非エンジニアの業務にも役立つエンジニアの思考法 | Magazine | FirstDigital
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最後にご紹介するのは「YAGNI原則」です。
これは「You ain’t gonna need it.(んなもん、いらんやろ)」の略です。
つまり必要なものは必要なタイミングで作るべきであり、いま現在必要でないものを、後から必要になるだろうという予測のもとで先に作っておく、というのは避けるべき、という考え方です。可能なかぎり在庫を持たない、トヨタのJust in time方式にも通じる部分があります。
(あくまで、リスクヘッジとして必要なものまで省くということではなく、必要になるか分からない将来の拡張性のために事前に手を動かす必要はない、ということを述べている点には注意が必要です。)
例として自動車を挙げれば、かつては当初2,000ccの排気量でリリースする予定のエンジンを、将来的に3,000cc超の排気量までの拡張を見越して設計しておく、ということは普通に行われていました。
しかし現在では、将来的な排気量拡張のためのシリンダースリーブの余裕は即ち余計な重量増を招き、燃費を悪化させる結果に繋がってしまうことから、最初から必要な性能を見極め、限界を狙った設計をすることが常識になっています。
極めて変化の早い時代に生きている私達は、いつか必要になるかもしれない(必要にはならないかもしれない)ものを転ばぬ先の杖として作っておくよりも、今現在必要とされているものに絞り、シンプルに作って素早くリリースする、という立ち回りが求められているのではないでしょうか。
本日は、エンジニアの思考法を理解するための例として、プログラマーの3大美徳と、KISSの原則、YAGNI原則を紹介しました。
いつも不機嫌で、なにか頼めば嫌味を言われ、みんなで一丸となって頑張ろうとしている雰囲気に水を差すようなことしか言わない、とエンジニアに苦手意識を抱いているビジネス職の方も多いと思いますが、エンジニアの思考のベースとなる価値観の一端を理解することで、自身の業務にそのエッセンスを活かすことができるかもしれません。
特に営業の場面では、一見無駄な業務であってもお客様と一緒に汗を流した感を演出することで、信頼感を醸成し受注に繋げる、というテクニックも非常に有効であり、全てにおいて効率性を求めることが必ずしも正解であるとは言い切ることはできません。
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