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【後編】プロゴワスのミッションとビジョンを語る

「自分の価値観を軸にルールを変えていく

有馬:では、少し変わった質問をさせていただきます。プロゴワスの社名には「社員ひとりひとりがプロフェッショナルである」という思いが込められていますが、お2人はご自身のことを何のプロだと思われますか?

山下:面白い質問だね!(笑)自分は何のプロかなぁ…

社長:僕は環境に応じて柔軟に変化できるプロかな!まさにカメレオンのような(笑)

有馬:あ!社長のデスクのそばにはカメレオンの絵が飾ってありますよね。

社長:そう。カメレオンはそのときそのときの状況に応じて変われるところがポイント。「変わらないために変わり続ける」この言葉は先代社長のときから言っているんだけど、実は京都の老舗企業でもよく言われているんだよね。京都って創業100年超えの企業なんてざらにあるから。自分たちの存在価値を変えないために変わり続けているから、それだけ長い間続いてこられてる。守りの姿勢の会社なんか一つもない。

有馬:京都という地域にそういう文化や価値観が昔から根付いているんですね。

山下:その話で思い出したんですけど、今朝、久しぶりに髪を切りに理容店に行ったんです。親子でされているお店で、最近は土日に予約がとれなくて。聞いてみたら、今は日曜日は店を開けてないらしいんですよ。「日曜日は家族との時間を大切にするためにお休みにしているんです」とおっしゃっていて、驚きました。普通の理容店の常識だったら土日が稼ぎ時だけど、それを自分たちの価値観を大切にして変えようとしてるのって珍しいなって思って。世間で決められたルールじゃなくて、自分の人生だったり周りの人たちのためにルールを変えていくって素敵な取り組みだなって思いましたね。

有馬:自分の人生を豊かにしていくために自由な発想で常識を覆していくって、なかなかできることではないですが、大切なことですね。

山下:そういう常識に縛られない人たちっていうのが少しずつ増えてきているだろうなって思うと、そういうのをリードする会社でありたいなと改めて感じさせてもらいました。


「プロデュースができる人がもっと増えてほしい」

社長:世の中の価値観は大きく変わってきてるよね。

有馬:そうですね、特にコロナ前後で大きく変わりましたね。

社長:変わったというか、良くなってきているとも感じる。

有馬:たしかに、考え方や価値観も多様になって、選択肢が増え、社会が少しずつ柔軟になってきていると感じます。そこをリードしていく会社になるためには、中にいる人たちがそういう視点の持ち方ができて、色んなことに気づけないといけないな、とは思います。話は戻りますが、山下さんはご自身のことを何のプロだと思われますか?

山下:僕はプロデュースのプロかなって、ずっと考え続けてますね。

有馬:5つのプロの中の1つ、プロデュースですね。


山下:「こうしたら誰かが良くなる」っていう考えをもとに、常に創造していかないといけないと思っています。まず物事の本質を捉えて、目的はこうだからとか、これをこうしたらみんながよくなるとか、常に想像して作っていき続けないといけない。これまでも実際そういう気持ちでやってきたからこそ、色んな人達に声を掛けていただいたり、何かしらの成果が出てきたりっていうのを実感しています。僕自身あんまり常識にとらわれないタイプなので、常にそういう自分でありたいかな。

有馬:では、プロゴワスをプロデュースされている山下さんの立場から見て、社員に対して今後期待したいことは何ですか?

山下:プロゴワスの社員にとってプロフェッショナルであるのは当たり前で、今後はプロデュースができる人がもっともっと増えてほしいなって思っています。会社のルールだから、常識だから、ではなくて、今何が必要かを自分で考えて、1人じゃなくてもチームでも何でもいいからプロデュースしてくれる人が増えたら、この会社はもっと良くなると思う。


常に幸せな自分を作れる人でいてほしい

有馬:山下さんはプロフェッショナルの先のプロデュースができる人間が増えてほしいということでしたが、社長はどのようにお考えですか?

