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沖縄で海が見える宿の仕事をするということ

ご応募の前に知っておいて欲しいこと(1)

地味な作業の繰り返しの先に

沖縄の海のそばの宿のオーナー、スタッフとは、はたから見ると、海を眺めながらのんびりとしてそう、旅するお客様と楽しそう、自分の時間も自由にしていそう。華やかで、楽しそうで、そしてゆったりした仕事や生活をしていると思われるかもしれません。

ただ、実際のお仕事は、お迎えするための地味な準備作業がほとんどです。華やかさやゆったり感とは少々かけ離れた仕事の方が圧倒的に多いのかもしれません。

確かに、私たちも、ウェブやSNSで、お客様向けにふんわりとした「海のそばの暮らし」を雰囲気としてお伝えしています。片田舎の海の見えるきれいな風景の中、毎日子供たちと海で遊びながら、いらっしゃるお客様をお迎えする。お客様がtinto*tintoでご滞在されているような日々を私たち自身も送っていると錯覚されがちなのですが、それが全てではありません。

海のそばで数組のお客様にお泊り頂くというと、どうしても美しく、きれいで、ゆったりしていて、かわいらしい、という一部分が強調されてしまう。でも実際にこの人口1万人にも満たない沖縄の中でも田舎の田舎に人を呼び泊まって頂き満足してお帰り頂く、そんな事業と不自由のない生活を成り立たせようとするならば、地味で単調な仕事を繰り返す努力、忍耐、継続、行動、変化がやっぱり必要なのです。

早朝から朝食の準備とご提供、チェックアウトしたらお部屋やカフェの清掃やベッドメイクをして、外を掃き、窓ガラスをふく。そして翌日の朝食の仕込みをし、洗い物をする。それから定期的な清掃や仕込み、事務作業や情報発信などがまだまだある。そのひとつひとつの地味な作業の積み重ねが、今のtinto*tintoを作り上げているのです。

ふんわりしたイメージで働き始めると、1年程度でやめてしまう方が多い。1年みて大体わかった、やりたいことまでいきつかなかった、毎日の単調な仕事と想像していた仕事との間にギャップがあった、そのような理由からなのかもしれません。もちろん私たちの働く環境や指導の拙さのせいもあったかもしれません。

また、採用の際にスキルや経験に目が行き、そもそも私たちの考え方やtinto*tintoの仕事に感覚が合わない方を採用してしまっていたのかもしれません。だから募集の段階で少しでもギャップを埋めたい、そんな思いでこの一連の募集コラムで思いを書いています。

その地道で地味な仕事の先に、あなた自身のやりたいことを実現することや、やってみたい暮らし方を見通すことができるのか、今回はそこを問うてみたいと思っているのです。

続きはまた明日。

合同会社ひとつやどおきなわでは一緒に働く仲間を募集しています

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