「日本の経済や社会に大きなインパクトをもたらすために」ベンチャーキャピタリストがHelical Fusionに力を注ぐ理由
こんにちは! Helical Fusion採用担当です。
本日は、Helical Fusionコーポレート部門ディレクターの大岩さんにインタビューをしてまいりました。
大岩さんが参画を決めた理由や、Helical Fusionの魅力やメンバーの人柄などを伺いました。「日本の経済や社会にインパクトをもたらす仕事に貢献したい方」や「スタートアップで、スピード感をもって自分の専門性を活かしたい方」はぜひ最後までご覧ください。
コーポレート部門ディレクター・大岩 晴矩 プロフィール
新潟県出身。大阪大学大学院にて薬学、University of WashingtonにてGlobal Businessを専攻。医薬品開発、シリコンバレーのコンサルティング会社、バイオ系スタートアップを経てVC・AcceleratorのPlug and Play Japanに参画し、Health・DeepTech領域への投資を担当。その後、出資先のHelical Fusionに参画。
早速ですが、Helical Fusionに入社をした経緯について教えてください!
弊社代表・田口とは、Plug and Playのプログラムで知り合いました。以降、定期的にキャッチアップを続けており、田口がHelical Fusion社を設立した直後の2022年にPlug and Playから出資を実行させていただいた経緯があります。
その後、2022年末に私が脳動静脈奇形(AVM)という先天性の血管異常の破裂により脳出血を起こしてしまい、緊急入院となり命の危機に直面しました。しかし、幸いにも開頭・一部の脳摘出の手術が成功し、後遺症もなく術後20日という超早期に職場復帰することができました。手術前後に温かいメッセージを送ってくださった方の多くが仕事で関わりのあるスタートアップの皆さまでした。
ご自身が日頃から大きなチャレンジをご経験をされていらっしゃるからこそのメッセージが心強かったです。術後の全身麻酔から醒め、死にたくなるような激痛と高熱でガタガタ震える中で、ふと核融合の1億度という温度のイメージが浮かび、踏ん張る気力がでたことを覚えています。退院後しばらくして田口からお声がけいただきその時点の自分の中で取り得る最大限のリスク(=ボラティリティ)を取ってチャレンジをすることを決心しました。
そもそもVC内でもDeepTech系のスタートアップへの投資を通すことはなかなかタフなことですので、自身が投資担当させていただいたスタートアップは、私自身がフルコミットしたいと思えるような素晴らしい企業しかありません。そういう意味では参画に対して大きな迷いはありませんでしたし、Helical Fusionについてはチームと技術のどちらも傑出していると感じています。
田口とは早朝からスピード感のある仕事の進めやすさも感じていました。加えて、核融合という分野はアカデミック・社会実装時のインパクトの両面で非常に興味深く、さらにパッション、クレイジーさ、高い専門性を兼ね備えたメンバーばかりでワクワクしました。
コーポレート部門ディレクターとして、現在担当している業務内容を教えてください!
現在携わっている業務領域はこちらです。
- Finance
- Corporate Planning
- Investor Relations
- Marketing
- Hiring
- Back Office
- Business Development, etc.
Seed期のスタートアップならではですが、業務は多岐に渡ります。なかでも大きな割合を占めているのは、エクイティ/デット調達や補助金といったファイナンス周りや経営戦略の業務です。全社の中長期ロードマップの作成は、資本政策、事業計画、人員計画にも紐づいてくるため、特に力を入れていますね。
1日の業務の流れを教えてください!
朝型ですので、6〜9時のあいだに重要な仕事を終えていることが多く、その後は社内外のミーティングやイベント登壇などがあります。夕方以降は家事、ホームジムでの筋トレ、読書や関心のある業界・米国株式市場のリサーチといったインプットの時間に充てています。現在は特にファイナンスや知財面を強化したいと考えているため、USCPAや弁理士の勉強も併行しています。メリハリをつけ休む時はしっかり休みますが、常にスキルアップしないと追いつかないです笑
今後どのような方と一緒に働きたいですか?
