メディアソリューション本部データマーケティングチームの柴田です。
私は現在”データディレクター”として、通信大手キャリアの保有データを活用したマーケティング活動の支援を行っています。
”データ”という言葉を聞くと、プログラミングやシステム構築等、とっつきにくい印象を持つ方も多いのではないでしょうか。ただ、データディレクターの仕事は上記内容とは少し異なります。
今回は、データディレクターがどんな仕事をしているのか説明していきたいと思います。
データディレクターの仕事内容
データディレクターの仕事を簡単に説明すると、『データを起点にクライアントの課題解決の方法を考え、実行に向けた旗振りをする』役割です。
下記は日々行っている業務の一例です。
・ペルソナの可視化/分析
…サービス契約者のペルソナを可視化し、どのような特徴を持つ人が契約に至りやすいのかを
分析する。その結果を元に契約者増加のための施策を検討する
・広告効果の可視化/分析
…「広告配信により、何人が広告経由で契約に至ったか」をBIツール(主にtableauを使用)で
可視化し、成果をまとめて次回の施策に活かす
・データ抽出の要件定義
…社内のエンジニアに対して広告配信に使うデータ加工方法、データの要件をまとめる
※依頼例:東京に在住する20-29歳女性のうち、直近3ヶ月で某ドラッグストアでポイントを
100ポイント貯めた人のリスト抽出をお願いします。
このように、 ”データ” が基軸ではありながらも、『契約者の増加に向けた施策検討』や『広告成果の振り返り』等、マーケティング活動のPDCAにおける全ての過程に携わる業務を行っています。
営業やストラテジックプランナーとの連携が必要な上に、正しくデータを取り扱うためにはデータアナリストとの連携も不可欠のため、社内の様々な部署の人とコミュニケーションを取りながら業務を進める仕事です。
また、データに対する理解はもちろんマーケティング理解やプレゼン、折衝等に対応できるスキルも必要だと感じています。
データディレクター職で得られた3つのスキル
私はD2C Rに入社する前はメディアプランナーやSNSコンサルタントをしており、データに関する知識はほとんどない状態でデータディレクター業務を始めました。
入社して4か月程度ですが、これまでデータディレクターとして業務をしている中で私が得られたスキルは以下の3点です。
・要件定義スキル
…クライアント課題を理解した上で、どのようにデータ分析すれば有効な分析結果になるか決定する
・データ分析スキル
…施策に有効なデータを正しく取り扱い、クライアントがわかりやすく理解できるよう
ビジュアライズした上で結果を分析する
・提案スキル
… 分析結果を元に、データ観点から今後の戦略や施策を提案する
データに関する知識はまだまだ勉強中ですが、データディレクターの仕事はクライアントの課題解決をすることが大前提のためマーケティングの知識を持ち合わせていることが必要不可欠だと感じています。
言い換えれば、マーケティングの知識があればデータディレクターの業務はデータがマーケティング活動の裏付けとなるため、とてもおもしろく感じるはずです。
チームとしてもデータの知識がまだまだ少ない状況ですが、社内での勉強会や社外のセミナー参加、書籍購入などがサポートされるためデータに関する知識習得も並行して行っています。
マーケティングにおけるデータの有用性
データディレクターの業務は『データを起点にクライアントの課題解決の方法を考え、実行に向けた旗振りをする』と言いましたが、企業のマーケティング活動においてデータは必要不可欠です。
※マーケティングに携わっている方には釈迦に説法かと思いますので、飛ばしていただいてもかまいません。
ある企業が新商品を開発し、発売しようとしていることを想定します。
その企業では発売までに以下のような過程をたどりました。
- 開発前にどのようなニーズがあるかを市場調査し、ターゲットと商品を決める
- 発売前にサンプリングをし、ターゲットの反応を見る
- 過去の実績から効果的な宣伝方法を決める
- 売上が最大化する流通を考える
これらの過程ではデータを大きな判断材料とした上で、マーケティング活動を行っています。
上記は古くからある商品開発の手法ですが、最近では位置情報データを使った店舗来店数の推測やサイト閲覧履歴を使った広告ターゲティング等、社会のデジタル化によって取得するデータが増えた分、マーケティングに活かすことができるデータの種類もどんどん増えています。
このように、マーケティングとデータは切っても切れない関係性である上に技術の進化によりデータ活用の有用性はどんどん増す一方です。
データ思考を持つマーケターへ
クライアントの課題を解決するために日々業務をしている私ですが、社内でもデータを活用した案件が増えており、今後はよりビジネスインパクトの大きい戦略や施策提案をデータを起点に行っていきたいと考えています。
データをビジネスに活用する流れは世界的にも拡大しています。
マッキンゼーでは、ビジネスとデータの知識を持ち合わせデータサイエンティストなどの技術者・技術系部署とビジネスチームや経営チームとの間の橋渡し役をする仕事を”ビジネストランスレーター”と名づけています。
米国だけでもビジネストランスレーターの需要は今後200万人から400万人にもなるとの予測ことから、今後かなり需要が高まる仕事です。
引用:https://blog.datamix.co.jp/blog-what-is-business-translator/
D2C Rのデータディレクターは上記で定義されているビジネストランスレータとかなり近しい仕事をしていると感じています。
世界的にデータビジネスの需要が高まっている今、クライアントの課題解決をデータ起点で行うために、データディレクターとして日々の業務に取り組んでいきたいです。
ご興味を持っていただきましたら、是非気軽にご応募ください。
面談内では更に詳しい仕事内容についてお話しできればと思っております。
お読みいただきありがとうございました!