下牧 玲於のプロフィール - Wantedly
感性AI株式会社, 事業部・マネージャー 2023/2に感性AI株式会社へ. これまでの企業で学んだICT知見を活かしつつ, 学生時代の研究テーマでもあった感性の領域でのマーケティング支援事業に取り組む. グループ導入への生成AI導入やプラットフォーム企画にも従事.
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はじめに
こんにちは。感性AI 下牧です。
2023年ももうすぐ終わってしまいますね。
皆さんは今年流行ったものと言えば何を思い浮かべますか?
私こと下牧は何といっても「Chat-GPT」です。
あえて"彼"と呼びますが、彼は世界を変えました。
彼を使って利便性を得た人、新しいビジネスにつながった人
自社サービスが終了するような大打撃を受けた人
数多くの歓喜感涙阿鼻叫喚を生んだことでしょう。
今日はそんな世界の片隅で、頑張った人たちのお話です。
第一章: GPTへの目覚め
冒頭の通り、OpenAI社の生成AIサービス・Chat-GPTが
世界をまたにかけた2023年の一大ブームとなりました。
もちろん感性AIもこの話題には敏感でした。
既存サービスの一部に取り込む活動もすぐに開始していました。
そのような中、2023年4月にはChat-GPTのAPIを活用して自社向けチャットアプリを開発したり
同様の枠組みを外販し始める企業が現れ始めました。
我々も同様のことが実現できると確信した感性AIは京王電鉄デジタル戦略推進部と連携し
Chat-GPTを京王グループに適用するプロジェクトを立ち上げたのです。
第二章: どうする、感性AI
京王電鉄上層部のデジタル技術活用に関する理解・支援はスムーズでした。
しかし開発する感性AIはまだまだ大きくないベンチャー。
担当者はたったの2名
下牧:Chat-GPT?おいしいの?な企画調整担当
久保:感性AIが誇るスーパーエンジニア
久保さんがAPIの確認をする傍ら
下牧はGPTの記事をあさる日々・・・
さてさてどうなることかと思いきや
驚くべきことに、
2023年5月のプロジェクト開始から企画・設計を経てわずか1か月という短期間で
チャットログ管理やトークン制御という壁を越えてプロトタイプ版を完成させました。
第三章: GPT、京王版になる
無事にアプリは完成しました。
しかしここからが本番だったのです。
京王グループという巨大な組織の社員が垣根なく
いかに各々の実務で利用できる環境を整えるか。
そこで必要だったのはGPTというAIへの理解と教育
教育用eラーニングやガイドラインの整備
業務用ツールであることの理解促進・・・などなど
スピード感を落とすことなくこれらコンテンツを迅速に作成していきました。
ただし、救いは各社各部のユーザーの皆さん。
GPTへの興味の度合いが高く、最初の段階からこう使ってみたい、
ああ使ってみたいと乗り気になってくださる方が多かった気がします。
実際に面と向かってお話をさせていただくことでこちら側では想定できない
現場で業務をしているからこその活用アイディアをたくさんいただきました。
結果的に7月には京王電鉄、8月には京王グループ全体でのトライアル展開を開始できました。
第四章:GPTの試練、そして本格利用へ
トライアル展開から数か月が経ち
現在は33社600人以上の方に使っていただいています。
利用者からのフィードバックからも京王版Chat-GPTは順調に評価を得ることができたと考えています。
もちろん改善点はありますが、改修すべき点を洗い出し
さまざまな活用方法を見つけ出すことにもつながっています。
感性AIと京王電鉄デジタル戦略推進部は
今後も京王グループ全体でのAI活用を推進していくべく、活動を続けているのです。
(本件とは関係ないですが、下牧も久保も出走した京王グループ駅伝大会の一コマです。)