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【自分探しの方法】やりたいことがわからないときや、理想の転職先を見つけたいときにやるべきこと

新卒でなんとなく内定した会社に勤めているが、本当にこのままでいいのだろうか。一度きりの人生、後悔のないよう「やりたいこと」を仕事にしたい。でも、何がしたいのかわからない……。そんなモヤモヤした気持ちを抱えている20代の方も多いのではないだろうか。筆者自身も若い頃はそのような悩みからいろんなスクールに通ったり、さまざまな職業を体験したりするなど、「自分探し」をしたものである。本記事ではそんな悩める20代に向けて自分探しの方法について解説する。「何がやりたいかわからない」という方はぜひ参考にしてほしい。

まずは自分を知ることからはじめよう

やりたいことを見つけるためには、まず自分の価値観、スキル、興味、性格、モチベーションなどについて深く理解することが欠かせない。なぜ自己理解が重要なのか。一般的には「強み」「弱み」「価値観」「目標」を知ることが大切と言われているが、その理由について解説しよう。

自分の強みと弱みを知る重要性

強みの理解は自分が高いパフォーマンスを発揮する上で欠かせない。例えば、人々とのコミュニケーションが得意な人であれば、営業やカスタマーサービスなど、人と接する機会が多い仕事に適している。一方、データ分析や複雑な問題解決が得意な人は、エンジニアリングや研究開発のような分野で活躍する可能性が高い。自分の強みを活用して成功を収めることができれば、楽しみながら高い成果と自己満足感を生むことができるのだ。

一方、自分の弱みの理解も忘れてはいけない。自分のウィークポイントを知ることで、それを補うスキルを開発したり、弱みによって悪影響をおよぼす可能性のある職種を避けることができるからだ。例えば、細部に注意を払うことが苦手な人は、詳細に対する高い注意力が必要な職種(会計士やエディターなど)には適していないかもしれない。このように自分の強みと弱みを理解することで、より戦略的なキャリア選択が可能になる。

自分の価値観と目標を知る重要性

自分が何を重視し、どのような行動や意思決定をするのか。その源泉になるのが、価値観や内発的動機である。自分が何に動機づけられ、何を追求したいのかを理解することで、情熱を持って取り組めるテーマや心から楽しめる仕事を探すヒントになるはずだ。

幸運にも自分の価値観に一致する仕事が見つかれば、仕事の満足度とエンゲージメントが高くなるはずだ。逆に自分の価値観と一致しない仕事に就いてしまうと、ストレスや不満が生じやすい。自分の価値観を理解し、それに基づいてキャリアを選択することで、長期的な職業的満足度を向上させることができるだろう。

自分の価値観を理解する必要がある理由はそれだけではない。自分が何に喜びを感じるのか知ることができれば、目標を設定しやすくなる。自分の価値観に基づいて設定された目標は、「達成しよう」という意欲がわく。一時的な利益や短期的な成功よりも、自分の価値観と一致し、自分の目標に対して前進させる仕事は、長期的なキャリアの成功と満足感につながるはずだ。

自分を知るための方法

では自己理解を深めるにはどうのような方法があるのだろうか。具体的な方法を紹介しよう。

ジャーナリング

ジャーナリングは自分の感情、考え、経験、目標を書き留める行為。自己反省の一形態で、自己理解を深める有効なツールとなる。ジャーナリングの主な方法とその利点について解説しよう。

感情のジャーナリング

日々の感情や気持ちを記録する行為。自分が何に対してどのように感じ、反応するのかを理解することができる。また、感情のパターンやトリガーを識別し、感情の管理戦略の策定にも役立つだろう。 グラティチュード(感謝)ジャーナル自分が感謝していることを毎日書き留める行為。ポジティブな視点を保つのに役立ち、幸福感や満足感を向上させると言われている。

ドリーム(夢)ジャーナル

夢を記録する行為。無意識の思考や感情、欲望についての洞察を得ることができる。 目標ジャーナル自分の目標を記録し、目標に向けての進捗を追跡する行為。目標達成をサポートし、自己効力感を高めることができる。

自己反省ジャーナル

自分の思考、感情、行動について深く考え、それらを文書化する行為。自己理解を深め、自己成長を促進することができる。 フリーライティング一定の時間(例えば10分間)一貫して書き続ける行為。思考のフローを促し、無意識の思考や感情を引き出すのに有効と言われている。

