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【CEO・飯倉竜 インタビュー】日本の観光・おでかけ領域と最新テクノロジーが融合したら、価値あるものが正しく評価される

J-CAT(Japan Culture and Technology株式会社)の創業者である飯倉竜の原体験から生まれた、個人向けハイエンド体験プラットフォーム「Otonami(旧Wabunka)」。大学時代から事業を立ち上げたいと考えていた飯倉は、卒業後に入社した住友商事でIT関連の営業部に所属し、新規事業を立ち上げたり、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の研修生としてシリコンバレーに駐在したりと、幅広い実務経験を積んできました。創業から3年が経った今、J-CATのメンバーやOtonamiに対する想いとはーー。CEOから見たJ-CATの魅力について聞きました。

日本の価値ある文化が正しい評価を受けるように

―起業の経緯を教えてください。

大学生の頃から漠然と、新しい事業を立ち上げたいと思っていました。大学卒業後の就職先として住友商事を選んだのも、社内ベンチャーのような動きを推進していたので将来役立つ経験ができると考えたからです。スタートアップも検討しましたが、子どもの頃から何でも相談できる存在だった祖父母に反対されてしまって……。

―知名度のある企業に入社してほしいという願いを聞き入れたんですね。

住友商事への入社をとても喜んでくれたので、J-CATを起業して1年くらいは辞めたことを言い出せず、会社員のふりをしていました。けれども今は、まっすぐに私のことを応援してくれています。私がテレビ番組に出演した時は、祖母は友達に自慢しまくっていましたから(笑)。

―なぜ日本の観光や”コト体験”をJ-CATの事業として選んだのでしょうか?

母の影響が大きいですね。母は書道家として活動していますが、PRが苦手でイベントの集客に苦労していましたし、経済的に余裕があるともいえませんでした。また、海外駐在中に日本での観光資源やアートに対する評価の低さを感じた経験も加わり、どうにかしたいという想いがより強くなりました。

たとえば、海外の国立公園は文化財や自然保護の目的で入園料を高く設定しています。しかし日本では、お寺の拝観料が数百円ということが珍しくありません。周囲の人を巻き込んで、”日本のいいもの”が正当な評価を受ける仕組みを創造しようと、J-CATが進むべき方向性が固まりました。

バドミントン仲間を巻き込んで起業

―最初に巻き込んだのが、エンジニアの円谷さんだったんですね。

円谷とは大学時代に同じバドミントンサークルに所属し、スポンサーを集めて大会を開催するといった、周囲を巻き込むイベントを一緒に実施していました。”喜んでもらえたことで自分も嬉しくなる”という体験を繰り返していて、円谷とはそうした活動のなかで知り合ったことから、起業する時に声をかけました。

―なぜ円谷さんだったのでしょう?

起業する時に、バドミントンサークルでお世話になった先輩に相談に行ったんです。すると先輩に「今時、スタートアップでエンジニアがいないなんてあり得ない」と言われ、ふと円谷のことを思い出しました。久しぶりに連絡して事業のことを話すと、面白そうだと共感してくれたので、徐々に巻き込んでいきました(笑)。

円谷はバドミントンがめちゃくちゃ上手いんです。一緒に試合に出た時も、私がミスをしても嫌な顔をせず「ドンマイ」と励ましてくれて、その姿勢は今も変わりません。信頼しています。

サプライヤーを支援するためのサービス

―あらためて、J-CATが目指していることを教えてください。

常にサプライヤーに寄り添い支えるプロフェッショナルでありたいと考えています。たとえば、伝統工芸に携わる方々に「こんな体験を提供できないか」とご相談すると、ご自身が継承してきた文化や技術が身近すぎることもあり、「ニーズがあるのか」と疑問をもたれます。

しかし実際にサービスを提供すると、その反響の大きさから「新しい発見があった」と言っていただきます。それは情報を伝える術がなくインフラが整っていなかっただけで、私たちがサポートすることでより多くの方の目に触れ、体験してもらう機会を創造できるということです。そのためにOtonamiでは最先端の言語で設計を行い、データ分析も徹底しています。

挑戦を楽しめる人とともに成長を続けたい

―どんな人に仲間になってほしいですか?

J-CATが掲げるミッションは、テクノロジーとクリエイティビティを持ったプロフェッショナルとして、これまで縁遠い存在だった”文化”と”IT”をつなぎ、魅力あふれる日本の姿を世界へ広く発信していくことです。しかし、日本のレガシーとも呼べる領域にITを浸透させていくのは、そんなに簡単なことではありません。だからこそチャレンジ精神のある人、挑戦を楽しめる人に仲間になってほしいです。

―日本の文化領域に対する造詣は必要ですか?

2022年11月にWabunkaからOtonamiにリブランディングしましたが、日本の文化領域を”魅力的な観光・おでかけ・文化体験”といった広義に捉えて発信していきたいと考えています。日本の魅力を伝えることに意欲を感じてもらえる人であれば大歓迎です。

誰もが働きやすい環境にも配慮

―スタートアップであるJ-CATでの働き方について教えてください。

創業間もないスタートアップであるJ-CATは、会社のカルチャーを作り上げていく過程にあります。リモートやハイブリッドなど、働き方を選択できる体制づくりを重視していますが、カルチャーの醸成にはメンバーが同じ時間を共有することも重要だと考えています。メンバー間での深い議論が不可欠となるシーンが多いので、顔を合わせて対話することを大切にしています。

これから私たちの仲間になってくれる人が、どんな働き方をしたいのか。その希望に耳を傾けながら判断していくことも、J-CATのカルチャーのひとつになっていくと思います。だからこそ、どんなことでも相談してほしいです。未開拓の領域に挑戦してみたい意欲のある方、日本の未来を見据えた仕組みづくりに挑戦したい方と一緒に、世界へ感動体験を届けていきたいですね。

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