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自分の至らなさを思い知った。底から這いあがり見えてきた、プロとして目指す理想像。

新卒で入社し今や11年目。紆余曲折ありながら、視野を広げ続けてきました。
マーケティングのプロフェッショナルとしてWeb広告を中心に多角的な提案を。
プレイヤーとしてさらなる可能性を模索していきます。

<インタビュアー:常世田>

川村卓/第二営業本部 マネジャー
D2Cに2011年新卒入社。その後、グループ会社や専業代理店・クライアントへの出向/常駐を経て、D2CRに参画。現在に至る。新卒入社から現在に至るまで、一貫して営業として従事。
現在は、様々な業界のクライアントに関するデジタルに捉われないプロモーションの戦略立案/推進を担当。趣味はスポーツ観戦(全般)/カラオケなど、休日は育児に没頭。

常に楽しく。周りの信頼を得ていく中で築いた価値観。

常:幼少期、「目立ちたいタイプの子だった」と聞いています!

川:応援団でいうと副団長みたいな立ち位置だったね。全員を盛り上げるほど熱量はないけど、こっちはこっちでよしなにやるから全体の盛り上げは団長よろしくみたいな。なんて言うんだろう。センスのある奴に見られたかったんだよね。本気じゃないけどやることはうまくいってて、なんか川村イケてない?みたいな。

常:そつなくこなせているタイプですか?

川:そうそう。
なんかねー学生時代はかっこつけたかったのよ。小学校低学年の時にすこしいじめにあったことがあって、その反動で人気者になりたかったんだよね。

常:なんと…

川:でも高学年でいじめっ子たちと仲良くなるんだけど、戦って勝つか仲良くなるかの二択で。それで仲良くなる方を選んだんだよね。
仲良くなり始めてからは輪がどんどん広がっていって。みんなでワイワイしていたほうが楽しいよねといった感覚がその時からずっとあるかなー。

常:そこから就職活動につながることってありますか?

川:就活の時は本当に何も考えてなかったのよ。いかに就活を早く終わらせるかって感じだった。

常:そうなんですね、意外です!受ける企業は何を基準に選んでいましたか?

川:なんだろうなー。有名なメーカーは楽しそうだなと思っていて行きたかった。それ以外でいうと、ネームバリューだったかな。

常:知ってるところをひたすら受けるみたいな感じですか?

川:そうそう。人気者になりたいからくる判断だったんだなと。周りからの見られ方を気にしていたのかもしれない。
その中でD2Cに決めたのは面接官の人の良さだった。他社の面接と比較すると割とフランクで。ここまで仕事をしていて楽しそうなイメージができることはなかなかないなと思って入社を決めたね。仕事でも楽しく行っていきたいという価値観があったんだと思う。

弱さから目を背けていた社会人1~3年目。

常:続いて、川村さんの若手時代について教えてください!一番最初に挫折したタイミングはいつでしたか?

川:配属前のプレゼン大会かなー。今までの自分の考えとか、そもそも説明することもままならず本当に何もできないんだって思った一発目だったかな。
自分はこう伝えたいのに全く伝わらないってことがよくあったのとうまく話せないことが多かった。
先輩から「何が言いたいの?」と言われることも多くて、自分は頭を整理しないと喋れないんだなと当時は悩んでたね。
あとは、「伝わると伝えるは違うぞ。」とよく言われていた。

常:僕もそのお言葉を1年目の時に言われて今でも印象に残ってます…!

川:それ以外にも挫折はあったんだけど、あまりちゃんと受け止めてなかったんだよね。
悩んではいたけど、そう思ってるのを見せたくないプライドがあって。
プライドがあったから自分ができていないことを認めたくなかったんだと思う。
他にうまくいってたこともあったから、完全にプライドが折れきれなかった感じだね笑

常:一定認められていた部分もあったものの、総合的に見た時にまだ足りてないところがあった。でも、そこに目を向けてこなかった。

川:そう。本配属後の部署ではよく褒めてもらっていた事を覚えていて、自分の行動は正解だと思ってた。

常:その当時は全てうまくいっていた感覚だったんですか?

川:うまくいってるなと思ってた。キャラでなんとかしてたというか、川村卓という一人の人間としていろんな人に可愛がって頂いていたし、プライベートでのコミュニケーションも円滑に取れてた。その中で仕事もまぁまぁうまくいってる感覚があったから、しっかり反省するべきことに対して真剣に向き合ってこなかったのよ。あくまでも「今思うと」だけどね…。

そして新卒3年目のタイミングで現D2C R社長の岡さんに「今のままじゃ終わるよ。必ず壁にぶち当たるから今から考えといたほうがいいよ」と言われたね。

常:どんなニュアンスで伝えられたんですかね?

