苦労がありながらも「やりがい」や「気づき」を多く得られたと話す古川真理乃(ふるかわ まりの)。
プレッシャーもありながら大手企業案件を担当する彼女は、コロナの影響もあり入社初日から在宅勤務でのスタートでした。
常に「三方良し」の考えを持ちながら業務に取り組む。
転職の背景や、現在の業務内容など詳しく伺ってきました。
古川 真理乃/統合プランニング本部/ストラテジックプランニング部
美大卒業後、IT企業にてサイネージレンタル事業の営業業務や、クリエイティブ
事業のWebデザイン・グラフィックデザイン・動画の制作及び、制作進行を経験。
2020年より、D2C Rにてディレクターとして施策の制作進行を行う。
「私、このままでいいんだっけ?」友人と比較し、見つけた不安。
渡:お忙しい中、インタビュー受けていただきありがとうございます!
古:いえいえ。こちらこそ、お時間いただきありがとうございます。
このような経験があまりないので、お手柔らかにお願いします(笑)
渡:こちらこそお手柔らかにお願いします・・。
まずは、お人柄の理解を深めたいなと思っていて、遡りますが学生時代のお話しから伺ってもよろしいでしょうか?
古:うーん、思い返すとリーダー的な立ち位置になることが多かったです。学級委員や部活の部長、副部長など。最初は誰もやらないからやっていましたが、徐々にやりがいを感じるようになりました。
渡:どんなやりがいを感じていたのでしょうか?
古:今まで知らなかったメンバーの良さや特性を知ることができた時です。リーダーとして全体の進行役を担うことが多かったので、特徴を把握して最適な仕事を任せることは常に意識していました。
直近だと大学で卒業作品集を作った時に、班の中で私が一番向いていると思ったので、自ら立候補してリーダーになりました。新たなメンバーの特性を発見でき、制作企画~納品まで関われたことで新たな知識も身についたなと感じています。
渡:美大の卒業作品集ってなんだか難しそうですね。
古:簡単ではなかったです。ただ元々モノづくりに興味があったので美大を選択していますし、ディレクター関連の仕事に就こうと考えたきっかけでもあります。
自ら作ったモノが多くの方の目に触れる、実際に使ってもらうことにとてもやりがいを感じます。
渡:今までもモノづくりに関わる仕事をされていたのでしょうか?
古:はい、前職では営業・デザインの制作進行・動画作成と幅広く関わっていました。大学時代にインターンシップでお世話になった会社で、規模は大きくなかったですがアットホームな感じと、もともと大学の専攻がデザイン系ではなく絵画系だった私でもインターンシップ中にすごく気にかけてくれ、人を大切にしていそうな会社だなと思ったことがきっかけで入社を決めました。
スキルの高さを求められるというよりは、とりあえずやってみようという風土が全社的にあり、未経験から始める私にとっては良い環境だったと思います。
渡:思う存分挑戦できる環境だったと感じますが、転職のきっかけは何だったのでしょうか?
古:2年半ほど在籍をしていたのですが、後輩が入ってきたタイミングで考えるようになりました。
私が育成担当として付いたのですが、私自身もとりあえずやりながら学んできたため、この教え方で正しいんだろうか。と疑問を持つようになりました。大学時代の友人に状況を聞いてみると、デザイナーとして多くの経験や知識を持っている先輩社員が周りにいる環境の人が多く、反面私は自己流がベース。「私、このままでいいんだっけ?」と強く思う日々が続き、転職活動に踏み切りました。
渡:ふと立ち止まって考える時ってありますよね。
古:そうですね。私自身、人とのコミュニケーションを取りながら学んでいくタイプだったので、後輩しか居ない、私より詳しい人が居ない環境は、あまり向いていなかったのかもしれません。
転職活動をする中で、D2C Rを知り、経験豊富な方や実績が多く、今まで経験したことのないマーケティング分野での知見が付きそうと感じた点と、資格支援などスキルアップできる環境が一番整っていると思い入社しました。
感覚ではなく根拠に基づいた考えを。入社して得られた大きな気づき。
渡:D2C Rに入社する決断をした際に悩みましたか?
古:うーん、そこまで悩まなかった気がします。一番叶えたいことが実現出来る環境が整っているな、と面接を通じて思っていたので。あとは、どの企業を選ぶにしても実際に入ってみないと分からない部分ってあるじゃないですか。全ての懸念を払拭することはできないと思っていたので、自分の中で払拭する優先ポイントを整理して、最終的な意思決定をしました。
渡:入ってみないと分からないというご意見については同感です。良くも悪くも情報が溢れかえっているため、情報の取捨選択は大切ですよね。
古:飛び込む勇気ではないですが、大切だと思います笑
今のところ業務におけるギャップもなく、クリエイティブの戦略企画、ワイヤーフレームの作成から進行管理、GA分析、取材や撮影、記事ライティングなど多岐に渡り取り組んでいます。
渡:かなり幅広いですね…!前職と比較していかがですか?
古:一番の違いとしては、クリエイティブの戦略を根拠に基づいて考えるようになりました。前職の時は、どうやったら見栄えの良いデザインが作れるかしか考えていなかったのですが、今は根拠を持ってデザインを考えることが多いです。結果がしっかり数字で見える環境はおもしろいですし、転職をしていなければ考え方は変わることは無かったと思っています。
渡:そのような気づきを得られた話しを聞けるのは人事として嬉しく思います!
入社して様々な案件に関わっていると思いますが、思い出に残っている案件は何でしょう?
