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挑戦が信頼を育む――スタートアップで紡ぐ広報とマーケティングの未来

MODEは、AI-driven IoTソリューション「BizStack」を提供するシリコンバレー発のスタートアップです。IoTとAIを活用して現実世界のデータを可視化し、新たな可能性を引き出すことで、効率化や生産性の向上、持続可能な社会の実現を目指しています。

透明でインテリジェントな社会を築くために、データの力を最大限に活用するMODEの挑戦は、今まさに広がりを見せています。

今回は、マーケティングマネージャーとしてMODEに入社した粟津 和也さんにインタビューを行いました。前職で培った経験や、MODEを選んだ理由、どのように新たなマーケティングの形を創り上げているのか、その仕事の魅力について語っていただきます。

目次

  • 発見されていない宝物を届ける ― MODEのマーケティングの面白さ

  • ― MODEでの仕事内容と、これまでの経歴を教えてください。

  • ― IoTと生成AIを扱うスタートアップでのマーケティングの魅力について教えてください。

  • ― MODEの製品を多様な業界に展開する中で、マーケティング戦略で工夫していることはありますか?

  • 離れてても信頼できる。リモート環境での仕事の進め方

  • ― マーケティングチームのメンバーについて教えてください。

  • ― リモートファーストの環境についてどう思いますか?

  • 「夢を形にする仕事」への挑戦

  • ― 前職は大企業だったと思いますが、MODEとのカルチャーの違いはありましたか?

  • ― MODEに向いていると思う人物像はありますか?

  • ― 未来の仲間に向けたメッセージをお願いします


発見されていない宝物を届ける ― MODEのマーケティングの面白さ

― MODEでの仕事内容と、これまでの経歴を教えてください。

MODEでは、広報とマーケティングを一つのチームとして運営していて、そのマネージャーをしています。

新卒ではIIJに入社しました。営業職として採用され、インターネット接続やセキュリティサービスの営業を担当していました。グループ会社への出向なども経験しましたね。

IIJは製品力が非常に強い会社で、創業当時はマーケティング組織がありませんでした。「良い製品を作れば売れる」という考えが強かったですし、日本初のプロバイダとしてブランドも確立されていました。

クラウド事業を開始するタイミングでマーケティング組織を立ち上げることになり、当時の社長が私の日報を見て「面白いことをやっているから」と声をかけてくれて、マーケティングにキャリアチェンジしました。

MODEでもマーケティング組織の立ち上げに携わっていますが、こういう立ち上げフェーズの面白さをもう一度体感したいと思ったのも、入社の理由の一つです。

その後はMBAを取得してデルに転職し、マーケティングを7年間続けました。そこで外資系グローバル企業の文化を経験しました。デルは全世界に拠点がありますが、MODEの拠点はアメリカと日本だけというスケール感なので、前職よりも自分には馴染みやすく、やりやすさを感じています。

― IoTと生成AIを扱うスタートアップでのマーケティングの魅力について教えてください。

MODEは、私が入る前までマーケティングがあまり整備されていない状態でした。マーケティングを仕事にしている人に共通の話題で「コンテンツはどうしよう」と施策のネタに悩むことが多いんですが、積極的にマーケティング活動をしてこなかったMODEは、冷蔵庫にいい食材がぱんぱんに詰まってるような感じで「どれから料理しようかな」とワクワクする状態でした。

新しいサービスも出るし、シリーズBで資金調達もして、今まさに認知度を高めたり、ブランドを育てたりするフェーズ。やることを減らすのではなく、どんどん増やしていく必要がある。そこに楽しさを感じています。

既にマーケティングが洗練された会社だと、ROIを追求して「何を減らして何をやるか」を選ぶプロセスが増えることも少なくないと思いますが、MODEはそうじゃない。どんどん新しいことに挑戦できるのが楽しいですね。

具体的には、今まで出していなかったような展示会に出展したり、自社イベント「MODE CHANGE」を企画したり、メルマガや記事広告、Web最適化などにも取り組んでいます。さらに、それぞれの施策を結びつけていく。たとえば、イベントをWebに繋げてまた営業担当に渡すといった新しい流れを作っていくのが面白いと感じています。

MODEを知る前は、IoTって儲からないなと思ってたんです。よくある「見える化」で止まってしまうことが多くて、データを活用できる人が限られているんですよね。データサイエンティストがデータを見ることはできても、現場の業務まで知っているデータサイエンティストって、日本にはまだまだ少ない。だから、IoTは便利なツールなのに、使いこなせていない印象がありました。

一方で、MODEはAIを活用してIoTデータをもっと使いやすくしています。例えば、私が東京オフィスにいて「シリコンバレーオフィスに何人いるの?」って知りたいとき、従来ならセンサーのデータを確認したり、カメラにログインしたりする必要があります。でも、MODEならSlackやTeamsで話しかけるだけでIoTデータを知ることができます。これなら誰でもIoTを使いこなせるようになるなと感じました。

ただ、この便利さって、まだMODEの中の人たちくらいしか知らないんですよね。前職では「インターネットが速くなる」「パソコンが高性能になる」といったわかりやすいメリットを伝えやすかったんですが、IoTとAIが組み合わさるインパクトはまだほとんどの人が分かっていない状態だと思います。これだけいいものなのに、まだ「発見されていない」んですよね。

だから、MODEのマーケティングでは、まずその良さを知ってもらい、それがビジネスにどう役立つかを伝えることが重要で、そこが面白いところだと思っています。

― MODEの製品を多様な業界に展開する中で、マーケティング戦略で工夫していることはありますか?

