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なにをやっているのか

戸倉地区の牡蠣漁師、後藤さん。漁師の魅力を感じUターン。
海の見える「南三陸ワイナリー」。2020年10月にオープン!
【バイオマス産業都市構想】 文字通りゼロからのまちづくりに挑むことになった私たちは「バイオマス産業都市構想」に基づき、自治体として持続可能な社会を目指すと決めました。 SDGs(持続可能な開発目標)達成の障害となるのは、多くの場合、長年築き上げてきた既存システムです。 震災による深刻な被害により、そうした障害から図らずも解放された南三陸町は、これまでの社会のあり方からの思い切った方向転換も可能な状況になりました。 【持続的な産業の創出】 延べ10人以上の地域おこし協力隊員を迎え、地域資源を活かしながら持続可能な社会に近づけるような産業の創出に取り組んでいます。 \こんなことやってます/ ◆希少海藻マツモの陸上養殖 希少性が高く高級品として知られる海藻であるマツモの陸上養殖技術の実用化が目前です。6次産業化(生産から加工・販売まで展開する形態)を目指しています。 ◆戸倉ネイチャーパークでの自然体験 特に自然豊かな戸倉地区で各種自然体験(カヤック、SUP、キャンプなど)を提供。豊かな自然をフィールドに「あそびから学び」をテーマに活動しています。 ◆サスティナブルワイナリープロジェクト 町内で採れる海産物にも合う南三陸町産ワインの製造・販売を目指し、「南三陸ワイナリー株式会社」を設立しました。 ◆オフグリッドハウスプロジェクト 持続可能な社会の最小単位ともいえる「持続可能な暮らし」を実現するのがオフグリッドハウス。町内への設置を目指し活動中です。 電気・水道・食料を自給自足でき、灯油を使わなくても暖かく過ごせる、町内産木材を使用したトレーラー大の小屋を開発しています。

なぜやるのか

志津川湾に並ぶ漁船。
南三陸は海だけではありません。里のエリア「入谷地区」。
【南三陸町発、持続可能な社会】 南三陸町は町境をなぞるように存在する分水嶺に囲まれているため、町内に流れる水はすべて町内に降った雨、町の外から流れてくることはありません。 そして町がぐるりと取り囲んでいる形の志津川湾には、町内の山や里に降った雨のほぼ全量が注ぎ込みます。南三陸町の主産業は漁業ですが、それは山・里を通って豊かな栄養が海に注がれるから。 だからこそ、漁師も山主・林業の方々への敬意を抱いています。 2011年、未曽有の大災害がありました。 町内には、4つの地区があります。そのうち3地区は、海に面しており壊滅的な被害をうけました。 そんな中、里の「入谷」地区は農家が多い地域。 食料も備蓄庫に多くあったので、夜通しでおにぎりをつくって、自衛隊が救助に来る前に炊き出しを行っていました。 そこで改めて気付いたのが、地域内で循環できる持続可能なまちづくりの大切さです。 復興のために町の「持てるもの」を棚卸ししました。 そこで初めて、私たちは南三陸町の自然環境のポテンシャルの高さと、自分たちのあるべき姿に気づかされたのです。 本気で取り組みさえすれば持続可能な社会を実現できる――そんな大きな可能性を秘めた町だと知ったのです。 【新しい視点、新しいアプローチ】 「森・里・海・ひと いのちめぐるまち 南三陸」というビジョンに基づきサスティナブルな社会を実現するために必要なのは、これまで通りのやり方ではなく、新たなアプローチです。 新しい視点で町の活性化、町の資源の高付加価値化に取り組んでくださる意欲的な人材を「南三陸町地域おこし協力隊員」として求めています。

どうやっているのか

牡蠣漁師とワイナリー社長のツーショット。
町の未来は、我々が創る。皆で真剣に楽しく議論。
【地域おこし協力隊として仕組み・活動】 町の活性化につながる事業として認定を受けている受入事業者の従業員として勤務しながら、南三陸町から協力隊員としての委託を受け、新規事業創出などの活動に取り組んでいただきます。 南三陸町での暮らしになじんだり、人間関係を構築したり、事業運営ノウハウを学んだりといったスタート段階がスムーズになるほか、勤務先の有形無形の資産を即利用可能な環境でチャレンジできるというアドバンテージも。 町のビジョンに一致する事業を展開しようとしている事業者のもとでの活動は、孤軍奮闘するよりもはるかに早く、ずっと多くの手応えをもたらしてくれるはずです。