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経営陣ってどんな人?レクリーCTOへのインタビュー

九州大学在学時に高専生向けの就活支援と海難事故防止IoTサービスの2社を創業。2020年にアトラエ社に入社しエンジニアとして新規事業開発に携わる。2023年にレクリーのCTOに就任し、現在はエンジニア組織と人事組織の責任者を兼務。

エネルギーの高さは誰にも負けない、半年で偏差値33上げて高専合格

高専に進学したきっかけを教えてください

僕は高校ではなく高専(高等専門学校)に通っていました。進学の理由は、家から自転車で通える範囲で一番偏差値が高かったからです。中学時代、サッカー部に入っていたのですが、やんちゃな人が多く、僕も例に漏れずいわゆる問題児でした。色々悪さをして、何度も母親が学校に呼び出されていました。そんなあるとき、母親が周囲の人たちに泣きながら謝っている姿を見て、このままではいけないなと感じました。それが中学3年の秋くらいの出来事で、周囲は受験勉強をしていたので、自分も勉強に打ち込んでみようと思いました。姉がすごく頭が良く高専に通っていたので、自分も偏差値の高い学校に入ったら母親を喜ばせられると考えたんです。ちなみに受験勉強を始めたとき、偏差値は39でした。

 ー 偏差値39からの合格は相当な努力が必要だと思いますが…

高専受験を決めてからはとにかく勉強に集中していて、十何時間も机にかじり付いていました。僕は幼少期から他人よりもエネルギー値が高く、興味を持ったことにはどんなベクトルであってもエネルギーを注げるタイプだったので、幼少期はとにかく外で走り回って遊んでいたり、カードゲームの全国大会に行ったり、今も続けているピアノをやっていたり、ゲームも大好きでモンハンは9999時間やっていました。やり始めたらとことん極めるタイプです。なので、受験も僕的にはエネルギーを注ぐ先が勉強になっただけという感覚でした。

 ー 中村さんの仕事に対するエネルギーの高さにも通じますね!

家族はどんな反応だったのですか?

母親は幼少期から自由にやりなさいってタイプだったので、自分もなんでも好きなことをやっていました。中学生くらいから問題を起こすようになってからも、「自分の責任は自分で取る」というスタンスで育てられました。学校から呼ばれすぎて嫌になっただけかもしれませんが、やりたいことを自由にやるっていうことを応援してくれる母親でした。勉強しろとも言われたこともないので、僕が勝手に勉強すると決めてやってるなーくらいの温度感だと思います。自分を信頼して自由にやらせてくれたことに感謝していますし、すごく愛情を持って育ててもらったと感じています。

勉強に没頭した高専時代、理系なのに文転して大学編入⁉︎

高専時代にはどんなことに没頭していましたか?

勉強がすごく楽しくて熱中した5年間でした。物理の先生がきっかけなのですが、父親以外で初めて真顔で「世界を変える」と言っているような人ですごく影響を受けました。普通は何言ってるのって反応かもしれませんが、そういう生き方がすごくかっこいいと思いました。とくに、先生が勉強は娯楽だと語っていたことが印象的で、「貧しい国だと勉強なんてしている暇もなく働かないといけない。世の中がどんな仕組みで動いているのかを知ることもなく、日々働く必要がある人もいる。そんな状況を考えると勉強は娯楽である」と話してくれました。世の中の仕組みを解き明かすこと自体も面白いし、それによって生活が便利になっていくことを、物理を通じて教えてもらい、勉強がすごくおもしろいと思いました。

高専卒業後の進路はどのように決めたのですか?

大学に行こうと決めたのは高専4年の時でした。当時、自分は電子回路とかそういう類のことを勉強していたのですが、周囲ほどの熱量を持って興味を持てていないなと感じていました。周りは小さい頃からコンピュータが好きすぎて自分で組み立てていたとか、そのくらいの熱量がある人ばかりだったので、相対的に低かったです。テストで良い点が取れてもそこに興味を持ちきれない自分がいたので、最初は就職しようかと考えていました。これまで悪さばかりしていたので親への罪滅ぼしがしたいという気持ちもあったのですが、母親に相談したら、「勉強好きでしょ、だったら大学行きなよ」と言ってくれて進学を決めました。

理系学部ではなく経済学部進学を決めた背景を教えてください

最終的に経済学部に決めたのですが、それは高専の環境が大きく影響しています。高専では友達にも恵まれて楽しく過ごしていたのですが、「賢いのにめっちゃ不器用でもったいない」と思っていました。理系の学校なのでイメージ湧くかもしれませんが、振る舞いとかコミュニケーションとかの不器用さはわかりやすい例ですよね。加えて高専の場合、先生に就職先を紹介されて言われるままに進路を決めてしまったり、大学の決め方も同じようなもので、そういう仕組みを変えたい、もったいないと考えていました。そんな話を先生にしたら、経済とか経営を学んでみたらと提案してくれました。世の中を良くする技術や知識を持っていても、それをうまく活用できないという課題に関心があったので、技術を学ぶというよりは、経済学を学んでみようと考えました。

どうせ大学に行くのだったら東大を目指そうと思って勉強を始めたのですが、その年は編入募集をしないことがわかり、他の大学について調べるようになりました。色々調べた結果、どの大学がよいかではなく、どの研究室がよいかで選ぶべきだなと思いました。自分は何を研究したいのか、何を学びたいのかを深く考える機会になったと思います。先輩が紹介してくれたりして、様々研究室を見ることができたのですが、なかでも九州大学のある教授を紹介いただいて話してみたら、研究者としてはもちろん、すごく人格者だなと感じて、この人のもとで勉強したいと思って九大に入りました。

圧倒的行動量、長期インターンを通じて九大就活生2500人に会う

大学ではどんな活動をしていたのですか?

