発足から1年を迎えたEnergyチーム。Plug and Play Japanの中でもその団結力と仲の良さは有名です。企業パートナー及びスタートアップの皆さんと一緒に、日本のエネルギー業界を改革しつつあるパワフルなチームに話を聞きました。
Interviewer: Yuki NakataniInterviewee: 写真左から:Nicole Yiqun Zhang (Partner Success Manager, Energy), Kathy Liu (Director, Energy), Aldausi Khoirul Rizal (Program Manager, Energy、以下「Alu」)
ーーみなさんのバックグラウンドを教えてください。
Alu: インドネシア生まれインドネシア育ちで、日本には10年前、高校卒業後に来ました。日本の大学でITについて勉強し、富士通に就職しました。富士通では約4年間、金融機関やリース業界を主な取引先としてデリバリー業務を担当し、シンガポールやタイなど東南アジアのお客様とメインで取引をしていました。デリバリー業務の中でも、私はプロジェクトの企画段階からデリバリー全てを管理する役割を担っていたので、そういう意味では今担当しているProgram Managerの業務にも活かせていると思います。
Kathy: 私は中国出身で、大学まで中国にいました。「私の青春は日本だ」という思いが強く、日本への留学を決意しました。大学の専門は法律で、日本に来た後は日本語学校に入らず、京都大学の法学研究科の修士課程に入りました。5年間の修士課程と博士課程を経てPhDを取得し、卒業しました。その後、コンサルティング会社に入り、9年間、エネルギー業界✖️戦略という分野に注力しました。さらにスピードアップできる環境でエネルギー業界のイノベーションを推進したく、昨年Plug and Play Japanにジョインしました。
Nicole: 私も中国出身で、15年前に日本に来ました。日本語学校を経て日本の大学に進学し、国際開発と都市環境に関して学びました。大学卒業後、コンサルティング会社に入りまして、約7年間、環境・社会/サステナビリティ分野に注力しました。労働安全の専門コンサルティング企業で、私は環境と安全のリスク評価の業務と、M&Aの環境デューデリジェンス業務を担当していました。そこで3年半勤務したのち、PwC Japan グループのThe Sustainability Center of Excellence(CoE)チームに移り、そこでも3年半程勤務した後、Plug and Play Japanにジョインしました。
ーーなぜPlug and Play Japanを選んだのでしょうか。
Alu: 渋谷がかっこいいからです(笑)。もう少し真面目にいうと、環境問題やエネルギーなど、社会課題に対してより直接的に貢献したいという思いを抱くようになったからです。Plug and Playを知ったきっかけは、当時富士通がPlug and Playのシリコンバレー本社のパートナーだったので一度見学に行ったことがあるんですが、その時に初めてスタートアップを知り、みんな目がキラキラしていたこの業界に一目惚れしました。その後Plug and Play Japanと面談をした際に、Energyのチームを立ち上げるにあたってメンバーを集めているという話を聞き、これが自分のやりたい仕事だと思い、プログラムマネージャーとしてジョインしました。Energyチームの初期メンバーとして、KathyとEnergyのチームを立ち上げたという感じです。
Kathy: 私は新卒からコンサルティング業界にいまして、そこで得た経験を生かして世の中にインパクトを与える実事業の創出に携わりたく、コンサルを一度卒業しようと考えていました。コンサル時代は長くエネルギー業界に注力し、さまざまなエネルギー大手企業の新規事業創出や中期経営計画をサポートし、エネルギーという業界の魅力に夢中になっていたので、コンサルを卒業してもエネルギー分野の仕事は続けると決めていました。そのタイミングでPlug and Play Japanから、Energy部門を立ち上げるための責任者というオファーを貰いました。イノベーション・エコシステム自体が魅力的かつ、会社にはダイバーシティと自由な雰囲気が溢れていて私にとってチャレンジできる場所だと思い、Plug and Play Japanへの入社を決めました。入社後はチームのみなさんと一緒に自由にチャレンジができていて、非常によかったと思っています。
Nicole: これまでの環境やサステナビリティ関連のコンサルティング業務経験から、環境・社会課題の解決については、企業にとってリスクではなく、事業化して利益が出るビジネス機会でもあると思っています。よりサステナビリティ分野における事業創出に携わりたいと思ったのが、転職の契機でした。また前職の案件で、海外のスタートアップと直接接する機会があり、彼らは顧客や市場のニーズを見極めていてアクションも早く、そのパッションに惹かれました。そこで、Plug and Play JapanのEnergyチームのPartner Success Managerのポジションに応募しました。グリーンエネルギーやクリーンテックの分野において、企業パートナーと一緒に事業のイノベーション機会を探索しながらスタートアップとも連携するという職務内容について、とても魅力的でやり甲斐がある仕事だと感じています。
