私がアスクネットに来た頃のNPO職員の在職年数平均が2~3年くらいでした(今はどうかはわかりません)。在職年数が短いとノウハウや経験が蓄積されていきません。短い理由は、経済的な問題や運営の安定しづらさ、創業者のカリスマ性によるところがあったり、志が高くないと(「社会に良いことをしたいのか、それとも社会を変えたいのか」ですね)、気持ち的に折れそうになりやすいことだったり。一方で、在職年数が長いことでのデメリットもあります。でも、アスクネットは、キャリア教育コーディネーターの経験値を高めるために、在職年数を長くしていくためにできることを一歩ずつ一歩ずつ進めてきました。それも、この認定法人化にあたり、この数年、それに見合う信頼性のある団体とは何か、アスクネットのすべきことは何かを問い続けてきた、1つの結果と判断だったと思います。
代表交代の時期から始めた1つの取組みが実を結びました。
2009年以降、委託事業や自主事業など事業規模が大きくになるにつれ、事務局業務や理事会運営よりも現場で事業を動かすことに注力し、会員の大幅減少。認定法人化の意義などへの理解が進まず、前代表時は、認定法人化しない判断をとっていました。その後、代表交代に伴い、認定法人化を再検討し、運よくNPOの運営を勉強をしていた元スタッフが復帰してくれたことにより、一気に認定法人化申請へ動き出しました。
認定法人化によって、より社会に対しての責任も大きくなりました。その責任を引き受けて、皆様の期待に応えられるよう、スタッフ一同、これからも気持ちを引き締めて活動していきたいと思います。