
業務の中では不特定多数の人とのコミュニケーションが欠かせません。そんな中で、【しゃべり続けると喉が痛くなる・伝えたいことが思うように伝わっているか自信が持てない・相手にもっと信頼感があるイメージを与えたい】といったお悩みが寄せられることも。
そこで、販売スタッフ・営業スタッフの育成を担当するトレーニンググループが立ち上がり、社内向けにボイストレーニング講座を開催することとなりました。一般的にボイトレというと、歌を歌う人やアナウンサーなど専門職の人が行うもの、というイメージがありますが、販売や営業に限らず人とのコミュニケーションが必要とされる多くの仕事に良い影響をもたらすトレーニングなんです。
今回は、そのボイトレ講座の様子をギュッと凝縮してお伝えしたいと思います。
声は第一印象に影響を与える要素の一つ
人と人とのコミュニケーションにおいて、聞き手が受ける印象に影響する話し手の要素を数値化したメラビアンの法則。人は言語・聴覚・視覚の3つの要素をもとに相手を判断していると言われ、言語7%・聴覚38%・視覚55%の割合で影響すると言われています。 この数字を見てもわかるように、聴覚=声の印象も相手に与える印象に影響する構成要素の一つとなっています。
声をコントロールすることで、伝えたい情報が正しく伝えることができ、自分が相手に与える印象を変えることができます。
正しく声帯を使って声をコントロールしよう
声帯に負担がかかっていると、声枯れや喉の痛みが発生します。しっかりと声帯を開いた状態で、息を吐きながら声を出すと、ボリュームのある聞き取りやすい声質になります。また、緊張しているシーンだとどうしても声帯が固くなってしまい、思うように声が出なくなってしまいます。普段から正しい発声を意識することが重要です。
良い声が出しやすくなる身体づくり
「身体は楽器」とも言われるように、声は声帯だけではなく身体全体から発せられるもの。特に首や肩まわりの筋肉が凝り固まっていると、声帯が柔軟に動くことができなくなってしまいます。今回は8つのストレッチ方法をみなさんと一緒に実践してみました。発声だけでなく、首や肩の凝りや頭痛の緩和にも効果があるとのことでした。
改めて、出したい声の雰囲気を具体的にイメージしてみよう
発声の仕組みや声を出すための身体の仕組みを理解した上で、改めて自分が演出したい声の雰囲気をイメージします。例えば、営業部門であれば「やる気が感じられて誠実な雰囲気」、販売部門であれば「詳しそうで信頼できる」など。そして、自分の声をどのようにコントロールすればその雰囲気に近づけられるのか、「あー、あー」と繰り返し声を出しながら調整し、ちょうどいい声のトーンや声質を探っていきます。
繰り返しと継続が大事!
運動と同じように、正しい発声方法は1日にして身に付くものではありません。まずは日々の挨拶で声の出し方を意識してみる、日常生活の中にストレッチを取り入れてみるなど、継続的な取り組みが不可欠です。しかし、実際に講座でお伝えした手法を繰り返し行うことで、8時間程度喋りっぱなしでも喉だけでなく身体への負担が少なくなった、との効果が出ているようです。
* * * *
1時間に渡り理論と実践を参加者のみなさんへ共有させていただき、参加後のアンケートではなんと満足度100%!!嬉しい限りです。
今後も内容をバージョンアップしながら継続していきます。ぜひ今後のボイトレ講座にもご期待ください!