株式会社IoTBankのシステムソリューション部の部長を務める天野高志さんのインタビューをお届けします。仕事のやりがいや開発チームの強み、職場環境などのお話を伺いながら、IoTBankで働く魅力についてご紹介します。
答えが明確なゼロイチの世界に惹かれて、ゲーム業界からIT業界へ転職
ーーこれまでの経歴を教えてください
最初に就職したのはゲーム業界で、グラフィックデザイナーとして働いていました。当時、3Dグラフィックスを使ったゲームが流行っていましたが、その頃のCGは今と違って滑らかではなく荒々しい画質が主流の時代。それをいかに軽量化してグラフィックを作るかにフォーカスを当ててグラフィック制作を行っていました。
やがてコンシューマーゲームが下火になった頃に、将来を見据えて転職を考えました。就職活動をしていた時に、IT企業に勤めていた知人から人手が足りないからと声がかかり、ある企業に勤め始めました。知人に誘ってもらったこともありますが、当時、自分としてもグラフィックの仕事に行き詰まりを感じていて…グラフィックは、希望する人の持っているイメージをキャッチアップしないと作品が作れません。制作過程で何回も手戻り対応をする中で、とても悩むことが多かったんです。
自分には、この仕事は合っていないのではと思いました。その点、プログラミングはゼロイチの世界です。間違っていればエラーになりますし、正しければOKと返ってくる。こうしたシンプルで明確な答えが得られる仕事に魅力を感じ、グラフィックデザイナーから転身してエンジニアになりました。
ーーIoTBankへ入社して何年目になりますか。
会社が設立された1年後に入社して、現在2年目になります。入社した理由は、年間収支や今後の方向性、あとは人ですね。前職のメンバーもすでに在籍していたので、自分としてはここで働くことに安心感がありました。
ーー業務内容について教えてください。
主に、製品開発業務を行っています。これまでに弊社がリリースした製品「まもサーチ」の初期開発を担当しましたが、運用フェーズに入った現在は、その運用関連業務を行っています。それから、「まもセンサーAir」という空気をモニタリングする新しいサービスを今年2月にリリースしまたので、そちらの運用も行っています。
また、この2つの製品については、お客様から「こんなサービスを使いたい」などの新たなご要望もいただいているので、カスタマイズするためのシステム設計、新規サービスの導入方法のプラン立てをして、開発チームを統括し、制作スケジュールなどを進行管理する業務も行っています。
主体的に動ける知識と経験豊富な少数精鋭のチーム体制
ーー開発チームは、どのような体制を組んでいるのでしょうか。
プロパー3名と外注メンバー3名の6名でチームを組んでいます。サーバー管理などのインフラ業務を私が担当し、サーバー上で動くプログラムを書くプログラマーが1名。開発製品はスマートフォンアプリケーションなので、アンドロイドとiOS、それぞれに対応するプログラマーがいます。それから、デザインについては、デザイナーが対応します。ワイヤーフレームなどのレイアウト的な部分をデザイナーが組み、それをプログラマーが実際にプログラムに起こすという体制で開発を行っています。
ーーまさに少数精鋭メンバーのチームですね。
もともと過去に一緒に働いたことがある信頼のおけるメンバーが揃っているので、特に不安な所もありません。業務について任せられる所は本人たちに任せています。
少人数ではあるので、極端な話、誰か一人欠けたら終わるかもという感じはありますね。ただ、人手が足りない所は外注メンバーで補える部分もあるので、あとは説明や判断を下すことのできる人間がいれば何とか体制を組むことはできます。そういった所がお互いうまくチームとして補い合えるというのが、これまで開発したサービスが完成に至ることができた理由なのではないかと思います。
ーー主力製品である「まもサーチ」や「まもセンサーAir」の開発期間はどのくらいだったのでしょうか。
まもサーチは1年半、まもセンサーAirについては2か月くらいです。まもセンサーAirに関しては、先にまもサーチを作ってモノとインターネットをつなぐノウハウを蓄積できたことに加え、機能を盛り込みすぎて販売タイミングを逃した教訓を踏まえて最小限のサービスでリリースしたため、2か月の短期間で開発することができました。
会社としては、将来的にはいろいろなサービスを複数展開したいと考えているので、それに耐えられる組織体制を立てていければと思っています。
ーー開発手法についても教えてください。
開発方式は、アジャイル形式を採用しています。最小限の実用範囲でリリースをして、そこからブラッシュアップ、そしてお客様の意見を取り入れながら製品を育てています。また、プログラム言語については、今後、効率のよいものがあればシフトしていくことも考えていますが、今の所、幅広く一般的に使われているPHPを使っています。
ーー開発にあたり、留意していることはどんなことですか。
方針として最低限守らなければいけないやり方はあるにしても、経験値の高いメンバーばかりなので、基本的にほぼ本人の裁量で実装してもらっています。ただし、私も経験上、俗人化したものはかなりのリスクになることがわかっているので、そういったことにならないよう、チーム全体で情報や開発過程を共有できる仕組みを取り入れています。具体的な開発方針としては、テストの工程を入れながら進めることとその工程を自動化すること。プログラムによっては作業工程がかなり増えますが、この2点は最低限厳守しながら開発を進めています。
各分野のプロフェッショナルから刺激を受けながら成長できる職場環境
ーーIoTBankの職場環境について教えていただけますか。
全員テレワークで働いていて、やり取りは基本的にリモートです。職業柄、インターネットにつながっていればどこでも仕事はできますから。もともとそういった働き方を理想とはしていましたが、コロナのこともあり、今は全員がテレワークというスタイルをとっています。
ーーIoTBankは、どんな成長ができる職場だとお考えですか。
リスクなく、古い技術をずっと使いまわしする保守的なメンバーはいませんし、新しい技術も効率のよいものであれば積極的に取り入れていく柔軟性のある職場です。それから、経験が豊富なさまざまなジャンルのプロフェッショナルが揃っているので、プログラミングをやりたい人にとっては、働き方や技術、考え方などの参考になりますし、いろいろなことが学べると思います。自分が持っているジャンルだけでなく、将来的に幅広くスキルアップがしたいという要望があれば、それに応えられる職場だと思います。
ーーIoTBankの強み、魅力は何でしょうか。
今日、IoTサービスといっても、「インターネットのサービスやシステムは作っていてもモノは作っていない」などインターネットかモノのどちらかに特化したサービスを提供する会社はまだ多い傾向にあります。弊社の場合、インターネットとモノの両方を作る組織体制があるので、新製品を開発する際はワンストップで対応できます。この製作がスムーズに行える点が強みであり、魅力ですね。
新しいメンバーに求めるのは、自主性と「一緒に働きたい」と思わせる人間的魅力
ーーどんな人にメンバーになってもらいたいですか。
まず、自主的に開発に取り組んでいただける方ですね。もし可能なら、マネジメントもできる方であればなおいいですね。将来的に会社が成長して横展開していったら、そういった業務対応もでてくると思うので。それから、弊社はPHPの中でもLaravelを採用していますが、フレームワークを幅広く持っていて、それらを使ってサービス開発をしたいという方がいればぜひ参画していただきたいですね。
ーー最後に、IoTBankに関心のある方へのメッセージをお願いします。
私自身、仕事をする上で重きを置いているのは、何をするかと誰とするかということです。組織である以上、人との関係性は大事ですし、自分が一緒に仕事をしたいと思える人と仕事ができればと思っています。発足間もないチームでもないため、新入社員の方々はうまくなじめるか不安に思う所はあるかもしれません。それについては、こちらでサポートをしながらチーム作りをしていきますので、安心して弊社にジョインしてもらえればと思います。