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「理にかなったまっすぐな世界で、未来をつくる研究を」Helical Fusionのカルチャーとは

こんにちは! Helical Fusion採用担当です。
本日は、Helical Fusionの研究開発者である中村さんにインタビューをしてまいりました。

中村さんがHelical Fusionに入社をした決め手や、研究開発環境としてHelical Fusionが魅力的な理由、具体的な働き方などのお話を伺いました。

「業界全体が盛り上がりを見せる最先端の分野で研究開発職として働きたい方」や「裁量を持ちよりよい未来のために研究をしていきたい方」はぜひ最後までご覧ください。

Helical Fusion 中村さんのプロフィール

九州大学大学院 工学府エネルギー量子工学専攻修了。
核融合の研究室を経て、電力中央研究所の研究所に2年間在籍。その後、東京大学小川雄一教授の研究室にポスドクとして在籍し、核融合の研究を行う。任期満了後、青森県にある量子科学技術研究開発機構(核融合の総本山)にて9年ほど務めたのち、釧路工業高等専門学校で自身の研究室を持ち、核融合に関連する液体金属の流動の研究を始める。2023年 8月1日よりHelical Fusionにて、研究開発担当を務める。

受賞歴:
JSST2022 Best Presentation Award受賞

一貫して「核融合」を軸にキャリアを歩んでおられますが、そもそも「核融合」に興味をもったきっかけを教えてください!

大学時代の恩師、中尾安幸先生(現・九州大学名誉教授)との出会いがきっかけです!

高校時代の進路選択で、量子力学などミクロな世界を勉強したいと思い、工学部を選びました。そしてよりミクロな粒子を扱ってみたいと思い原子力コースを選択するのですが、そこでとても面白い授業をするのが中尾先生でした。

その授業は、知識も興味深かったのですが、先生が語る学問や研究への深い愛がとにかく面白かった。そこで先生の研究室に入ろうと思い、その研究室のテーマが「核融合」だったんです。それ以来、社会に出て最初の2年以外はずっと核融合の分野に触れていますね。

なるほど! そのなかでHelical Fusionに出会い、選んだ決め手を教えてもらえますか?

実はHelical Fusionの共同代表の宮澤さんと取締役の後藤さんは研究所時代からの知り合いで、その二人に誘ってもらえたからこそ決めたというのが大きいです。

私が量子科学技術研究開発機構の研究所にいた頃、当時彼らがいたグループとHelical Fusionの科学顧問の相良先生も交えて、よくディスカッションをしていました。後藤さんとは一緒に海外出張に行くこともありましたね。

私自身は宮澤さんの他人に忖度せず、よりよい開発に向かうために正直な発言をする姿勢をとても信頼しています。私も思ったことを率直に相手に伝えることが多いので、馬が合うなと勝手ながら感じていましたね。

Helical Fusionの魅力は?

会社としての魅力は、タブーがなく、理にかなった判断をできるところだと思っています。

たとえば研究を続けていると、技術的な良し悪しに関わらず、方針に従わなければならない場面がどうしても出てきます。Helical Fusionは周囲が薄々気が付いている無茶なところをうやむやにし、触れないのではなく、タブーに思われることにもきちんと触れて、難しいものは難しいと判断し、回避・改善する方法を選択する。そういった行動を取れる点はHelical Fusionならではだと思います。

また、Helical Fusionはサンクコストにこだわらず、失敗を恐れず進む点が、目的に向かう上でいいなと思います。

ここまで費やしてきた労力や時間、資金などを考えると、ここで諦めたらもったいないと捨てられなくなることが人間にはありますが、それはもう過去に使ってしまったものだから今更縋ってもどうしようもない。諦めてもいいはずなんですよね。そこにこだわらないところがスタートアップとしての魅力があると感じます。

そしてHelical Fusionは「人」が良いと思います。このチームには陰湿なことを考える嫌な人がいない。研究開発側の人はもちろんですし、ビジネスサイドの代表 田口さんも、とてもさっぱりした気持ちのいい方です!

業務環境の魅力について教えてください!

みなさんとても仕事が早く、かつ柔軟だと思います。

100%のものを完成させて出すのではなく、80%のものを早く出して、みんなに意見を求める。その意見を反映させて、ブーストして一気に仕上げる。中途半端で提出することを嫌がられる環境ではなく、たたき台をもとにしてクリエイティブに議論を交わし、よりよいものに仕上げることが良いとされる環境はいいなと思いますね。時間をかければいいものができるわけではないなかで、僕自身も見習いたいなと思っています。

中村さんの具体的な業務内容は?

2034年に核融合炉の運転を目指し、設計を進めている核融合炉の安全設計やそれにまつわる研究開発を行なっています。

具体的には、核融合炉の燃料として使用する放射性物質トリチウムが核融合炉のなかにどのくらいあるのかなどの把握・分析をしています。ウランやセシウムに比べたら弱い放射性物質なんですが、それでも放射性物質なので、状況を把握しておかなければなりません。

また、核融合炉に持ち込むトリチウムの量をいかにして減らせるかの研究もしています。核融合炉は発電をしながらその燃料であるトリチウムを生成するシステムなんですが、運転を開始するときだけは、どこからか放射性物質を運んでこなければなりません。移動にはさまざまな問題が発生するので、その量を減らすことを目指しています。

働き方や1日の流れを教えてもらえますか?

完全フルリモートなので職場は自宅です。

朝は9時から自宅で仕事を始めます。メールの確認や事務作業から始まり、研究を行い、12時に一旦休憩します。13時ごろから再び働き始めて18時くらいまでは仕事をしています。その後は自主的に勉強したり論文を読んだりすることもありますね。

この会社の面白さや魅力を教えてください!

まだ立ち上がったばかりだからこその裁量の大きさが面白さだと思います。

やってみたいことや新しく取り入れたいものも、やってみたいですと声をあげれば、ちょっとした審議を経てすぐにOKをもらえます。柔軟でとりあえずやってみようというチャレンジ精神があるところがHelical Fusionの魅力ですね。

また、核融合自体も日本をはじめ世界各国にて次々とスタートアップが立ち上がり、業界全体が上り調子で明るい分野です。ありがたいことにいろいろなところから資金をいただいているので、新しいチャレンジを起こせる環境なので、研究者としてはその点も嬉しいですね。

Helical Fusionにマッチする方はどんな方だと思いますか?

自主性がある人や思ったことを発言できる人はマッチすると思います。

核融合炉の実現に向けては大小さまざまのブレイクスルーが必要です。イノベーティブなアイデアは、チームでディスカッションをし、意見を言い合うなかで生まれます。そのためにも自分で積極的に動け、発言できる人はHelical Fusionのカルチャーに合うと思いますね。

また個人的には、若い世代の方にもどんどん入ってきていただけたらいいなと思っています。

私自身は昔はスタートアップなんてまったく知らない世界なので、魑魅魍魎がはびこる怖い世界なのかなと想像していたのですが、全然そんなこともなくみんな人間でした(笑)。一緒に未来を作っていけたら嬉しいですね。

中村さん、ありがとうございました!
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