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“ないものは自分でつくる”。そんな環境を面白がる精神があれば、きっとやりがいをもって働けるはず!

“ないものは自分でつくる”。そんな環境を面白がる精神があれば、きっとやりがいをもって働けるはず!

前島奈緒子 コンテンツ開発チーム マネージャー

すべてが試行錯誤の状況で生まれた“絆”

私が当社に参加したのは、キッズウィークエンドが自社でオンライン授業を独自開発しようと模索し始めた時期にあたります。ちょうどコロナ禍の真っただ中で、さまざまな企業が毎日家にいる子どもたちのために、教育のオンライン化に取り組み始めた頃でした。とはいえ、コンテンツ開発といっても、子どもや保護者の方々がどんなものを期待しているのかわからないし、参考になるようなものも見当たらない。そんな、すべてが手探りの状況の中で授業づくりを始めました。

私にも子どもがいるのでよくわかりますが、子どもに長時間座って話を聞き続けてもらうのは実に難しいものです。当初は試しにスタッフの子どもたちを集めてリハーサルに参加してもらい、横でじっと観察していました。すると「この子はここで興味がなくなった」「あの子はこの部分でとても眠そうだった」などという発見がたくさんある(笑)。その結果をもとに「このくらいの時間にクイズコーナーを設けてみたらどうか」「気分転換に体を動かす時間を作ってみよう」と、試行錯誤で内容を組み立てていきました。

登壇してくださる先生方からの助言もとても参考になりました。社会はコロナ禍で、活動が制限されている子どもたちのために何か役に立ちたいと考えていらっしゃる教育者・研究者の方、パフォーマンスの場を失ってしまった芸術・芸能関係の方など、「社会に発信したい」「これまでとは違う世界でチャンスを掴みたい」と思っている方がたくさんいらっしゃった。ならば、そうした方々と全国の子どもたちをつなげられないだろうか、という思いが私たちの推進力となりました。時代のニーズをうまく掴めたのももちろんですが、そういう発信者の方々と「何か一緒にやっていこうよ」という絆が生まれたのも大きかったですね。


自分の色を加えながら“ゼロ”を“イチ”に

当社のプラットフォームは、今やオンライン授業掲載実績が、年間約8,000件を超える規模にまで成長しました。それでも、授業の開発は、毎回ほぼカスタムメイドなので、試行錯誤の連続です。企業や先生などから提供いただいた素材をもとに、それらを最大限に活用し、子どもたちに面白いと思ってもらえる形に仕立てていく。毎回がゼロからのスタートです。

制作の過程では、出演交渉から授業の企画、募集ページの制作、ご担当者や出演者との打ち合わせ、配信に使う動画やスライドのディレクションや制作、リハーサル、当日の配信サポートまで、必要なことは何でも自分たちでやります。こういう状況をプラスに捉えて、「経験したことはないけどやってみよう」「前例がないのなら自分が前例をつくってしまおう」と前向きに考えられる方ならきっと楽しく働けると思います。かくいう私も、あまり自分の仕事に線を引かないタイプだからか、この“ゼロからイチを創り出さなければならない状況”を面白がりながら日々取り組んでいます。

CEOの三浦をはじめ、当社のマネージャー勢は、成果や期日に関しては管理しつつも、“どのように達成するか”という部分はおおらかというか、スタッフを信じて挑戦して欲しいと思うところがあります。私もチームのメンバーに対して、数字の面では毎回きっちり確認しますが、そこまでの過程は思う存分やってほしいと考えています。きっとマネージャー全員がそういう気持ちなのではないでしょうか。

“異業種の視点のミックス”が新たな文化に

当社のメンバーは金融、人材、医療、マスコミなどの出身者から構成されており、“教育業界一筋の人間が少ない”というのも一つの特徴です。でも、だからこそ「授業とはこういうものだ」「子どもはこう考えるもの」などという固定概念がなく、各々の視点やノウハウを持ち寄りながら一つの解を導いていくようなカルチャーがあります。職場環境の面でも、「前職で使っていたこの営業ツールが使いやすかった」「情報共有はもっとこうするとわかりやすい」などという意見を取り入れて、風通しのよく、働きやすい環境にどんどん変化しています。

最近は当社以外にもオンライン授業を手がける企業が増えています。現在は子ども向けオンライン教育のプラットフォームとしてトップランナーである当社も、これまでのやり方を漫然と続けるだけではあっという間に時代に取り残されてしまう。核となる理念は確固としたものを持ちながらも、授業の設計や運用の方法はニーズに合わせて柔軟に革新していかなければなりません。でも、切磋琢磨する相手が増えている状況だからこそ、今後さらに面白い挑戦が待っているともいえるのではないかと思います。

好奇心旺盛な子どもたちの“拠りどころ”になりたい

私たちのオンライン授業で扱っているのは、学校では教えてくれない、いわば“教養”の類ですから、受験に直接役立つわけではないかもしれません。でも、それをおもしろいと思う子どもがたくさんいることを身をもって実感しています。私たちが大切にしたいのは、そういう子どもたちのまっすぐな好奇心です。

時おり、“お城”とか“生きもの”とか、何か一つのことに驚くほど詳しい子どもがいますよね。ただ、いくら好奇心が旺盛でも、学校や地域社会の中にそのことをとことん話せる友達はなかなかいないし、周りの大人も付き合ってあげる時間がないものです。そんな状況の中で、私たちが提供する場が子どもたちの“拠りどころ”になればと思います。そして、この取り組みが彼らの「将来こういう仕事がしたいな」とか、「こういう大人になりたいな」という夢につながれば素晴らしいですね。

たとえば、キッズウィークエンドの公認講座の一つである宇宙に関する授業は、宇宙好きの子どもたちの”サークル”のような場になっています。学校で宇宙について学ぶ時間はとても短いものですが、ここに来れば、同じ宇宙好きの子ども同士でワイワイ学べるし、先生に気軽に質問もできます。この授業を目を輝かせながら受けている子どもたちの中から、将来、宇宙開発に携わるような子が出てくれれば……などと、夢は大きく膨らんでいます。

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