1
/
5

イノベーションを起こし、医療業界の改革をリードする存在へ

国際医療福祉大学・高邦会グループ(IHWグループ)は、「岩盤規制改革」で約40年ぶりの首都圏エリアでの医学部新設となった「国際医療福祉大学」、東京を代表する病院「山王病院」をはじめ、全国約70施設、1.3万人を超える職員で運営されるグループです。1910年から110年間にわたってさまざまな挑戦をしてきましたが、2020年から新創造期として、次の100年を見据えたプロジェクトが始まりました。今回は、国際医療福祉大学・高邦会グループ独自の強みや、見据えるビジョンについてご紹介します。

IHWグループのミッションや目指すビジョンについて

ミッションは、アジアの医療に貢献することと、医療を通して人々の健康と幸せを促進することです。大学としてはアジア一の医科大学を、グループとしてはアジア一のヘルスケアグループを目指しています。良質な医療・人材をアジアに供給することと同時に、イノベーションを起こし続けるエコシステムを構築していくことが重要だと考えています。

アメリカや中国では、医療機関と異業種が連携してヘルスケア領域を盛り上げる動きが活発化していますが、日本では連携が進んでおらず、後れをとっているように感じています。社長の高木邦彰は、大学時代にメディカルノートという会社を仲間と共同起業し、医師と患者さんをつなぐ医療検索サイトを開設した際にも、日本の医療機関がまだまだオープンとはいえない状況にあることを痛感しています。こうした状況を変えるために、まずは当グループが異業種に対して門戸を開き、イノベーションを促進していければと思っています。

日本では医療機関と異業種の企業との連携が難しい理由

アメリカや中国では、株式会社が病院の経営に積極的に参画しており、競争が活発です。一方で日本は、医療法人の理事長は医師が務めなければならないという法律があるため、ある程度の年齢になって理事長になった医師がそこで初めて病院の経営を担うような実態があります。どれだけ医師として一流だったとしても、医学部で経営について教わることはなく、業務のなかで経営のノウハウを身に付けることは困難です。そうした医師にとって、経営戦略を策定し、異業種の企業と連携することはハードルが高く、なかなか実行できていないのだと思われます。

当社の設立背景や狙いについて

社長の高木がメディカルノートを共同創業した際に、さまざまな業種のベンチャー企業とつながりができ、「ヘルスケア領域でビジネスを始めたいので相談に乗ってほしい」「相談に行っても医療機関に相手にしてもらえない」といった声がたくさんあったようです。高木自身も、起業時に医療機関側の協力を得るのに苦労したので、経験がフラッシュバックし、連携が加速するような新しい枠組みをつくりたいと思うようになりました。当グループは、医療関連施設や人材基盤が豊富にあり、大量のデータが取得できます。私たちが率先してオープンイノベーションを促進する取り組みを始めれば、他の医療機関や大学もオープンになるでしょう。ヘルスケア領域全体が盛り上がることを願ってスタートしました。

近年では、さまざまな大学でオープンイノベーションが推進されています。基礎研究の事業化を目指す動きが見られますが、成功したものはまだまだ限られています。事業化してお金を生み出せなければ、投資もできない悪循環に陥ってしまうでしょう。そのため、当社では良いソリューションや事業を生み出すだけでなく、そのビジネスを軌道に乗せることを目指しています。ヘルスケア領域は個人情報やデータの取り扱いがセンシティブであるために慎重な取り組みが必要です。プランニングから実施してPoC(概念実証)を何度も行うこともあり、1つのプロジェクトが事業化するまでに1-3年ほど掛かると予測しています。

どの業界の経営者の方も、口をそろえて「ヘルスケア領域は未開の地」と言います。また、多くの企業は、最初からどのような事業を立ち上げたいかを具体的にイメージできているわけではありません。そのため、アセットを開示してもらったうえで、ブレストをしながらビジネスアイデアを出し合っています。今後もさらに異業種に対して門戸を開き、医療業界との橋渡し役になれればと考えています。

株式会社IHW Innovation & Consultingでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社IHW Innovation & Consultingからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?