熱量やGrit力(やり切る力)がある方と一緒に働きたいです。
困難な場面に直面しても自ら仮説を立て実直にやり切れるかどうかは、特に重要な点だと考えます。またSeed期のスタートアップでは、変化に対するフレキシブルさやキャッチアップ・スピードも強く求められます。Helical Fusionでは専門性の高いメンバーが多く、ふとしたことから非常に刺激的なディスカッションが繰り広げられます。ご自身ならではの専門性や新たな視点があると多様性が生まれ、より一層楽しくなると思います。
Helical Fusionで働く魅力はなんだと思いますか?
核融合炉の社会実装、発電という前人未踏の領域にチャレンジできる点です。
また、数十年に渡る研究知見の蓄積がある非常に重厚な分野で、弊社メンバーだけではなく、これまでに当該分野に携わられてきた方々の汗と涙の結晶が詰まっているのを実感しています。それらを受け継ぎ、設定期間内で社会実装し、社会にインパクトをもたらしたいです。
フュージョン・エネルギーを社会実装できれば、日本の経済を盛り上げることにも繋がります。電力として消費者へ還元することはもちろん、研究レベルの向上により国際競争力を高め、優秀な人材のプールによるエコシステムの形成・循環に繋がる側面もあります。これは、「新しい産業を創る」という個人のミッションにもリンクします。
Helical Fusionで働く人はどんな人ですか?
専門性が高い分野だということにも起因していると思いますが、特にR&Dチームは経験豊富で信頼感のあるメンバーが揃っています。
そのためディスカッションが非常に具体的で難解ですが、これがまた楽しいです(笑)。
だからといって若いメンバーの意見が通りにくいこともは全くありません。
ご自身も意見を伝えた上で様々な意見にも耳を傾け、よりよいものに仕上げていく決断が早いなと感じます。彼らは人生でひたすら核融合だけを極めてきた方々です。一つのことを突き詰めることは誰にでもできることでは決してないので単純にカッコいいなと感じます。
今後の展望を教えてください!
個人としては、会社のバリューアップに関連することであれば、最速で結果を出していきたいです。
資金調達や全社戦略、採用、マーケティングなど、さまざまな分野に跨りますが、全体的に俯瞰した上で必要なことを優先順位をつけて進めていきたいです!
私の好きな漫画『宇宙兄弟』では、こんなワンシーンがあります。
- (宇宙飛行士ブライアン・J)
人の人生にはいくつもの”夢のドア”がある。人は、例えば「宇宙へ行く」みたいな大きな夢を持った時、目の前に現れたバカでかいドアに畏縮して向こう側へ行くことを諦めちまう。「開けられるわけがない」ってな。だがビビることはないんだよ。本当ははじめから、そんな”バカでかいドア”なんてものはない。小さなドアがいっぱいあるだけだ。
(中略)
そしてその小さなドアを開けるたび、君らの夢がひとつずつ叶っていくのがわかるはずだ。手探りでも何でもいい。意地でも次のドアに手を伸ばし続けることだ。
つまり、目の前に大きく分厚い壁があるように思えても、その実、小さい扉を数百、数千と開けていけば意外と到達できてしまうぞ!ということなんです。そもそもその壁を登る意味があるのかという問いの設定、アイスピックのようなものを使って登る、登るのではなく迂回する、下に穴を掘る、脆い箇所を探して割っていく、重機で壊す、反対側からロープを投げてもらう、といった様々なアプローチがあるわけで(笑)
やや抽象的ですが、今やっていることはそれに近しいイメージなのかなと思っています。何でも「難しい」と片付けることは簡単ですが、できない理由ではなくできる方法を必死で考えて、着実に実行していくことで達成感も大きなものになると考えます。
刺激的な新しいメンバーとお会いできることを心待ちにしています!
大岩さん、ありがとうございました!