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AI開発を牽引してきたSUPWAT技術顧問が語る、AI×製造業に挑戦するSUPWATの魅力

Photo by fabio on Unsplash

今回はSUPWAT技術顧問で、株式会社ACCELStars執行役員の緒方貴紀さんにAI×製造業の可能性や魅力について伺いました。

インタビュイー:SUPWAT技術顧問 緒方貴紀氏

九州大学工学部卒業。
同大学院在学中の2012年にABEJAを共同創業。コンピュータービジョン・機械学習における応用研究やプロダクト開発、大学や企業との共同研究や学術発表等の活動に従事。

オールインワンで製造業へのアプローチができる強さ

-SUPWATの印象や緒方さんからみた会社の魅力について教えてください!

SUPWATを知ったのは2020年頃だったと思います。数年前に知り合った知人から、機械学習に詳しい人を探していると紹介されたのがきっかけでした。話をしてみると、代表の横山さん自身がまだ前職に在籍しながら週末起業で会社経営をしている頃で、正直よく1年も兼業できているなと思ったのが当初の印象でしたね。

私はたまたま独立を視野に入れて次の動きを模索していたので、タイミングが合致しSUPWATの技術顧問・アドバイザーとして手伝うことになりました。当時は経営戦略などの壁打ちがメインでしたが、現在は案件ベースで機械学習にまつわる具体的な相談や、それ以外の経営・営業戦略についてもアドバイスしています。時には一緒にクライアントの工場見学へ行くこともあります。

数年関わってみて思うのは、SUPWATは「不思議な会社」だなと。正直まだまだこれから成長フェーズなので、会社としてのポテンシャルはあっても、まだ未知数だと感じる部分はあります。ただ複業も含めてサポートしたり関わったりしてくれるような人が自然と集まってきていて、これはなかなか狙ってできることじゃないなと感心することも多いです。実はそれこそが一番すごいところなんじゃないかなと思います。

会社としての強みは、代表を含めて製造業に詳しい人材が多いことではないでしょうか。製造業でのITや機械学習の活用は、やはりただ“ITに詳しいだけ”では太刀打ちできず、業界知識がなければ参入障壁が高いといった特徴があります。私自身でいえば、前職で工場見学に足を運ぶ機会が多かったので知見も得られ、業界理解を深められたのですが、それでも当時はやっとの思いで仕事をしていたように思います。そのため、特に代表の横山さんはもともと業界で長く勤めていましたし、加えて機械学習技術の活用のための基礎検証・分析のコードも自ら動かすことができるので、オールインワンでDX化を推進したりサポートしたりできるのはSUPWATならではの強みだと感じます。

現場理解があるからこそ「伸び代」は大きい

-SUPWATの伸び代があるとすれば、どんなところだと思いますか?

先ほどの通り、製造業は現場理解が非常に重要な領域です。例えば役職などの階層によるニーズの違いや、縦割・横割になっている組織での連携の難しさはそれぞれの現場ごとに課題があります。そんな中、どんな現場でも活用できるツールを提供するのは本当に難易度が高いです。

ただ、参入障壁の高さこそがSUPWATの強みを最大限に発揮できる「伸び代」部分だと考えています。それはやはり、製造業の開発や製造、研究過程を熟知している分、現場をサポートするために必要な仕組みや説明を業界のどの役割の方にも説明できる組織的な強さゆえではないでしょうか。

さらにAI文脈であれば、製造業では製品開発・ナレッジ蓄積・品質管理などの観点で「ブラックボックス化」されたロジックを適用しづらいという課題があります。SUPWATのWALLというプロダクトでは、“説明可能なAI活用(Explainable AI, XAI)”を活用することで、製造業の熟練者と経営者双方を支援するプロダクトを目指しているため、その観点でも製造業への歩み寄りやアプローチがフィットしているのではと感じています。

エンジニアのキャリアで必要になる2つの軸

-AI×製造業の面白さや難しさをどのように捉えていますか?

