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こんにちは、J-CAT広報担当です。
J-CAT(Japan Culture and Technology株式会社)は、テクノロジーを駆使することで、日本の文化を広く世界へ発信する事業を展開しています。J-CATが事業者様や会員様に提供できる価値は何なのか。そして、その先にどのような社会をつくっていきたいのか。CEO・飯倉竜の想いを、前編・後編にわたってお届けします。
※「〈Wabunka〉から〈Otonami〉へリニューアル。その背景とJ-CATが新たに提供する価値 〜代表インタビュー・後編〜」もぜひご覧ください。
本当に価値があるものを、世界に発信したい
J-CATを創業したきっかけは、私自身の母の存在でした。書道家である母は、「外国人に書道を教え広めたい」という想いを持ち、ITが苦手であるにもかかわらず、夜も寝ずにホームページを自分で制作していました。どんなに心を込めて作品を作っても、ITやプロモーションに長けていなければ価値に気づいてもらえないのです。
「書道教室に腕や教え方などは関係ない。ホームページが検索結果の上位に表示されるかどうかで決まる」という母の言葉に、私はショックを受けると同時に、強い違和感を覚えました。そこで様々な人に話を聞くと、書道家だけでなく、日本の文化に携わる人の多くがITの活用に課題を抱えていることがわかりました。
また、私は会社員時代に住友商事に勤務し、海外駐在を経験しました。その時に感じたのは、日本は観光資源や文化・芸術への評価が低いこと。例えば海外の国立公園は文化財や自然を保護する目的で入園料が高く設定されていますが、日本では寺院の拝観料が数百円ということも珍しくはありません。
今や集客にITの活用は必須です。テクノロジーの力を活かすことで、本当に価値があるものを世界に発信したい。そんな想いから起業を決意しました。J-CATのコーポレートミッションである「ITテクノロジーで文化を繋ぐ」には、日本らしさを後世に繋ぐことと、日本の魅力を海外に繋ぐことの2つの意味を込めています。
J-CATを創業したのは2019年の後半で、その後すぐにコロナ禍に突入。J-CATが事業を展開しようとしていた観光・おでかけ業界は大きなダメージを受けました。
先が見えないなか、周りにはビジネスモデルを変える起業家もいましたが、「文化を発信していく」「観光業界を変える」という私の気持ちは変わりませんでした。利益のことだけを考えていたら、続けられなかったと思います。実際コロナ禍にあっても、J-CATのサービスの会員数や予約数は順調に増え、大きく成長することができています。
新しい仕組みで業界を変える、J-CATのビジネスモデル
ITの活用やプロモーションの支援というと、ホームページ制作やSNS運用のサポートなどのビジネスを思い浮かべるかもしれません。しかし、私はこれらのビジネスを行うつもりはありませんでした。なぜなら、これらは既に数多くのプレイヤーがいる領域で、あえてJ-CATが挑戦する意味を見出せなかったからです。「もっと付加価値を提供できるサービスを生み出したい」「新しい仕組みをつくって業界そのものを変えたい」という想いが強かったのです。
2021年にスタートした「Wabunka」は、観光・おでかけの分野において、非日常の空間での特別な感動体験を予約できるサービスです。老舗の工房で職人から直接教わるものづくり、由緒ある寺院での非公開ツアーなど、ここにしかない日本の魅力を堪能できる体験やイベントを厳選してご紹介しています。
Wabunkaの会員様のほとんどは、付加価値の高い体験を求める方、価格よりも特別感を重視する方です。このような体験を取り扱う予約サービスは既に存在していましたが、情報の質が低く不十分であるがゆえに購入に至らなかったり、十分な情報があったとしても購入できる仕組みがなかったり……。事業者様と会員様の双方が満足できるものはありませんでした。
Wabunkaは、ITを活用することで、魅力的かつ充実した情報を掲載するだけでなく、予約からお問い合わせ対応、体験の提供までをスムーズにサポートしています。
サービスを運営するなかで大切にしているのは、事業者様の主体性を尊重することです。Wabunkaでご紹介する体験プランについて、お客様に興味を持っていただけそうな内容や価格設定などの情報は、J-CATに蓄積されたデータをもとにご提案しますが、最終的には事業者様にご判断いただくようにしています。あくまでJ-CATは、事業者様を支援する立場でありたいからです。
J-CATが生み出し続ける付加価値とは?
事業者様がWabunkaに体験プランを掲載するメリットは主に2つあります。まずは、広報・PRにつながる点です。体験プランをご紹介するページは、丁寧な取材にもとづいてご用意します。ご要望によりプロのライターとカメラマンを派遣し、美しいビジュアルと読みごたえのあるテキストを通して、事業者様のこだわりや想いをWabunkaならではの目線でしっかりとお伝えします。
事業者様の存在を会員様に認知してもらうためには、サイトづくりが非常に重要です。J-CATではUXやUIをとことん追求しています。例えば「写真はページのここに載せたほうが会員様の目に留まりやすい」「AとBの広告だと、Aのほうがクリックされる傾向にある」など、これまで蓄積してきたデータをもとに分析。どのようなデザインがクリックしやすいのか、購入までスムーズに進めるのかなど、日々改善を繰り返しています。
もうひとつのメリットは、専任コンシェルジュによるサポート体制です。他の予約サービスでは、事業者様がご自身で会員様と直接やりとりすることが多く、かなりの手間がかかってしまいます。Wabunkaでは予約対応をコンシェルジュが代行するため、事業者様の手を煩わせることがありません。そのため、体験プランの提供に注力していただくことができるのです。
J-CATが他の予約サービスにはない付加価値を提供できるのは、最新のテクノロジーを活用しているからこそ。ご予約やお支払いに関する管理システムは、アウトソーシングせずにすべて自社で内製しています。そのため、体験をご提供いただくまでのオペレーションを効率的に進められ、事業者様や会員様の声をサービスに柔軟に反映させることができます。
“IT・デザインのプロフェッショナル集団”が日本の観光・おでかけ業界を変える
J-CATのミッションは、「IT・デザインのプロフェッショナル集団として、日本の魅力的な観光・おでかけ・文化の体験を世界に発信していくこと」。創業時は、体験プランの企画からカスタマーサポートまでほぼ私1人で対応していましたが、今では業務委託を含めると約50名もの仲間たちと一緒に働いています。
経営陣には、大手企業やスタートアップ企業で新規事業の立ち上げや事業開発責任者を経験したメンバー、エンジニアとして高いスキルと経験を持ったメンバーもいます。ほかにも、カスタマーサポートやマーケティング、バックオフィスなど、様々なチームで一人ひとりがスキルや経験を活かして活躍しています。
全員に共通するのは、「本当に価値があるものを世界に発信したい」という熱い想いを持っていること。自分たちの力で観光・おでかけ業界を変えていこうとしています。そしてこの秋、J-CATは新たな一歩を踏み出します。続きは「〈Wabunka〉から〈Otonami〉へリニューアル。その背景とJ-CATが新たに提供する価値 〜代表インタビュー・後編〜」で詳しくご紹介します。ぜひご覧ください。