はじめまして。Contrea(コントレア)でエンジニアマネージャー兼プロダクトマネージャーをしております、川口 飛龍(@hirykawa_)と申します。(画像では左から3番目に居ます)
開発組織の説明の前に、「何を作っているのか」の説明をさせてください。
Contreaでは動画でインフォームド・コンセントの課題を解決する「MediOS」というサービスを開発しています。
インフォームド・コンセントとは
インフォームド・コンセントという言葉をご存時でしょうか?
聞いたことはあるけどちゃんとした意味は知らないという方も多いのではないでしょうか。
丁度いい機会だったので、日本看護協会のHPより言葉の定義を参照してみました。
インフォームドコンセントとは、患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである。 インフォームドコンセントは、ただ単に病状を告げ、同意書をとることではない。日常の場面においても、患者と医療職は十分に話し合って、どのようなケアを行うか決定する必要がある。
日本看護協会より参照
要約すると「患者さん自身が自分の病状を正しく把握し、その後の選択に合意して安心して次のステップを決めていく」という行為がインフォームド・コンセントと呼ばれている様です。
インフォームド・コンセントの課題をMediOSではどうやって解決している?
MediOSでは「患者さん自身が自分の病状を正しく把握し」の部分に動画を使ってアプローチしています。
動画はContreaオリジナルになっていまして、コンテンツチームが手術方法や病状に合わせて1本1本丁寧に作成しています。
現役医師のメンバーが責任者として作成しており、現役医師の方に監修で入ってもらっていたり本当にわかりやすいです。
MediOSは、これらの動画を患者さん1人1人に合わせて組み合わせることができるサービスになっています。
使い方としては、医師が患者さんに繰り返し説明している部分をMediOSの動画で代替し、視聴後に不明点や細かい部分を診察時に医師に質問していただく。
こうすることで、患者さんに病状や治療に対しての理解度を上げて頂き、安心して次のステップに進んでいただたくためのお手伝いができればと考えております。
そしてMediOSにはもう一つの大きな意義があります。
それは「医療業界の働き方改革」です。
急に話が大きくなってしまいますが、医療業界は深刻な人手不足、重労働の環境です。
動画でも説明出来る場所は動画で、より詳しい話は対面でという形で医師やスタッフの方には本質的な仕事に時間を使ってほしいという考えがあります。
Contreaでは「医療にかかわる全ての人に安心を。」というミッションでサービスを作り続けています。
もちろん動画は1つの入り口であり、今後も様々な方法でインフォームド・コンセントの課題を解決していきます。
Contreaの開発組織
Contreaの開発チームはまだまだ本当に小さな組織です。 インフラ、バックエンド、フロントと担当領域は分かれていません。企画職も存在しません。SREもいません。運用チーム、開発チームで分かれてもいません。 皆がフルスタックに開発業務をこなし、ユーザーと向き合い、プロダクトの未来を考え行動することを大事にしています。
チーム体制と働き方について
新規事業と既存事業の2チームで開発業務を行なっております。 主業務として分かれているのですが、まだまだ小さいのでお互いの領域を行ったり来たりして皆の意見を反映させながら進めています。 また、働き方としても様々な関わり方があります。
正社員メンバーだけでなく、副業や業務委託として関わってもらうメンバーも多く、柔軟に非同期コミュニケーションを前提とした働き方になっています。
とはいえ、コミュニケーションが無さすぎると寂しいこともあるので、週に1時間オンラインで全員集まる定例も用意しています。
顔を合わせながらタスクのすり合わせや技術的な共有・相談など実施しています。
開発の流れ
定例でアサインもしくは自分で決めたタスクを各自が自由な時間で開発を進めていきます。
実装でき次第、PRをレビューに出してレビューが通れば検証環境にアップしています。
複数メンバーで動作確認を実施し、問題なければすぐにリリースするフローを採用しています。
スタートアップならではの自己管理と改善スピードを重視しています。
Contreaの開発チームの特徴
エンジニアも現場に行くスタイル
Slackには 現場に行こうチャンネル があります。
営業チームやコンテンツチームが、実際の現場に行く際に同席するメンバーを募るチャンネルです。
一般的には、営業チームが会社に持ち帰って現場のリアクションや感想をプロダクトチームに伝えて次の打ち手を考えることが多いと思います。
ですが、人から人に伝えることで情報が薄まってしまったり感じ方が変わってしまうことを考慮し、出来るだけ現場の1次情報に触れて感じる機会をContreaでは大事にしています。
現場に行くと、実際にメディカルスタッフに褒めてもらえる嬉しさも感じますし、逆にプロダクトへの率直な感想を聞いて考え方が変わることもあります。 正直、いつもデジタルを当たり前の様に使いこなしている我々からすると、バイアスがかかっている場合もあるなと素直に感じる場面もあり、いつも勉強になります。
積極的なメンバーが多いので、いつも募集がかかると複数メンバーが挙手して譲り合いになることもしばしばです。
開発するものには自分たちで責任を持つ
またContreaではビジネスメンバーとフラットに開発メンバー自身で仕様と開発方針を提案出来る体制をとっています。
そうすることで、実装や設計を進めて行く中で修正範囲がある程度広くなってしまったとしても、作り手自身がユーザーに届けたい価値や体験を優先する行動を取りやすくしています。
結果として遠回りになってしまったとしても、最終的に良いプロダクトを作れると考えています。
開発体験も自分たちで作っていく
開発メンバー自身の開発体験も大事にしています。
どの言語で開発するのか、、どういうフローで開発するのか、、どういう仕組みにすればより開発スピードを上げられるのか、、など、文化が出来上がってないからこそ自分達で考えながら開発体験を積み上げていっています。
毎月実施している開発振り返り会で、開発していく中でやりやすい点、やりづらい点などを洗い出し、その場でNextActionと担当者も決めるスピード感で進めています。
最後に
MediOSで実現したい未来はまだまだ先にあります。
一歩一歩着実に進んでいますが、もっともっとスピードを上げていきたいです。
また今後成長していくにつれ、色々な問題や課題が生まれてくると思います。
しかし、その解決の先には苦労の何倍ものユーザーへの価値提供ができると信じています。
エンジニア組織もプロダクトも伸びしろだらけです!
開発チームでは、ただ開発するだけではない、自主的に課題解決を楽しめるエンジニアを求めています。
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ぜひ、お気軽にご連絡ください!