フィードバックを受ける

ジャーナリングだけでもある程度自己理解を深めることができるが、限界がある。そこで有効なのが、他人からフィードバックを受けるだ。自分は第三者にどう映っているのか。フィードバックを受けることで、自分の行動や性格についての新たな気づきを得ることができる。他人の視点は、自己認識のバイアスを克服することに役立つだろう。

マインドフルネスを実践する

今この瞬間に意識的に注意を向けるマインドフルネスには自己の思考、感情、感覚を判断せずに認識するという要素が含まれている。過去の出来事や未来の可能性について心配するのではなく、現在の瞬間に集中することで、生活の各瞬間をより深く体験することができる。

また自分の思考や感情を判断せず、ただその存在を認識することで、自己理解が深まり、自己受容も促進される。マインドフルネスの練習では呼吸が重視されるため、ストレスの軽減、集中力の向上、感情の管理、自己認識の強化など、多くの精神的および身体的な利点がある。

キャリアカウンセリングやコーチングを受ける

キャリアカウンセラーやコーチのカウンセリングは、自己評価のバイアスを克服し、自己認識を深めてくれる。彼らは、キャリア開発、自己評価、目標設定などの分野で専門的な訓練を受けているので、新たな視点を提供し、見落とされていた強みや可能性を明らかにしてくれる。自己理解を深め、強みと価値観を明確にするためのフレームワークとツールを提供するだけでなく、挑戦や障害に直面したときもサポートしてくれるはずだ。

自分のスキルセットを特定し、強化しよう

自己理解を深め、価値観や目的をしたあとは、自分のスキルセットを特定し、強化することに努めよう。 スキルセットを特定するポイントは、自分が得意とするものや、他人から認められているものを認識すること。スキルセットにはハードスキル(特定のタスクを実行する能力)とソフトスキル(コミュニケーション、リーダーシップ、問題解決などの一般的な能力)の両方が含まれ、反省や自己評価を行うことで特定することができる。

また、上述したように第三者からフィードバックを受けることもおすすめしたい。同僚や上司、友人や家族からのフィードバックは、自己認識のギャップを埋め、見落としていたスキルの発見に役立つはずだ。

加えて、ロールモデルとなるメンターを見つけ、アドバイスをもらうことも効果的だ。同じ職場でメンターを見つけることができればそれにこしたことはないが、外部で活躍するメンター候補にSNSなどでコンタクトをとり、壁打ちの相談をする手法もある。

ただ、メンター候補が忙しく断られてしまう場合も当然ある。そんな時は、古臭い手法ではあるが鞄持ちをさせてもらおう。報酬はなくとも、学べることは多い。

「鞄持ちはさすがにハードルが高い」と思った方は、オンラインコースやワークショップ受講、新しいプロジェクトへの挑戦などを通じて、日々アンテナを貼りながら自己研鑽に励むといいだろう。

「求められていること」を通じて、感謝される喜びを知ろう

ここまで自己理解や特定スキルを磨く方法について述べてきたが、たとえ自分を理解し、スキルを磨いたたところで必ずしもやりたいことを仕事にできるわけではない。例えば、「アナウンサーなどの人気職種を目指して努力してきたが、狭き門で内定がもらえなかった」という人は世の中に大勢いることだろう。

そんな時はまず「求められていること」に焦点を当ててほしい。これまで求人広告の制作として、人手不足で悩む企業を数多く目の当たりにしてきた。「経験やスキルは問わないので、若くて、素直で、意欲さえあれば、とにかく採用したい」という企業は、実はたくさんある。あなたはそんな企業に興味はないかもしれない。

しかし、視野を広げれば、あなたを必要とする企業は多いのである。そういったあなたを必要とする企業に出会うこと。そして、その企業で目の前の仕事に精一杯取り組み、結果を出すこと。そうすることで、どんな仕事にも、人から感謝される喜びや、やりがいがあることがわかってくるはずだ。

仕事の本質とは「誰かの役につこと」であり、その対価として報酬が発生する。自分は何が得意なのか、そして自分のどんな武器を使えば社会に価値を提供できるのか。自己分析を通じて、ぜひあなたの「天職」を見つけてほしい。

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