9月に入り、渋谷の朝もだいぶ涼しくなってきた。7時ごろに起きて、近所の代々木公園でランニングして、帰り道に人気コーヒースタンドでアイスコーヒーを買って家に帰る。シャワーを浴びて、朝食を済ませ、お気に入りの自転車にまたがってから、また代々木公園を通り、15分後にはオフィスに着く。
こんな生活、あの頃の自分は、想像すらしていなかった。
サッカー選手になることだけを目指していた学生時代。膝の怪我とともに夢を諦めたとき、自分の人生が崩れ落ちていく音を聞いた。
なんとなく入学した一つ目の大学は、途中退学。仮面浪人という、文字通り仮面をかぶって友達の誘いも断り、なんとか、少しだけ偏差値が高い大学に入学した。
しかし、大学が変わったからといって劇的に毎日が変わることはなく、「本当は何がしたいのか」を求め続けていた。
毎日に悶々としている時、知り合いから「サッカーチーム運営」のお誘いがきた。聞けば、代表が体調を壊している間、代わりに繋ぎをしてほしい、ということだった。
最初はお手伝い程度のつもりだったサッカーチーム運営
最初は、代表不在の間、マニュアル通りにお手伝いをする程度のつもりで引き受けた。
しかし、自分が諦めた夢を一生懸命追いかける子どもたちの姿や、それを本気で応援する親御さんの声などを見聞きしているうちに、「地区優勝と所属選手を3倍にする」ことが目標になっていた。
結果、約2年間でその目標は達成した。何が目標達成に結びついたのか?と聞かれても、いまだにわからない。一つあるとしたら、サッカーを辞めてから初めて「やり遂げたい!」と思えたことだった。
調子に乗って失敗した初めての起業
サッカーチーム運営に成功し、イベントやら学生向けの講演やら、いろんなことである程度うまくいき、月収100万を超えることもあった。
そして、調子に乗って起業して、お決まりのように失敗した。起業といっても、個人事業レベルだが、やっと前むきになれた自分にとって、そのタイミングでの失敗は痛すぎた。
結局、いわゆる就職活動で、国内大手の広告代理店へ
広告代理店に入社して、数ヶ月。お世話になった上司や先輩方、人事の方には本当に、心から申し訳ないのだが、毎日が「普通」だった。別に病んでいたり、仕事がつまらないわけじゃない。毎日新しいことを教えてもらって、知らなかった世界を見て、いわゆる「広告業界」的な働き方をさせて頂いた。
積極的に営業をかけたりする同期を横目に、いつのまにか「俺、ここにいていいのかな」と考えるようになっていた。「ああ、またか、、、また仮面浪人した時と同じだ、これ。」そう思った。
でも、親戚は会社の名前を聞いて喜んでいるし、仕事も十分面白い、収入だって世間的に見たら良い。
何が足りないのか、全然わからなかったが、その答えはある日突然、姿を現した。
パーソナルトレーナーとの出会い
偶然、友人がパーソナルトレーナーをやっていて、少し甘えて見た。一緒にジムに行って、色々と教えてもらい、食事も改善した。そこからは、人生の快進撃。
なんと、12kgの減量に成功した。しかも、怪我した膝のリハビリもほぼ完治。正直、パーソナルトレーナーという人たちが、怪我のケアや機能改善までをしてくれるとは、思ってもいなかった。
気がついたら、前から憧れていたトライアスロン最高峰のレース「IRONMAN」にエントリーし、出国前日に大手広告代理店を退職していた。
仮面浪人の時のように、逃げるように大学を変えた時とは明らかに違う。恐ろしく前向きに大手企業を退職し、自分の一生をかけてやりたいことが明確になった。
無事、初出場でIRONMANを完走した日の晩、パーソナルトレーナーへの感謝が涙と一緒に溢れ出た。
別に、痩せたからハッピーになった訳ではない。ずっと離れていた「スポーツのある人生、挑戦を楽しむ人生」を取り戻せたことが、腹の底から嬉しかった。やっと、自分の人生が戻ってきた、という感覚だ。
手がけるビジネスは全て、パーソナルトレーナーへの恩返しだと思っている。
パーソナルトレーナーという高度な専門職である方々が、もっと社会的な価値を高めてほしい。そして、一人でも多くのかたが、その恩恵を受けられる世界を作りたい。
パーソナルトレーナーがもつ知識や技術は、これから高齢化が加速し、利便性が先走る日本社会にとって、非常に価値の高いものだと信じている。
だからこそ、DetoxOfLife合同会社は、ありとあらゆる角度から「パーソナルトレーナーの社会的価値の向上」を目指して挑戦し続けている。
そして今、想像のはるか上を超えて、毎日が充実している
青春時代に経験した「絶望感」・学生時代に経験した「大失敗」・サラリーマン時代に経験した「普通な毎日」も、全てが無駄ではなかったと胸を張って言える。
何でもある程度うまくいく反面、何をやっても続かなくて遠回りをしてきたからこそ、これまで遠回りの人生を送ってきたなあ、、、なんて思っている人とこそ一緒に働きたい!
「悩んだり、回り道をしてきた人こそ、夢中になった時の輝きは半端じゃない。」
毎年の楽しみは、社員旅行でいくホノルルトライアスロン!
自分が大きな挑戦に踏み出したとき、最大の変化は「健康」になったこと。
やっぱり、人間も動物だから、健康的なライフスタイルが一番だ。
「本物の健康」を手に入れて、人生が変わるほどの体験をしたからこそ、社員の健康には拘っている。
決断とか、勇気とか、一人で頑張りまくる必要はない。心身ともに健康的に、前向きでいられる会社で、自己表現し続ければいいだけだ。
「健康で人を幸せにする」会社で一緒に挑戦したい方、お話しましょう!