こんにちは!
金沢QOL支援センター株式会社の塩浦です。
定期的に開催している、Twitterのスペース上での「QOL社員公開インタビュー」。
今回は3月13日に行われたインタビューの様子を、記事化しました。お時間ある方はぜひご一読ください!
この回のゲストは、前回ゲストである三前さんから指名を受けた、リハスワークふじみ野で支援員として働く新井さんです。
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ーまずは自己紹介と現在の所属を教えてください。
新井)新井千紗といいます。出身は群馬県で今は東京に住んでいます。もともと急性期病院の方で作業療法士として働いていたのですが。1年前の2022年3月に金沢QOL支援センター株式会社に転職しました。
現在は埼玉県にある就労継続支援B型事業所「リハスワークふじみ野」にて支援員として働いています。趣味は筋トレとランニングです!本日はよろしくお願いします。
ー筋トレとランニングが趣味なんですね!どうしてなんですか?
新井)はい、私は小学生の頃から高校までずっとソフトボールをやっていてもともと運動好きというのがありました。社会人になって少し運動から離れていたのですが、この会社に転職してきてからまた運動を再開しています。
というのも、再開したきっかけは友達の結婚式があって「ダイエットしなきゃ」となったんです。そこで筋トレやランニングをしていたら体の変化が感じられて。「あ、これちょっと面白いかも」となったんです。それにトレーニングした後の達成感がたまらないんですよね!(笑)
ー根っからのスポーツマンですね!
「楽しそう」の一点で就労支援の世界へ
ーもともと急性期病院の方で作業療法士として働いていた、というお話だったと思うんですが、そもそも作業療法士を目指したきっかけは何だったんですか?
新井)はい。かっこいい理由ではないのですが、高校3年生になって進路を決めるとき、最初特にやりたいことがなかったんです。「ずっとスポーツしてきたし、スポーツトレーナーかな、、」くらいの感覚でした。ただオープンキャンパスに行った先の教授に「スポーツトレーナーはあまり就職先がないよ」と言われたんです。それを聞いて、
「せっかくここまで勉強してきたことを生かせないのはいやだなぁ」
と思ったんです。
その時、両親から「こういうのあるよ」と教えてもらったのが作業療法士でした。私もともと工作系が好きで、作業療法士はそれが治療になるんですよね。それを知って「めっちゃいいじゃん」ということで目指すようになりました。
ーそこから福祉の世界に興味を持ったきっかけは?
新井)もともと「みんなで作業やりたい」というざっくりした思いが学生の頃からあったんです。ただ疾患の勉強などはちゃんしないとなということで急性期病院に進んだんですね。そこでもすごく楽しかったんですけれど、
「やっぱりどこか違うな」
という思いもあったんです。”作業をやりたい”、それを職場の先輩に相談したときに「金沢QOL支援センターという会社があるよ」と言われて最初に人事の方とお話しました。そこで障害福祉、就労支援という世界を知って純粋に「楽しそう」って思ったんです。そこからQOLで実際に働かれている同じ作業療法士の成田さんにつないでいただいて、いろんなイベントに参加したりたくさん悩んだりして昨年の3月に転職へ、という流れになります。
ー先輩がナイスアシストしてくれたと思うんですけどHP見たときどうでした?
新井)就労支援の事業所が行っている取り組みとして、”ものを作って納品”という部分に「これだ」となりましたし、会社のHPを見たときに「障がいがあっても活躍できる」というところに惹かれて転職を決めました。
入社初期に感じた「大変さ」、それが今は「楽しさ」に
ーちなみに現在はどういった仕事をしているんですか?
新井)私の仕事内容としては、就労支援の事業所というのは障がいのある方が働く場所なので、その方の支援だったりモニタリングという面談の場で一緒に目標設定をしたりといった「直接的な支援」をメインで行っています。実際にやっている作業としては最初の頃、フルーツ大福の製造をしていたり、今では木の商品の製作やチラシの封入、新幹線模型の組み立てだったりを行っています。
ーなるほど。入社して1年経過したということですが、入社当初と今で気持ちの変化ってありましたか?
新井)入ったばかりのときは、ずっと急性期病院で働いていたということもあって、わかってはいましたが結構違いに直面しました。「大変だなぁ」と思いましたけど、一緒に目標を立てて頑張るということが楽しいですし、それが実現したときは「嬉しいな」となります。だから最近はすごく楽しいです。
ー大変さはどんなところにありましたか?