社長:僕が今求めていることは、まずはこの理念をもっともっと深めてほしいということ。深めた上で、ちゃんと行動までできる人になってほしい。『10の使命』というのがあるけれど、十数年前、社名がプロゴワスになる前、社員の皆さんにこうなってほしいなという項目を僕が10個挙げたものなんですよ。でも、今となってはもう十分できている部分もあるだろうし、これは2,3年おきにどんどん変えていってもよいかもしれない。



山下:まさにバリューの部分ですね。

社長:満足とか幸せってみんなそれぞれ秤が違うけれど、常に幸せな自分を作れる人でいてほしいなって思う。僕としてはそれを環境整備という形で応援したい。何十年も前からやりたかった完全週休二日制は、岩切さん(事業運営部マネージャー)が入社してすぐに情報収集と分析をして「これならできます」ということでポンとやってくれた。だけど、ああいうのってなかなか踏み込めない中小企業もたくさんあるんだよね。1日休みが増えると売り上げがどうのこうのって。でも、それはやってから考えればいいこと。

有馬:社員からの提案を難なく受け入れる、その柔軟性がプロゴワスならではですね。

社長:でも、難しいよね。社員に求めることって言っても、社員も一人一人違うから一括りにはできないし。チャレンジと一口で言っても、人によってその中身も度合も違うだろうからね。ただ言えることは、僕はカメレオンのプロだと先ほど言ったように、みんなにもカメレオンみたいに変化に対応できる柔軟性をもってもらいたい。僕は今57歳だけど、57歳で思考が止まっている人もきっとたくさんいる。自分を成長させようというよりも、これでいいと思って現状維持を続けている人の方が多いと思うよ。でも、僕は死ぬまで色々学び続けたいなぁ~。あと、「ありがとう」と「ごめんなさい」がしっかり言える人になってほしいな。「ありがとう」と「ごめんなさい」は基本中の基本だな。

有馬:それは日々、私も息子に言い聞かせてます。

山下:僕もです(笑)

社長:それが言えない人は損するんだよね。

有馬:そうですね、学べるチャンスと成長できるチャンスをつかめなくなりますね。

社長:心に思ってるのに出せない人も損してるよね。相手に伝わらないもんね。修行ですよ、人生修行。

山下:僕は1人1人がもっと自分自身を知ってほしいなとは思います。頼りたいときはこの人に頼るとか、「自分はこれはできるけど これはできない」って素直に言うとか。その方が周りが「俺すぐできる」って協力できるから。チームで仕事するんだから、それでいいと思う。それぞれの弱み強みを知ってもらって、補い合いながらやっていけばいいのかなって。だから、それを言わないがゆえに、僕とか社長とか中間管理職のメンバーが部下に期待してるところと本人の特性がアンマッチして、評価できなかったり適性に仕事を振れなかったりすることもあるかもしれない。素直に「自分の強みと弱みはこれです」って言ってもらった方が、仕事がしやすくなるんじゃないかなって。それを意識していれば、仕事への取組み方も変わってくるのかなって。

有馬:弱い部分を隠さず共有することで、チームとしての力を最大限に発揮できるということですね。

山下:僕だってめちゃくちゃ弱みだったりダメなところいっぱいありますからね。そこを自分で理解してるからこそ、補おうとするし、できないと思ったら誰かに託すし、そういう仕事は受けないときもあるし、それでいいと思うんですよ。

有馬:そうですね。色々な個性が集まっているからこそ、成し遂げられることがたくさんあると思います。 

社長:そういったみんなの個性を、社外にどんどん発信していきたいですね。僕だけじゃなくて、プロゴワスにはこういう面白い人がいるというのを発信する機会を増やしていきたい。だから、みんなには常に見られているという意識をもって、発言と行動をしてもらいたい。僕が一番そうだけどね。僕が一番目立つから(笑)



社長×取締役の対談は、いかがだったでしょうか?

おふたり同時にお話をうかがうというのは なかなかない贅沢な機会で緊張しましたが、プロゴワスのこれまでとこれからについて改めて知ることができ、密度の濃い時間となりました。

―—変わらないために、変わり続ける

この言葉を胸に、皆で同じ方向を向きながら、それぞれが色んなことにチャレンジしてプロゴワスらしい進化を続けてまいります!


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