なにをやっているのか
私たちの発祥である「ヘラ絞り」
空間に必要な光を届けるプロダクトづくり
私たち株式会社盛光SCMは1961年に板金加工の一つである「ヘラ絞り加工」から始まり、板金加工や照明組み立て・ダイカスト金型の各事業を拡大。東大阪を中心とする協力企業様と共に、ダイカスト金型及び部品や照明器具を中心とする金属でのモノづくりに専念してきました。
東大阪に本社工場を構え、3つの製造工場を中心に製品企画・設計開発・環境試験など、モノづくりに必要となる設備を一拠点に集約させています。
■空間をつくるNEEL■
NEEL(ニール)は「Need Light 空間に必要な、光」をコンセプトに、真に価値の高い光を届けたい照明デザイナーの想いを実現するために開発したプロダクトブランドです。本体は高品質なダイカスト部品で構成。大量生産ではないからこそできるモジュールデザイン、多彩なオプティカルバリエーションを揃えています。
■実績■
私たちのプロダクトには著名なデザイナーの方々が携わっています。
・ALED(アレッド)
職人技を活かしたプロダクトで、一つひとつ丁寧にハンドメイドをされた照明器具シリーズです。デザインはイタリア・日本で制作活動を展開する著名なデザイナーが手掛けています。
・PLATREE(プレートリー)
ヘラ絞り技術を活かしたプレートを連結して展開できる照明器具です。プロダクトデザインは、ミラノにスタジオを構える日本人デザイナーが、プレートのグリーンは海外でも活躍する花結いアーティストが担当しています。
■今後の展望■
現在はインテリア家具の製作をはじめ、近畿大学様から家具づくりをご依頼いただくなど、照明以外の設計も本格化しています。これまでの金属加工技術とノウハウを個々のプロダクトに活かし、そしてそれらアイテムが集まった空間そのものをパッケージ化していく予定です。また、今後は国内だけに限らず、海外マーケットへの進出も視野に入れています。既にアメリカで活躍するインテリアデザイナーとのコラボレーションも始まっているので、語学が堪能な方はグローバルにご活躍いただけます。
また、「Need Light」で始まった「NEEL」を、次のステップとして「Need Life」としての「NEEL」に進化させる計画もあり、ライフスタイルをデザインすることを目的としたプロダクトづくりを進めていこうとしています。
なぜやるのか
「ヘラ絞り」を主役にしたデザイン照明「ALED」
「ALED」はイタリアの展示会でも注目を集め、イタリアのデザイン誌等に掲載していただきました!
■現在の事業が生まれるまで■
私たちがメーカーからブランドメーカーへと商流を一段階上げるにあたり、デザイナーとの出会いは欠かせないものでした。そして、その縁をつないでくれたのは、少しの思い切りと人とのつながりです。
今から数年前、ブランドメーカーとなるべく、まず向かったのは世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」。世界的に著名なブランドや人が集まるこのイベントでは、照明をはじめとしたインテリアの数々が立ち並びます。
しかし、そこで実際にアイテムを見て思ったことは「これなら私たちでも作れるのではないか?」という漠然としたイメージでした。
私たちが拠点を構える東大阪は、古くからものづくりの街として親しまれ、多種多様な工業製品・部品に特化した企業がひしめき合っています。「この街の特性やつながりを活かせば、照明器具に限らず他のインテリア商品も展開していけるはず」、そんな夢のようなビジョンが脳裏に浮かびました。
そしてこの一週間のデザインウィークの中で、プロダクトデザイナーの喜多俊之氏と出会います。その際、「イタリアのメーカーも全部下請けから始まっている。戦争を経て国が半壊したものの、デザイン大国を目指してコツコツと力をつけてきたのが今のこの結果。展示している有名メーカーの全てが町工場からスタートしているから、君達も展示会を見る側ではなく、来年出展するという気持ちで展示会を見るように」と、ありがたいお言葉をいただきました。
帰国後、「これまで大切にしてきたヘラ絞り加工という職人技を活かして、ストーリーのある商品を作りたい」と喜多氏に依頼したところ快諾いただき、翌年には夢に描いたミラノの展示会に出展することができました。
また、そのイベントでミラノ在住のデザイナーの方に出逢い、その方からさらに他のデザイナーの方に出逢い、最初の縁が広がって今に至ります。
■モノをつくる箱から、技術を魅せる場所へ■
私たちの使命はモノづくりのチカラにさらに磨きをかけ、付加価値の高いこだわりある製品づくりを守り、メイド・イン・ジャパンの価値を未来に引き継いでいくことです。
そして、ブランドメーカーを体現するために、工場を「モノをつくる箱」から「技術を魅せる場所」へとステップアップさせていきます。
決まりきった作業をこなす場所から、遊びやゆとりのある中で個々人が自然に発想し、自由に企画が生まれていく、そんな環境を作ります。数多くのデザイナーやクリエイターが集い、交流する「ハブ」になれるよう、より開放的な会社になれるよう取り組みを進めています。
どうやっているのか
60歳からが4番バッター
朝礼は人工芝の上で寛いで行っています。このフロアもカッコよくリノベーション計画中。
■事業の差別化ポイント■
製造に関わる人材こそが私たちの強みです。部品管理や設計、組み立てに携わる人材の豊富さや、「空間」設計の本格始動にあたり顧問となるデザイナーがついていることは、事業を推進する大きな原動力となります。
■10の行動指針■
クライアントや協力工場様・お客様・社内メンバーなど、関わる全ての方に思いやりをもって接してほしいと思っています。以下は、そうした私たちが大切にしている行動指針です。
一 企画は現場にあり
二 ずっと引き継いでいきたい made in JAPANESE
三 時代は変わった。必要な時に、必要な分だけ
四 どっかこだわりたいねん
五 六十歳からが四番バッター
六 まずやってみよう、やりながら考えよう
七 大胆な行動力、中途半端はいらん、小さな気配り
八 今の反省は 次へのステップ
九 頼れるんは仲間。「個」のチカラより「チーム」のチカラ
十 スタッフの喜びが、社長のやりがい
■新しい時代に対応するオフィスづくり■
創業60周年を機にさらなる飛躍を目指して大規模リノベーションを実施計画中。
「モノづくりに適した」オフィスにつくり変えていきます。
例えば、デザイナー・クリエイター向けのシェアオフィス・ファクトリーを展開したり、オフィス内の物理的な壁も取り払ったりするなど、事業部同士のつながりが生まれる環境を構築。自社プロダクトを設置するなどショールームやレセプション会場として活用できる、カフェテラスのような空間もつくる予定です。
■活躍中のメンバー■
20代の新人から70代を越えるベテランまで、幅広い年代の方が集まっています。関わってきた商材は異なっても、インテリアや空間に携わっていたりメーカーに勤めていたり、モノづくりに携わりたいという想いは一同共通しています。
■組織風土■
盛光SCMには中間職がありません。縦割り組織などに寄ることなく、フラットな組織体制を築いているため、代表との距離の近さを感じながら業務に取り組んでいただけます。
■メンバーが働きやすい環境をつくる■
日頃からメンバー同士のコミュニケーションを大切にしており、交流の場を多く設けています。中でも朝の30分間のCafe Rec(カフェレク)は「業務時間を少し削ってでも、良いコンディションで仕事をしよう」との考えから生まれました。コーヒーを飲みながら、ゲームで心の健康を育んで、週に1回はダンスで身体の健康を(ダンススタジオの先生にレッスンをしていただいています!)。楽しい雰囲気で仕事ができれば最高だと思います。