新井)一番の違いは「その人の社会生活に対しての責任」ですかね。もちろん急性期病院でも似たようなことが言えるんですけど、その人を”社会に出していく”と考えると就労支援の方がそれをより強く感じます。
実際、急性期の患者様は意識レベルがない方だったり認知症の方だったりとコミュニケーションはあまりとっていなかったなという印象があるんです。一方で就労支援の方はむしろコミュニケーションが肝心になってきます。最初は話せる楽しさがあったんですけど、だんだん「その人が何を求めているのか」「どう言えば伝わるのか」など意思疎通の点でのコミュニケーションの難しさを感じるようになりました。今でも試行錯誤していますね。
ー急性期病院で作業療法やっていたときの一番楽しい瞬間と今の一番楽しい瞬間って何かありますか?
新井)急性期での一番楽しかった瞬間はご飯を食べるのもやっとだった脊髄損傷の方が自分でご飯を食べれるようになった瞬間ですかね。私が2年目の時にその方の担当をしたんですけど、最初は介助があってもやっとだったんです。そこから毎日お昼ご飯のとき、リハビリの時間じゃないんですけれど私も介入していたんです。だから自分で食べれるようになったのを見たときはとても嬉しかったです。
リハスでの楽しかった瞬間はいっぱいありますね。
例えばフルーツ大福の製造をやっていたときに難しい工程があって、そこを自分から「やりたいです」と言ってきてくれた方がいたんです。最初は上手くいかないことも多いんですけど、それでも最後まで諦めずやってくれていて。最終的に綺麗に仕上げてくれたんです。そこの意欲のところがいいな、って思いましたね。
それに先ほども言った「新幹線の模型の下の部分の組み立て」という作業があるんですけど、これはプラモデルみたいな感じで私よりも男性のご利用者様の方が得意で。最初の工程的な部分は私から伝えるんですけど、今となっては私がご利用者様から教わってます(笑)みなさんの方が早いし、丁寧です(笑)
「楽しい」ことにどんどん巻き込んでいきたい
ー新井さんが今力を入れていることと今後やっていきたいことがあれば教えてください!
新井)仕事の面から行くと、今リハスワークふじみ野では外部からお仕事をいただいています。例えば「新幹線模型の組み立て」ですがとまだ始まって2か月くらいなのでそこを早く正確にいけるように作業効率を上げていきながら、お仕事をもらっていければと思っています。
それと障がいのある方の社会復帰というところがまだまだ少ないなというところがあるのでそこを広げたいというところと、作業療法士はまだ「え、理学療法士さん?」と間違えられることがあるので「あ、作業療法士さんね!」という声が増えたらいいなとおもいます。
あと会社内に「筋トレ部」をつくりたいな、ってひそかに思っています(笑)
ー筋トレ部ですか?
新井)仕事をするにもそうですし、プライベートで遊ぶためにもそう。何をやるにせよ健康でいないとな、と思ったんです。もともと私ずっと健康体だったんですよね。小中高と皆勤賞で。ただ1回いつだったかに風邪を引いたことがありまして。そのときに「風邪を引くとこんなに辛いんだ」ということに気づいたんです。そこで健康って大事だなというところにたどり着きました。健康のために筋トレってうってつけだとおもうんです。絶対みんな元気になります。
ー最後に壮大なテーマになるんですが、今後の人生の目標は何かありますか?
新井)「健康な人を増やしたい」というのがあります。それは身体的にもそうですし、精神的にもそうです。精神的に落ちている人に対しても「楽しいことっていっぱいあるんだよ」と伝えていきたいです。その人の生活が充実することを一緒に探していきたいです。私自身、楽しんでいきたいですしね!私が楽しんでいる姿を見せて、その人の生活まで巻き込んでいきたいと思っています!
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いかがでしたでしょうか。
新井さんは「健康」「元気」の言葉が似合う方で、新井さん自身それを言葉でも行動でも示してくれる方だなと改めて実感しました。
個人的には「私が楽しんでいる姿を見せて、その人の生活まで巻き込んでいきたい」という部分が一番胸に残りました。何よりもまずは”自分”からですね!
次回の「QOL社員公開インタビュー」は4月5日(水)18時~予定しています!
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