エンジニア・データサイエンティストという職種の観点で考えてみると、これからキャリアを積む上で必要な軸は大きく2つあると考えています。それは「技術スタック」と「業界理解」の軸です。

「技術スタック」でいうと、テクノロジーを“使いこなす”こと自体が重要で、そのHOWはなんでも構わないと思っています。そのためキャリアにおいて大事なのは、別軸の「業界をどう選ぶか」です。私自身は医療や製造、小売など、参入障壁が高いところほど狙い目であると思いますし、おすすめしたいです。

というのも、IT業界はすでにある程度成長しきってしまっています。10年ちょっと前であれば思いついたアプリやWebサービスを素早く立ち上げて広げることで大成功できる、ということもあったか思いますが、そのような事例を生み出すのは今の時代、非常に難しくなっている印象があります。少し強い印象を受ける方もいるかもしれませんが、だからこそこれからの時代では、“IT業界だけ”でキャリアを積むのは難しいはずです。ただIT業界が今後も成長する可能性があるとすれば、それはやはりITを活用して“なにかを効率化する”など、特定の業界における課題に対してテクノロジーを活用し、自動化や効率化などを加速することだと思います。それが例えば昨今のDX化ですよね。私はまさにこれから、ITを使いこなせるのと同様に、特定の業界における課題や可能性を理解しておく両方が必要になると考えています。だからこそどのドメイン知識を持つか、さらには知識をもったうえでどのようにアプローチしていくかがより重要になるのではないでしょうか。そこで例えば、業界として「製造業」に興味があればSUPWATで働くのも面白いと思います。

-いまエンジニアがSUPWATに転職するならどんな経験が得られそうでしょうか?

SUPWAT自体はまだそんなに注目されていないので、伸び幅は十分あると思います。個人的にはすでに注目されている会社に飛び込むのは評価額が上がりきった株を買うのと似ていると思っているので、SUPWATのような幅広い範囲に関われるシード期・シリーズAフェーズの創業期で、責任のある仕事ができるこのタイミングで転職し、新たな挑戦をしてみるのはいい経験になるのではないでしょうか。

あとは第二新卒のような、一つ目の業界で得たスキルや経験をもとにセカンドチャレンジをしたい方にもおすすめです。SUPWATはすでに大手企業のクライアントもいるので、機械学習の説明可能性や技術者を支援していくためのサービス開発に興味があるような方は、まだまだ面白い取り組みができると思います。

さらに製造業界で大きなトレンドであり、世界的に大きなテーマの1つとなっているEVや燃料水素電池車(FCV)に代表される次世代モビリティ開発に取り組めるのも魅力です。スタートアップ企業では特に、5年から10年スパンの研究開発施策に関われる機会はなかなかないですから、これは本当に貴重な経験になると思います。もちろんプロダクトをつくるのは重要ですが、SUPWATでは自社で開発・運営しているサービスが顧客に利用された先で、またなにかが生み出される環境があります。ただサービスをつくるだけでなく、新たな価値創造もできる、そんな2つの経験が同時に得られるのは面白いはずです。気になる方は一度話を聞いてみることをおすすめします。

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『知的製造業の時代を創る』ために、製造業に新しい価値を届ける技術開発支援プラットフォーム「WALL」の開発を行っています。 製造業における研究開発の段階で「WALL」を利用することで、実験や解析、検証に要する時間を削減し、より生産的な活動にリソースを割けるようになります。 また、製造現場においては、不良品の発生リスクを低減することで、無駄なコストの発生を防げるだけでなく、信頼性の高い製品を市場に送り出せます。 属人化していた技術の継承も可能です。 現場の方が使いやすいプロダクトという視点を第一に考え、開発しているため、 プログラミングやデータサイエンスの専門的な知見がなくても使用できます。 あくまで私たちは「データサイエンスの分かる現場の人間」という立場を大切にし、 データサイエンスの一般論ではなく、お客様の現場を理解した上でのアドバイザリーを行っています。 ◆実績・取り組み事例 ・航空宇宙向けの炭素繊維を用いた新素材の材料強度の予測法開発 ・セラミック基複合材料のインフォマティクス技術を用いた強度評価法の確立 ・高圧水素複合容器の最適設計技術に関する理論検討及び実証研究(NEDOとの共同研究)
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