ーー最終的な決め手はどこにあったのでしょうか。
Alu: スタートアップに関連した業界に行くということは既に決めていて、日本ではPlug and Play Japanが業界内でトップレベルのスタートアップ支援機関ということが最後の決め手になりました。
Nicole: コンサルティング経験を活かしながら、より早いスピードでサステナビリティやクリーンエネルギーの事業化を推進できるのはここしかないと思いました。また面接の際に、チームリーダーのKathyがとても優秀で、かつ近いビジョンを持っているように感じ、入社を決意しました。
Kathy: 私は二人のように直感で決めたのではなく、正直かなり悩みました。コンサル業界で長年働いてきて、多くの経験を積み上げていました。また、前職でのキャリアも順調で次の昇進も見えている状況でした。転職候補は、大手外資系VCやスタートアップのマネジメントも考えており、Plug and Play Japanという全くわからない会社に入るべきなのか迷っていました。オファーを承諾する前に、一度オフラインで渋谷オフィスを訪問し、Plug and Play Japanの元気さとパワーを感じました。Plug and Play Japanは社員の大多数が30代で、同じ年代のみなさんとフラットに話し合いながら、物事を推進していくといった形にワクワクしたことが、最後の決め手になりました。
ーー入社前に抱いていたイメージと、入社後にびっくりしたギャップはありますか?
Alu: 私はこれまで大手企業側の立場だったので、そもそもスタートアップや中小企業についてイメージしづらかったです。入社後は、試用期間はあるものの研修は全くなく、なんでもやりながら自分で勉強していくしかない環境に刺激を感じ、大手企業にいたままでは一生味わえなかったと思いました。これまではすでに整えられていることをこなすのが当然のことだったのですが、これからは決まっていないことをチームと一緒に自分で決めていくことに、面白さと大変さを感じています。
Kathy: Plug and Play Japanに対して先入観は持たず、自分のやるべきことをやろうとだけ考えていたので、ギャップは感じませんでした。入社してよかったなと思った点は、想像よりも自由度が高かったことです。チームとしても会社全体としても形が固まっていなかったので、自分で決断して方向性を定めていける自由度の高さは良いサプライズでした。
Nicole: 応募する前に複数回のカジュアル面談をしていただき、個人の裁量が大きくスピード感を持って様々な仕事にチャレンジできるスタートアップのような企業文化があることや、組織内で決まっていない事項がある反面、自由度が高いことについて認識していたので、入社後組織に対する大きなギャップを感じることはありませんでした。一方、これまでの職務経験では、大手企業と新しいことを推進するにあたって大変さを感じることがあったのですが、Plug and Play Japanの企業パートナーはオープンイノベーションに対する積極性が高く、いい意味でギャップを感じました。企業パートナーのイノベーション推進をしっかり手伝っていくために、今以上に業界知見などのスキルを磨く必要があるPartner Success Managerの仕事に責任を感じています。
ーー 一緒に働きたい人物像について教えてください。
Alu: Program Manager、Partner Success Manager、Directorというロールがありますが、自分の役割をやるだけではなく、みんな助け合うのが当たり前のチームなので、助け合いながら、一緒に仕事の品質を高めていきたい方は歓迎です。
Kathy: エネルギー業界に対して強い興味がある人です。エネルギー業界未経験でも全く問題ないのですが、強い興味を持って、入社後にこの業界について深く勉強する覚悟があること、それだけです。それ以外は何も求めません。
Nicole: Plug and Play Japanについても、Energyチームの業務についても、一歩先のビジョンを持っている人、もしくはこれから一緒に考えていける人です。目の前の仕事をこなすだけだではなく、一歩先のことを考えられる意識が重要だと思います。
Kathy: Energyのチームメンバーは、互いのことを魅力的に感じていて、その根本にあるのは、その人が先の物事を前もって考えていたり、自分自身のビジョンとプリンシパルを持っていることだと思います。そのような素質をもっている方、自分の確固たる芯がある方は、このチームにすごくフィットすると思います。