IoTに関しては、積極的に取り組んでいる業界と、まだそうではない業界がありますよね。例えば、製造業では工場の無人化が進んでいますが、建設業ではまだそこまで進んでいない会社も多いです。業界ごとに打ち出すメッセージを細かく設計しています。ただ、多様な業界の共通点として「人手不足」というキーワードが重要だと感じています。

よく「AIが人間の仕事を奪う」と言われますよね。10年前には「10年後になくなる仕事」とか話題になりましたけど、実際には全然そうなっていません。それどころか人手不足は加速している。MODEがやりたいのは、人件費を削減するとかそういう話ではなく、「やる人がいなくて困っている仕事」や「人がいなくて撤退せざるを得ない状況」を支えることなんです。「空白を埋める」そんな役割を果たしたいと思っています。

だからこそ、人手不足がより深刻な分野を中心に、製品を広めていくことが大切です。その際、業界ごとの具体的な業務内容を噛み砕いて理解し、それに合わせたメッセージを発信するよう心がけています。業界ごとの課題を丁寧に掘り下げて伝えることが、マーケティングのポイントですね。

エンジニアと談笑する粟津

離れてても信頼できる。リモート環境での仕事の進め方

― マーケティングチームのメンバーについて教えてください。

MODEでは、広報とマーケティングを合わせて「マーケティングチーム」と呼んでいて、全部で6人のメンバーがいます。私と、今インタビューしている広報全般を担当するAkemiさん、展示会やセミナーを担当しているNatsukoさん、HubSpotやWebを管理しているKaoriさん、グラフィックデザイナーのHitomiさん、そしてインサイドセールスとコンテンツ制作を担うYutaさんと私を含む6人です。

他の組織との大きな違いは、それぞれが自分の専門領域に特化しており、それぞれの領域のしごとを推進しながら、チームとしてうまく連携して動いているところですね。全員が自分の役割にフォーカスしながら、チームとしてうまく連携して動いています。

マーケティングチームはリモートワークのメンバーも多いのも特徴です。ジャカルタや大阪に住んでいるメンバーもいますし、Natsukoさんは子育て中なので、なかなか出社の調整がしにくいこともあります。リモートワークがなかったらチームが結成されていませんでしたね。

リモートが当たり前のリモートファーストの環境で動いているので、「今日はリモートする」ではなく、「普段リモートで、必要に応じて出社する」感覚でやっています。進捗やタスク、悩みや仕事量は、SlackやGoogle meetのようなコミュニケーションツール、Asanaというタスク管理ツールを活用してすべて明らかになっているので、誰がどれくらいの仕事量で、困っている部分がないか、MODEのカルチャーである「Unknownにならない」ようになっています。そこは管理のしやすさですね。

一方で、スタートアップならではの管理の難しさもあります。メンバー全員が「もっと仕事のクオリティを上げたい」と思っているタイプなので、ずっと仕事をしてしまうんですよね。MODEのマーケティングはやることを増やすフェーズなので、100点のクオリティにこだわるよりも、80点を取ったら早く次の仕事に着手した方がいい場合も多いと思っていますが、チームのモチベーションが高いのでつい遅くまで頑張りすぎてしまうこともあります。

なので「質とスピードのバランス感」も意識してほしいなと思っています。そこはこれから文化として育てていければいいかなと思いますね。

― リモートファーストの環境についてどう思いますか?

前職も基本はフルリモートだったので、MODEのリモートファーストという環境も、私にとっては全く違和感がありませんでした。

前職はアジアパシフィックのマーケティング部門に所属していた関係で、上司はインド在住、同僚もオーストラリアやシンガポール、インドネシアに韓国など各国に一人の体制で、直接会う機会がなかなかなく、自然とフルリモートが当たり前の働き方になっていました。ただ、イベントやインサイドセールスとの連携が必要なときは出社していました。営業チームとマーケティングは密に連携しないと意味がないので、リモートファーストに近い働き方だったのかなと思います。

リモートで働く一番のメリットは、疲れにくいことですね。東京だと電車移動が大変ですし、通勤時間に片道1時間くらいかけてオフィスに来て、そこから働いて、また帰る。この時間を有効活用できる人もいると思いますが、やっぱり無駄になりやすいですよね。

その時間をぜひインプットに使ってほしいなと思っています。趣味でも何でもよくて、映画を観たり、YouTubeを見たり、読書やSNS、ジムや散歩でもいいんです。良いアウトプットを生むためには、まずインプットが大事なので、この時間をそういう風に活用してもらえるといいなと思います。

マーケティングチームには「Out of the box(箱の中から出よう)」というスローガンがあります。スタートアップって大企業で成功したやり方だけではうまくいかないこともあります。まだ世にないカテゴリの製品を出そうとしているので、状況によって逸脱した考え方が必要なんですよね。でも、同じことの繰り返しのような仕事ばかりしていると、いつの間にか自分の中に箱ができてしまう。それを壊す視点を持つためにも、プライベートの時間を大事にしてほしいと思います。

そういう意味では、フルリモートってとてもスタートアップと相性が良い働き方だと思います。

展示会のMODEブースにアテンドする粟津

「夢を形にする仕事」への挑戦

― 前職は大企業だったと思いますが、MODEとのカルチャーの違いはありましたか?

