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【QAエンジニアに聞いてみた】QA・テストの違いって?将来性はあるのか

テスター業務というと、エンジニアが現場で最初に行う初歩的な業務というイメージがあるかもしれませんが、そこから一歩進んだ専門領域にQAエンジニア(Quality Assurance、直訳すると品質保証)という仕事があります。今回はシスナビでQAエンジニアとして活躍中の大城さんにQAのお仕事を紐解いてもらいました。「QAとテスターってどう違うの?」と疑問の方も、QAの仕事に興味がある方も是非ご一読ください!

大城さん:2021年シスナビ入社。SI事業本部1G所属。QAエンジニア。沖縄県出身。酒豪かつ多趣味

自分の意見が反映される仕事であることに魅力を感じQAの道へ

-QAに携わるようになったきっかけを教えてください

そもそも最初にIT業界に関わるようになったのは、地元の沖縄でゲーム会社に入社したのがきっかけです。あるとき品質管理部に配属されたんですが、そこで初めてゲームのデバック、テスト、改善といった業務を担当しました。これが自分にとっては初めてのQA・テスト関連の業務でした。

作られたものに対して、自分が触ってみて感じた「こうしたら良いんじゃないですか」が取り入れられて改善され、ありがとうと言われるのがすごく嬉しかったのを覚えています。自分はあまりコーディングの知識はないんですが、何かしらITに関わりたいとはずっと思っていました。このゲーム会社での業務で「QAならば自分でも役に立てるぞ」と思ったのが、QAを本格的に志すきっかけになりました。

QAはプロダクトの品質を高める仕事

-QAの仕事って、実際どんな業務を行うのでしょうか

まずは、テストをしたいプロダクトがあったら、それを開発する際に必ず設けられている設計書や指示書に目を通します。それを読んでプロダクトがどう作られたかということを紐解いた上で、QAから実際にテスト作業を行うテスターに「こういう作業をしてくださいね」という指示を出すという感じです。

-QAとテスター業務って一緒に語られることが多いと思うんですが、どのような違いがあるんでしょうか

QAはプロダクトの品質を高める仕事です。一方、テストはそのシステムが仕様書通りに動いているかチェックする役割。つまり、テストは作業的な業務ですが、QAはもう少し広いんですね。QAは「こうなったらもっとよくなるんじゃないか」ということを提案することが求められます。テストが単にバグを指示書に沿って探していく作業だとすれば、QAはユーザビリティということを考えてプロダクトの改善点を上げていくのが仕事です。

改善点を上げるためにはバグも見つけないといけないので、QAとテストは表裏一体というか結構つながっているところがあります。それが混同される原因になっているのかなと。実際の現場ではやる作業がほぼ一緒の場合もあるのですが、求められる結果が違うということは知っておいた方が良いと思います。

長く愛されるプロダクト作りに関わることができるのがやりがい

-QAの仕事の面白さを教えてください

間違いやバグを見つけて、改善ポイントを提案し取り入れられた時は一番嬉しいです。ちょっと意地悪な視点ですが、どんな妙な操作をしたらバグが起こせるのか考えたり(笑)。昔のゲームで裏技を探そうとするみたいな感覚で楽しんでいます。

あとは、QAって誰よりも早くプロダクトを触っているわけじゃないですか。しかも、普通のユーザーだったら3年かけて1000回操作するものを、私たちQAは1日で1000回操作する。つまり、私たちが1日で使いにくい部分や間違いを改善することができれば、ユーザーが3年間使用していく中で「あ、これ使いにくいな」と思って使うのをやめてしまうのを防ぐことができます。長く愛されるプロダクトを作りに関わるというという点で、これはQAの大きなやりがいだと思います。

-QAに向いているのはどんな人ですか

バグや間違いを見つけるだけではなく、どうすればもっとよくなるかということを念頭に置いて提案をすることが求められる仕事なので、コミュニケーション能力は求められると思います。

あとは、説明をする際に具体的に論理立てて説明できる人。「操作をしていて何か違和感があるんです」だけだと、直した方が良いかどうかという検討段階にも入れません。「通常はああだけど、今はこういうふうな動きをしているから違和感があります」というように説明できると良いですね。

最後に、好奇心旺盛ではありつつそれを抑えられる人。改善点を見つける上では、いろんな事例を知っていないと比較できないので好奇心は絶対必要なんですが、一点の興味に集中してしまうとテストが進まなくなってしまいます。だから、気にしていろいろ調べる部分とシステマティックにスケジュール通り進める部分をバランス良く持っていることは必要です。

QAには人間でないと実現できない付加価値の創出が求められる

-今後の目標を教えてください

まず、来年シスナビ内でQAチームを立ち上げるんですが、そこのリーダーポジションに就任する予定です。今は準備段階ですが、これから本格的にシスナビの強みとなるようなQAチームを作っていけたらと思います。

あとは、それに伴ってこれまで自分が培ってきたQAのロジックを明文化して、後輩たちにも共有できる形にしていきたいなと。どんどん次世代のQAを育てたいですね。

-QAの仕事に興味ある人にメッセージをお願いします

 今後、AIがさらに台頭してくれば、ある一定の品質、クオリティはシステム開発においてすごく確保しやすくなっていきます。そこにさらに付加価値をつけるのがQAという存在だと思います。

人間が良いと感じる付加価値のある使い心地やサービスを生み出すのは、まだAIだと難しい部分なのではないでしょうか。例えば金属加工を例に出すと平均的な品質のものであれば自動化された工場で大量生産した方がコストも安いですが、本当に精密な加工品やオーダーメイドの製品を作るのは町工場で職人がやっているじゃないですか。QAはそういった職人的な感じで、人間でないと実現できない付加価値の創出に携わることが、これからはさらに求められると思います。

すごく今後ニーズが増す仕事だと私は思っているので、興味ある方は是非挑戦していただければと思いますし、その舞台にシスナビを選んでいただけたら最高です。是非、QAチームで一緒に頑張りましょう!


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