大学への編入生ってすごく少ないのですが、数人仲良くなった友達がいました。編入時は3年生ですが、一応新入生ということで、彼らと一緒にサークルの新歓に色々行ってみました。それ以外にも、3年生なので就活のことも考えないとけないと聞いて、就活イベントにも参加しました。初めて行ったイベントがワンキャリアのイベントだったのですが、当時は金髪にピアスで田舎にいるヤンキーみたいな風貌なのに、一番前に座って手を上げて質問していたので、すごく目立っていたみたいです…(笑)。ワンキャリアが福岡支部を立ち上げるタイミングだったので、このイベント後に社員の方がインターンをやらないかと声をかけてくれました。

ワンキャリアではどんなインターンをしていたのですか?

自分がジョインした時は福岡支部の立ち上げタイミングで、5人でのスタートでした。九州大学のワンキャリア会員獲得がKPIで、当時の九大就活生の登録率は5、6%くらいでした。活動としては、チラシを配ったり学内でイベントを開いたり、色々施策をやってみたのですが、1年後ほとんど成果がありませんでした。最終的な着地が13%くらいでしたが、インターン生がいない大学の伸び率とほぼ変わらないということで、僕たちの価値はほぼなしでした。めちゃくちゃ悔しかった記憶がありまして、僕をスカウトしてくれた社員さんから支部を閉じるかと聞かれたりもしたのですが、もう1年やりたいとお願いして継続させてもらい、誘った友達と2人でリスタートを切りました。

成果を出すためにどんなことをやったのですか?

去年1年間を振り返った時、賢くスマートな感じでやろうとした結果うまくいかなかったよねと反省しました。当たり前なのですが、登録率を上げたかったら、全員に声かけて全員に登録させたらいいよねということで、九大就活生全員に会うことを決めました。シンプルな脳筋ソリューションです。全研究室、全授業を洗い出して、しらみつぶしに当たっていきました。順番に研究室を訪問してその場で登録してもらったり、授業前に着席してる学生全員にチラシを渡したり、時には大教室の教壇の前で叫びながら登録をお願いしたりしました。

 ー 脳筋ソリューション…。圧倒的な行動量に脱帽です。

大変だったのですが、これがめちゃくちゃ楽しかったんです!色んな人に会いに行ったので、気がついたら沢山のつながりができていました。教室で叫んだりしているので、多分やばいやついるぞみたいに思われてたと思うのですが、だんだん面白がって仲良くしてくれる人も増えていきました。これって九大生の認知の変化が起きていたからだと思っていて、全然知られていないサービスが、活動を通じて「ワンキャリア知らないの?」って感覚になるくらい、1年間の中で変容が起きていました。狭い範囲ですけど、ある種のマーケットの変化の面白さを実感していました。

最終的な成果はどのくらいだったのですか?

学内でワンキャリアが企業を呼んだ合同説明会を開催した際の集客数もKPIの一つだったので、LINEなどで呼びかけていくのですが、通常は募集期間が2週間くらいあるところ、リファラルで集客できすぎて5分で100名枠を締め切るくらいになりました。1年前に13%だった登録率も、最終的には99%という成果になりました。泥臭い活動をやりきったからこその成果ですね。本気でやればここまで成果を上げられるという自信になりましたし、成功体験の一つになりました。

 ー すごい成果ですね!色々お話を聞かせていただきありがとうございます!次回は企業経験以降のお話を聞かせてください!

次回の記事は以下よりご覧いただけます!ぜひチェックしてください!

経営陣ってどんな人?レクリーCTOへのインタビュー | 株式会社レクリー
九州大学在学時に高専生向けの就活支援と海難事故防止IoTサービスの2社を創業。2020年にアトラエ社に入社しエンジニアとして新規事業開発に携わる。2023年にレクリーのCTOに就任し、現在はエン...
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採用担当より

次回は、大学時代の起業経験〜新卒入社した会社からレクリーにジョインするまでの経緯について伺います。レクリー経営陣としての想いも紹介しますので、ぜひ次回もお楽しみに!

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■レクリー企業HP

株式会社レクリー
株式会社レクリーは、「All for Joy」をVisionに掲げ、建設業界に特化した転職エージェント「ジョブリー建設」を始め複数の領域でHRサービスを展開しています。
https://recree.jobree.co.jp/


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