古:ECサイトの案件です。ローンチ後の分析まで関わり、年間を通して担当をしています。
最初は分析の方法が分からず苦手意識を持っていました。私が考えた分析結果に対して何度も何度もレビューをいただく中で実施施策と分析結果の相関性や傾向が分かるようになりました。入社当初と比較すると分析に対してしっかりと自分の中で仮説を立てクリエイティブの戦略に落とし込みができるようになりました。まずは積極的に考えてみて、過去の傾向はどうだったかを教えてもらいながら振り返り、私の中にナレッジとして溜めています。
渡:先ほど話されていた「クリエイティブに対する考え方」は大きく影響してそうですね。
古:その通りだと思います!他にも案件を担当させていただく機会もあるため日々学びがあります。
現在は、メイン案件が3件ほどで、それに加えて単発案件を数件担当しています。
渡:そうなると常に案件が稼働しているイメージですね。担当する案件ってどのように決まるんですか?
古:新たな案件が入った際に上長から「やってみる?」と聞かれることが多いです。自分自身が持っているスキルや、この先身に付けて欲しいスキルなどを考慮して打診を貰います。もちろん、案件の難易度によってはサポートに入ってくれます。
渡:経験面や、将来的な面まで考えて案件割り振りをしてくれるのはいい環境ですね。
古:恵まれた環境だと思います。担当する案件の幅が増えるとしっかりとスキルアップしているという自己認知ができるので安心感もあります。
同じ目標に向かって走り切ることの大切さ。
渡:実際に古川さんが所属しているチームではどのような方が多いですか?
古:オン・オフはっきりしている方が多いかなと思います。仕事中はクライアントの事、チームの事を第一に考えています。チーム内でコミュニケーションは活発で、考えても答えがでない時には答えがでるまで一緒に考えてくれて、仕事に妥協がない印象を受けています。
その反面、雑談をするときは仕事とは関係ない話もします。すごく良い距離感で仕事ができているなと。
渡:いい意味でストレスがなく、働けていそうですね。
もう少し詳しく教えて欲しいのですが、前職とのチーム面における大きな違いってありました?
古:重複する部分もありますが、「コミュニケーションが取りやすい」「入社年次を問わずに案件を任せてもらえる」「他チームも巻き込みながら仕事ができる」点です。
案件を任せてもらう際も、担当だからあとはよろしくねではなく、進捗状況の確認や悩んだ際の壁打ちなどしっかり寄り添ってくれます。
また、他部署との連携をしながら案件を進められるのはD2C Rならではの強みだと思います。
渡:関わる人が増えてくると、コミュニケーションも煩雑になりそう…
古:確かに関係各所とコミュニケーションを取る事は簡単ではないですが、同じ目標に向かって意見出しができ、その道のプロフェッショナルなメンバーと働けることはとても良い環境だなと思います。私1人では気づかない、多角的視点からアドバイスが貰えるもの嬉しいですね。
渡:「同じ目標に向かって」っていいですね笑
古:関わる人が多くなれば、その分色々な想いも集まりますからね。よりクライアントに対して良いものが提供できると思っています。
年齢や入社年次に関わらず意見が出せるので、とてもありがたいなと感じてます。
世の中に出てからが勝負。結果がでるまでクライアントと共に。
渡:業務の幅が広がった今だからこそ思う、古川さんのやりがいって何でしょうか?
古:今も昔も変わらないですが、担当した案件が無事にローンチできた時が一番やりがいを感じます。もちろん、クライアントの想像する以上に良いモノを提供したいと常に思っているので、ローンチするまでにプレッシャーを感じることもしばしばあります。その点、やりがいを感じながらも、完成した安心感も混じっているかもしれないです笑
渡:僕は何かを作る機会があまり多くないのですが、無事完成した際に安心する気持ち分かります。
うまく表現できないですが、何かほっとする感じ。
古:ほっとする感じはありますね。ただ作って終わりではない点が今の仕事の醍醐味であり、おもしろみでもあると思います。数字面の効果分析をしながら、改善や次回に活かすためのナレッジを溜めていきます。
実際に新規案件を担当する際は、過去案件の事例を元に話し合いながら企画やデザイン決めを行うことも多かったりするので。
渡:完成して終わりではないと、息つく暇がなさそうですね。
古:確かにそうですね笑
ただ、今まで企画してきた内容やデザインが正しかったのか答え合わせができるタイミングにもなるので分析業務は欠かせないです。何よりクライアントが求める成果を出すことができたのか確認することは、重要だと思っています。数字は嘘を付かないですから。
案件を任せていただいている以上、結果がでるまで伴走をしたいです。
渡:なるほど。確かにクライアント目線だと、企画やデザイン内容も気になるりますが、しっかりと効果が出ているかはもっと気になります。
古:そうですね…。例えば誰もが目を引くようなデザインができたからと言って、必ずしもいいデザインであるかは言い切れないと思います。クライアントが望む効果が出て、初めていいデザインだと個人的には考えています。
渡:僕がクライアント側であれば、このような考えを持っている方が担当者であると心強いと思います。
古:D2C Rは、このような考えを持っている人は多いのではないでしょうか?自分目線だけではなく、会社として「三方良し」の精神を掲げているため、自然と似たような考えの方が集まってくるのかもしれないですね。
私自身も考えに共感していますし、これからも大切にしていきたいです。
渡:会社や一緒に働く仲間と共感できる部分も多い中、この先「挑戦したいこと」があれば、教えてください!
古:「分析業務」になります。D2C RのWebディレクターとして活躍していくには、分析業務の経験、知識を付けていく必要があります。分析をすることで見えてくる課題も多くあり、新規提案や改善提案をする際に、根拠に基づき、しっかりとデザインにまで活かした提案を行っていきたいです。
インタビューをして印象的だったところは、スキルアップが実感でき、さらにその先に挑戦したいことが見えている環境は恵まれていると話していただいたことです。
三方良しの精神を大切に、クライアントへの期待に120%以上で答えるパートナーとしてこれからも活躍する姿が想像できました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!