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昔から続く慣習を少しずつ変更

当社は朝一番にラジオ体操をしています。けっこうな古いルールというか手法なのですが、自分でもやっていて肩がほぐれるのがわかりますし、特に平均年齢が高いノムラ化成、高齢者にとっては非常に健康に効果的なものだというNPO法人 全国ラジオ体操連盟の調査結果もあります。

「ラジオ体操を週5日以上かつ3年以上実践している55歳以上の男性211人、女性332人、合計543人を対象に調査を行った結果、体内年齢は実年齢より10歳~20歳若く、骨密度などの数値も良好であること、また、血管年齢や体力年齢も実年齢より若いことが明らかになるなどラジオ体操が健康づくりに効果があることが明らかになりました。」出典: 平成25年度簡易保険加入者協会委託調査「ラジオ体操の実施効果に関する調査研究」(PDF/1.2MB)

ただひとつ。ノムラ化成の始業時間は8:30なのですが、ラジオ体操は8:20から始まるのです。ラジオ体操への参加は義務ではなくて一応任意の形をとっているものの、実質はそこに参加しないといけない強制の空気がありました。昔からいる人にとっては当たり前でも、最近入ってきた人にとっては「始業時間は8:30だよね?」ということになってしまうわけです。そこでこの慣習を変えてラジオ体操は8:30開始ということにしました。始業時間10分前に来る必要がなくなる代わりにこれも業務のひとつとして全員参加ですと。

こういうことは誰かが言い出したら「そうだそうだ」という話になりやすいのですが、その一声を出すのが難しいです。社員の間で話が出ても経営層にまでは届かないというのはありがちで、今回そういう声が出せるように「カイゼン」の仕組みを作りました。「カイゼン」というと製造業で現場の仕組みを整えたり5S(「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字)を徹底するというのが想像できますが、それだけではなく会社の仕組みやその他諸々のことについても「ここが変だよ」を声に出してもらう機会という捉え方です。

このラジオ体操の話もその機会があったから出てきた話でした。このほかにも例えば「給料の支払いはずっと現金手渡しだけど銀行振込にしよう」(マジです。ずっと手渡しでした)とか、「来客時に女性社員が会議室までお茶を持ってくるのをやめて冷蔵庫のお茶を出そう」とか、今の時代にほとんど聞かなくなったルールをちょっとずつ変更していっています。

こういう動きを活性化させていくことが「昭和から令和へ」と組織を進化させるのだと信じてちょっとずつがんばっていきます!


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