こんにちは!株式会社パーク 採用事務局です。
色々な部署や様々な背景を持つパークグループの社員をご紹介いたします!
今回は、事業本部 開発統括部 プロダクトディレクション室の北村さんにお話を伺いました。
※インタビュー内容、部署名、所属は取材当時のものです。
北村 美佳 Profile
1996年新卒で株式会社コトブキへ入社。芸術系の大学でプロダクトデザインを専攻。 大学の教授の紹介を受け、「パブリックスペース」にあるものづくりに惹かれ入社。 入社後は営業設計やカタログ製品の開発、遊具事業部など様々な部署を経験したのち、 現在は事業本部 開発統括部のプロダクトディレクション室で活躍中。
ー入社のきっかけや決め手は何でしたか?
コトブキを知るきっかけは、大学の教授の紹介でした。当時は就職氷河期真っ只中で、就職活動は大変だったんだよ 笑。 大学では家具を中心にプロダクトデザインについて学んでいたので、 “公共空間”にある製品、という発想が新しいな、やってみたい!とすごく興味が湧いて、選考を受けて。 遊具やベンチなど、誰が見てもわかるモノを作る、という所に面白さを感じて入社を決めました。
後々知ったんだけど、出身大学にはベンチとかコトブキ製品がたくさん納入されてたんですよ。 知らず知らずのうちに、学生時代お世話になっていたんです 笑。
ー入社後はどのようなお仕事をされていましたか?
入社後は大阪の設計室に配属されて、20人程のチームで設計業務を行なっていました。 仕事に慣れてきた2年目くらいに、当時の上司に「君はパワフルで体力がありそうだから遊具を担当して欲しい!」と言われ、 特注遊具の設計担当になりました。大阪の設計室では5年ほどお世話になって、結構ハードに頑張っていたかな。 入社6年目に東京へ異動となりました。
ー当時の上司の言葉から、"遊具開発のプロ"の人生が始まったのですね。今でも印象に残っている案件はありますか?
印象に残っているのは、秋田市にある動物園へ宝くじ協会の寄付として特注製品を納入した案件で 動物園の動物たちと一緒に遊ぶ、というのがコンセプトのこれまでにない体験型の大きな遊具を作りました。 一緒に遊ぶ、というのは本当にそのまんまの意味で 笑。 "空中観察型遊具"といって、動物の過ごしている上をローラースライダーで滑ったり、 ネットでできたスロープを歩いたり。子どもの好奇心を満たす仕組みをたくさん盛り込みました。
動物園に遊具を納入した1年後に子どもを授かり、区役所で母子手帳をもらったら一緒についてきた小冊子の裏表紙に自分が関わった遊具の写真が載っていて!! それを見た時、子どもが産まれたらその動物園に連れて行ってあげたいと思いました。 メーカーの人間として想いを込めて携わってきたけど、 自分にとっても更に特別な場所になりましたね。
ーそれは特別な思い出ですね! お子さんが産まれてから、ご自身の中で製品に対する気持ちの変化はありましたか?
産休・育休を経てコトブキに戻ってきたんだけど、そこからの開発は完全に保護者目線になっていたかな 笑。
復帰後は、カタログ製品の開発をメインに開発を行なっていました。 カタログ製品っていうのは、先ほど出てきた特注などの大型遊具とは違って、近所にある日常使いの公園にある遊具なんだけど、 自分が携わった遊具を見て、子どもに「お母さん、この遊具面白そう!」と言われるとすごくやる気が出てきましたね。 子どもと公園に行っても、情報収集ばっかりしてしまって...笑。 パークグループの社員はみんな公園が好きで、日頃からよく公園に行く話をするけど、みんな着目点が普通とは違くて。職業病だね 笑。
カタログ製品に「ルッキンロッキン」という前後に揺れるロッキング遊具があるんだけど、 子どもの可愛い写真を撮りたい、という保護者の気持ちを製品化した遊具なんだ。 今まであったロッキング遊具って、子どもの1人乗りが当たり前なタイプしかなかったんだけど、 子どもの年齢によっては、保護者が後ろから支えてあげなくちゃいけない。 でも、それだと大人1人では子どもの写真が撮れなくて...。 笑顔の写真が正面から撮りたい...!っていう自分の欲望から、 向かい合わせで乗れて、更に片側をボックスタイプにすることで、親子で楽しめる遊具ができました。
ー働く上で、気をつけていることなどはありますか?
一番気をつけているのは、密にコミュニケーションを取ることです。 開発の仕事って、調達のメンバーや、生産管理・製造を行う工場のメンバー、 品質保証部や営業、マーケティングのメンバーなど、色々な部署の人と密にコミュニケーションを取る必要があります。 「これくらいの内容でもわかってくれるだろう」と簡潔に話をまとめすぎると、それぞれ違う解釈をしてしまってうまくいかないことがあって。 これでもか!というほどしっかりとコミュニケーションを取って進めるよう心掛けています。
あとは、どんなに急いでいても「確認」することは大事だと思っています。 遊具のコンペで宮崎県に行ったことがあったんだけど、大事なものを忘れてしまって 笑。 コンペでは、“パース”という、遊具の外観がどうなっているのかを分かりやすく立体的な絵にした資料が必要です。 いつも大きいサイズに印刷したものを持参しているのに、その日パースを忘れてきてしまって...。 データを持っていたので、印刷することはできたけど結構ひやっとした経験でした。 図面を描くにしても、メールでも、資料でも、次の人に「伝える」ということと「確認する」ことを常に意識して仕事をしています。
ー最後に、思い入れのある製品の開発秘話を教えてください!
開発秘話か〜 笑。開発に配属されて一番最初に手がけた遊具が「ちびっこマウンテン」という築山型の遊具でした。どんな遊具を作ろうか考えている時に、ふと子どものハイハイする力ってすごい、と感心し、 案外坂も登れちゃいそうだな〜とか思い、過去に特注の案件でもっと大きな築山型遊具を作った事があったので、街区公園に設置しやすいようダウンサイジングして乳幼児向けとして開発しました。
ちびっこマウンテンはすわったり、すべったり、よじ登ったり、寝っ転がったりできるように形を工夫していて、 幼児期からの感覚的な体験ができるように設計しています。 色はビンクとオレンジでポップな雰囲気にしたんだけど、実はこの配色、当時使っていたバッグの色なんだ 笑。 内緒ですけど、身近なものに影響を受けて開発をしていました!
ーありがとうございました!
製品は社員それぞれの日常での気付きや経験が生かされて開発されているということがわかりました。 大規模でも小規模でも、関わった案件や公園は自身の大切な思い出になり、その積み重ねでより良い製品が開発されていくのですね。
皆さんからのご応募、心よりお待ちしています!