川:仕事に対する向き合い方、自分自身何ができてないのかの整理、それを会得するためにはどうしたらいいのかとか。1年目で学ぶようなことを改めて指摘された感じ。いわゆる自己研鑽だね。そこに目が向いてなかったんだと思う。

常:今を楽しく生きることの優先順位が高い分そこに目がいかなかったんですかね。

川:だと思う。だから今思うと本当だめな3年目だったよ。改めて振り返ると大変申し訳ないなと思っています…。

とにかくやるしかなかった。貪欲に成長していく姿勢が染み込んだ原体験。

常:そうなんですか!全然想像できないです笑
そこから転機になっていくと思うのですが関わる領域がガラッと変わったんですかね?

川:部署が変わって、壮絶な4年目を迎えたね笑
この時は、今となっては当然だけどデジタル周りを総じて理解した上で営業活動をしなきゃいけなかったのよ。とにかくやることと覚える事が多すぎて。
もちろんプロフェッショナルな方は別にいるから、その人たちの協力を得ながらではあるんだけど…。

常:以前の環境とのギャップが大きかったんじゃないですか…?

川:めちゃくちゃ大きかった。何も考えてなかったところから、全部考えてやらなきゃいけなかったからね。また、提案商材も変わって一から学ぶところからのスタートだった。
更に言うと、異動してからすぐクライアントに常駐してるのよ。商材知識がないまま取り繕わなきゃいけないけど、小手先ではなんともならないなと思ったのがここで。
もうバッキバキに心が折れたタイミングだったね。

常:壮絶…。今まで良しなにやっていたらうまくいってたところが通用しなくなったタイミングだったんですね。4年目の1年間ずーっとそんな感じだったんですか?

川:ずーーーーーーっとそんな感じ。何をやってもうまくいかない。
とにかく目の前の事をやらなきゃいけないから振り返る時間もなくて、1年間指摘され続けてもうだめだ。完全に終わったなって思った。社会的にも笑

常:壮絶…(2回目)。逆に言うとなんでその1年を乗り越えられたのでしょうか?

川:多分怖さがあったんだと思う。

常:怖さですか?

川:まずはやるべきことをしっかりできるようにならないとという恐怖心みたいな危機感で動いてたと思う。未来のビジョンなんて全く見えてなかったし。
「こいつは使えない」というレッテルを貼られる怖さがあったんじゃないかな。

常:なるほど…。その時にいただいた印象的な言葉はありますか?

川:その当時の上司から「どこ見て仕事してんの?」とよく言われてた。周りからの評価が怖くて周りの目をめちゃくちゃ気にしながら動いてたから。
でもそれは全然意味なくて、クライアントがどう思うのか、クライアントのビジネスを伸ばすにはどうしたらいいのか、そこに目を向けて仕事をしないとこれ以上成長はしないよと言われてたね。

常:そこからできるようになった瞬間があったのでしょうか?

川:このタイミングからできるようになったという実感は正直ないのよ。今では年齢もあってあまり怒られなくなってはきたかな?…くらい。
いまだに恐怖心はあるから成長には貪欲になれてるとは思う。以前のレベルが低すぎたから余計に。

底から這いあがり、見えてきた理想。マーケティングのプロとして踏み出す新領域。

常:今後の目標について教えてください!

川:直近で言うとあるクライアントが保有する商品のプロモーションを全部引き受けることが短期的な目標かな。それが実現できたらユーザーの行動分析もより多角的に実施できるし、クライアントが持っている1st party dataを用いて予兆モデルをうまく作れたら効果的なマーケティング活動ができるんじゃないかと思ってる。
一個人のプレイヤーとしては上記を目指しつつ、マネジャーとしてもマネジメントには力を入れていきたいとは思ってるかな。

また、アライアンスを組んでいる方たちがより動きやすくなるスキーム整備も同時に行っている。メンバーを中心にヒアリングの精度を上げるための雛形を作ったり、よくでる質問は事前に内容をまとめて送ったり。Web広告についての勉強会をしたりした。その中でよりビジネスの拡大につなげるための糸口を探ってる感じ!解決策は社内にたまっていると思うのでクライアントの課題をより正確に把握できるように動いているね。

常:ありがとうございます!最後に!プレイヤーとして将来どのような姿になっていきたいですか?

川:クライアント側のマーケターと同じ立場になって、0から10まで一緒に全部やっていけるポジションが今1番目指すべき姿かなと思ってる。
クライアントへのヒアリング、リサーチを通じた課題提起から、その課題に対する施策提案まで一気通貫で行える人がマーケターとしてのプロフェッショナルだと感じていて。

まずは自身がそこまでたどり着いて、ゆくゆくはチームメンバーがその領域まで踏み込めるような環境整備をしていきたいね。

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とにかく諦めずに最前線で戦い続けてきたことが伝わるエピソードでした。難しい場面も確かにある中で、逃げずに貪欲に進み続け乗り越えた先に新しい可能性に気づくことができるのだなと感じます。

上手くいかないことも多いと思います。ただ、それらも含めて楽しみ、貪欲に成長を目指せる方にはおもしろい業界だと思います。ご興味あればお気軽にご応募ください。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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