こんにちは!ディレクターの堀川です。今回はデザイナーの上村さんにお話を伺いました。上村さんは2017年4月にアルバイトしてSUMUSに加わり、2018年7月に正式入社しました。デザイナーという立場でありながら、直接お客様と会い、お客様満足をとことん追求する、その仕事のスタンスについて語ってもらいました。
日々学び、日々成長
今の仕事内容について教えてください。
「じゃあ、広告の仕事をやってくれる?」。入社直後、社長からいきなりそう言われました。私はデザインの専門学校を卒業していますが、プロダクトデザイン専攻だったため、広告デザインに関してはまったくの素人です。しかも前任者からの引き継ぎ期間は、たったの3日でした。
正直、マジか?と思いました(笑)。わけのわからないまま、とにかく情報を集めて、自分で仕事を組み立てていくしかない。うちの会社は、そんなむちゃぶりが結構多いです。もちろん、いい意味で、ですが。
継続的な仕事がありつつ、そこに突発的な仕事も入ってきます。その向こう側には当然お客様がいるので、想定外の依頼はお客様からのSOSだとも言えます。何か困った事象が発生した。急ぎでWebサイトを修正したい。そんな要望に一つひとつ丁寧に応えていきます。昨日言っていたことと違う内容を指示されるときもありますが、すぐに対応できたり、スムーズに対応できたりすると、自分の成長を感じます。日々学び、日々成長ですね。
仕事を“自分ごと”として
何かお客様とのエピソードはありますか?
パソコンとにらめっこしながら黙々と作業をするのが一般的なデザイナーのイメージかもしれませんが、私はお客様との対話を大事にしています。自分一人で仕事を完結させるのではなく、相手とコミュニケーションを図りながら伴走していきたい。そう思っているのです。
先日、コンサルタントに同行し、お客様の会社を訪問してきました。群馬県にある住宅工務店様です。普段はクラウド型のビジネスチャットツールを使いながらやり取りしていますが、私にとってそれは、どこか顔があってないような感覚でした。実際にお会いし、その工務店の社長様の話を聞いて、私は自分の仕事の重要性を認識することができました。
5年先、10年先の会社の姿を思い描きながら、今、この広告に、いくらの金額を投資するのか。社長様の真剣な経営判断を目の当たりにし、身の引き締まる思いがしました。お客様のために、少しでも力になりたい。広告のデザインではなく、広告の成果に対して責任を持とう。私は仕事を“自分ごと”として捉えるようになりました。
上村さんに頼んで良かったよ
広告の成果に対して責任を持つとは?
広告の成果に責任を持つということは、たとえば、コンバージョン数(Webサイトからの反響数)をいかに増やすか、ということです。それは明確な数字として表れるので、前月を少しでも上回っていると、ほっとします。
アートとデザインは、似ているようでまったく違います。一言でいうなら、アートは自己表現で、デザインは問題解決。私は広告デザイナーとしてメッセージを伝え、ユーザーに行動を起こさせなければならないと思っています。
また、手がけるのはWeb広告だけではありません。岐阜県の住宅工務店様がフォトコンテストを企画されたときは、お施主様の生活シーンが伝わる写真を募集するため、ダイレクトメールの作成を担当しました。
A5サイズという限られたスペースの中で、文章量や文字の大きさを調整し、会社のカラーを打ち出したデザインに仕上げるのは難しかったですが、なんとか形にすることができました。お客様からは「上村さんに頼んで良かったよ」と言われ、少しでも貢献できたことがうれしかったです。
「ありがとう」という言葉は有り難い
今後はどんなことに挑戦したいですか?
お客様に喜んでもらうことが、私にとって一番のやりがいです。小さなことでも「ありがとう」と言われると、「ああ、よかった。よし、次も頑張ろう」と思えます。
私はまだ積極的にお客様とのコミュニケーションを図っているほうですが、それでもデザイナーという仕事は、お客様と直接顔を合わせる機会が少ないです。「ありがとう」という言葉は有り難いことなんだ。そう思いながら仕事に励んでいます。
この会社は、やりたいと思ったことや興味のあることを、どんどんやらせてくれます。たとえ現状その仕事がなかったとしても、チャレンジしたいと手を挙げれば、社長がつくってくれます(事業として勝算があれば、ですが)。そして、それを全力でバックアップしてくれる仲間たちもいます。
私はどんどん新しい仕事に手を出していきたい。紙の広告やWebの広告、なんならWebサイトをまるごとひとつつくれるようにもなりたい。そんなふうに自分が中心となってできる仕事を増やしていきながら、もっともっとお客様に喜んでもらいたいと思っています。