大きな違いを感じました。MODEは、まだ何もないところから作り出そうとしているんです。プロジェクトでも、導入でも、マーケティングでも、マニュアルやガイドラインが用意されているわけではなく、やるべきことを自分たちで考え、動いています。それが任せてもらえる環境なんです。

よくどの会社でも上司が「任せるよ」と言いますけど、実際には「それはまずいよね」とか「前例ある?」と後から言われることってありますよね。最後の最後は本当に任せてくれていない、という経験は誰しもあると思います。でも、MODEのCEOであるGakuさんは、本気で任せてくれるんです。

もちろん興味がないわけではなく、毎月ミーティングをしっかりして、進捗を報告したり意見をもらったりします。それでもメンバーを信頼して、仕事を任せてくれる。そういう意味で、スタッフの専門性への信頼と敬意を強く感じます。

この文化は内側だけでなく外側にも向いています。私たちは製品を作るときや提案するときには、必ずお客様の現場に行きます。倉庫や工事現場など、実際に使う方たちがどのように業務をしているか、そしてそれをどのように助けられるか教えていただきながら支援するというスタンスなので、専門性を大切にするカルチャーが根付いているんだと思います。

働く上でも、それは実際に感じますね。マーケティングは広告費を使う部門なので、根回しや承認プロセスがだんだんと増えて「仕事の大半が調整業務だな」と感じることもあります。でもMODEでは話が早いんです。Gakuさんが任せてくれているし、チームメンバーからも「こういうのやりたい」と提案があれば、それにアドバイスをしたり、「これも一緒にやると良さそうだね」と提案を加えたりして、最適な形を一緒に作り上げる。そういうスピード感と連帯感があるのは、MODEの良いところだなと思っています。

― MODEに向いていると思う人物像はありますか?

逆にMODEに向いていない人を考えてみると「受け身な人」はちょっと合わないんじゃないかなと思います。MODEはフルリモートなので、受け身だと仕事が見つけられないし、たぶんサボろうと思えばサボれちゃう会社なんです。受け身で「これ楽でタイパいいな」と思っちゃう人は向いていないかなと思いますね。

そうするとMODEに向いているのは自分から動いて仕事を作り出して、「MODEに貢献することで自分の専門性を伸ばしたい!」というハングリー精神がある人です。MODEは今急成長している会社なので、自分で仕事を作り出して、スキルを身につけたいとか、前向きに進み続けたいと思っている人が合うと思います。

― 未来の仲間に向けたメッセージをお願いします

スタートアップで働くって、どういうことなんだろうってよく考えるんですよね。

転職活動を通じて、幸いなことにいくつかご縁をいただいた会社があり、中にはMODEよりも全然多くの人に知られているような大手企業もありました。でも、社員数が1万分の1ほどのMODEに入社した自分を振り返ると、やっぱり「面白さ」が決め手だったんだなと思うんです。

人間って1日8時間くらい働くじゃないですか。つまらない仕事だと、それをずっと続けるのはしんどいと思うんです。日本では、35%程度の人しか「仕事が楽しい」と思っていないというデータもあるようですけど、今の私はすごく楽しいと感じています。その「楽しさ」ってどこから来るんだろう、と考えるんです。

マーケティングの仕事だと、自社イベントでお客様が「大変参考になった」とアンケートに答えてくれるとか、Webを自分が設計した通りに見てもらって資料をダウンロードしてもらい、それが案件に繋がるとか、広報活動を通じてブランドを作り上げていくプロセスとか、そういう自分たちのあるべき姿を定めて言語化して世の中に広まっていく手応えが楽しいんです。それって調整業務ばっかりしていたら得られていなかった感覚なんですよね。

スタートアップで働くことの魅力は、その環境に「夢」や「挑戦」がある点だと思います。大企業と比べると、資金やリソースが潤沢ではない分、自ら切り開いていく必要があります。特に、細分化された業務ではなく、上流から下流まで責任を持って関与できる環境は、スタートアップならではの醍醐味です。

また、スタートアップでは新しい技術や発想に挑戦し、失敗から学びながら前進する文化が根付いています。マーケティングの仕事も同様で、楽しみながら取り組むことで、その熱意や楽しさが周囲に伝わり、良い成果を生むと確信しています。

だからこそ、「現状に少し物足りなさを感じている」という方に、ぜひ私たちと一緒に「夢を形にする仕事」に挑戦していただきたいと思います。


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