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企業内会計士に聞く!経理部エグゼクティブマネージャー 林琢也へのインタビューを行いました

人財採用部 人財採用課の助川です。
今回は当社経理部 林エグゼクティブマネージャー(以下EM)へのインタビューを行いました。
林EMは公認会計士資格を取得後、20年の監査法人での勤務を経て当社にジョインした方です。
経歴も素晴らしいのですが、人柄も大変素敵な方で、ぜひWantedlyでインタビューをしたいと思っていましたが、この度実現しました。ぜひご覧ください!

【プロフィール】
林 琢也(はやし たくや)
ニチイホールディングス 経理本部 経理部 エグゼクティブマネージャー

■ 経歴
1999年3月 京都大学経済学部卒業
1999年4月~2019年6月 あずさ監査法人
監査部門に所属し、法定監査・株式公開支援・JSOX導入支援・企業買収における財務デューデリジェンス業務等に従事。また、品質管理本部にて、監査の品質管理業務にも従事。
在籍中に、4冊(共著)執筆。
不動産会社(上場)経理部への転職を経て、2021年2月にニチイホールディングスに入社。経理部 エグゼクティブマネージャーに就任し、現在に至る。
経理決算業務として単体決算から連結決算まで幅広く対応。また、社内へのIFRS導入を推進。

- 本日はお時間頂きありがとうございます。早速ですが、まずは林さんのご経歴から教えていただけますでしょうか。

林 「大学在学時に公認会計士の勉強を始めました。手に職と言いますか、しっかりしたスキルをもって世の中を渡っていきたいと考えたのです。
合格後はあずさ監査法人に入り、20年在籍しました。大阪事務所にいたのですが、途中で東京本部も経験しました。
すると東京の水が合っていたようで、また、会計士としてやり甲斐を感じる案件も多かったことから、そのまま一度大阪に戻りましたが、また東京で働くようになりました。
その後、企業内会計士として働く道を選び、1社目に不動産系の会社に転職しました。
ただ、入社後、会社の経営状況が大きく変化し、企業規模も縮小してしまったことから、再度転職をすることを決意し、ニチイに入ることになりました。」

- 転職先としてニチイを選ばれた理由について教えて頂けますでしょうか。

林 「やはり第二の創業期として、再上場を見据えたIPO期にある会社だということが大きかったですね。監査法人時代にIPOを支援してきた経験を活かせると考えました。
また、監査法人ではIFRSに関する業務も経験していたので、ニチイがIFRS対応を推進していく上で力になれるのではないかと思いました。」

- 実際にニチイに入ってみて、どのような印象をお持ちですか。

林 「会社をよくしていこうという意識をメンバーが持っているなということですね。
私が所属する経理本部では、過去の経緯にこだわらずに良くなるための施策が出されています。
再上場も想定して、世の中のスタンダードに向けて動こうという意欲があるのが良いですね。
また、トップの方も聞く耳を持ってくれるので、その点でもいろいろと提案のしがいがあります。
領域が広いので提案すべきことが多いのは大変ですが(笑)。でもやり甲斐はありますね。」

- 確かにニチイは3つの大きな事業の柱、医療・介護・保育があり、それぞれがビジネスの仕方が大きく異なります。経理としてもそれらの違いを踏まえて業務を行うのは大変なのではないでしょうか。

林 「そうですね。各事業において、会計的な常識だけに捉われることなく、実態に即した対応をしていく必要があります。
例えば介護事業における補助金の会計処理を教科書どおりに行えば売上とはみなしませんが、それでは介護の会社では売上が立たなくなってしまいます。
実態に即した会計処理を行い、かつ、外部の専門家、会計士や税理士とも認識をすり合わせながら仕事を進めていくことが求められます。」

- 監査法人と事業会社では仕事の進め方も異なると思いますが、会計士の方が事業会社で働くことの醍醐味とは何でしょうか。

林 「やはり、自分が中に入って手を動かして、相手を動かし、会社を動かしていく面白さがありますね。
自らの力で人や会社を動かすことができる、というのは事業会社でなければ味わえない醍醐味です。」

- 林さんの現在のミッションを教えていただけますでしょうか。

林 「まずは経理部の責任者として、月次決算をきちんと正しく締める、ということが大前提ですね。
それに加えて、1つはIFRS決算を社内に定着させていくことです。
いまは外部のリソースを活用していますが、これらの業務を内製化していくことも私の重要な役割だと認識しています。
もう1つはM&Aの会計処理ですね。
通常、M&Aで買収する企業は中小企業が多いですから、買収先の会計を当社レベルまで引き上げることも私に課せられたミッションです。」

- 林さんが感じるニチイで働くことの魅力とはどんなところですか。

林 「面白い仕事がたくさんある、ということにつきますね。
経理としてのルーチン業務だけではなく、IFRS、M&A、IPOなど、会計の世界で生きていく者としては魅力的な仕事ばかりです。
例えばM&Aの業務では、子会社の会計処理を整えたりする業務を担うこともあります。
先ほどもお話したとおり、自分が中に入って手を動かし、人や会社を動かす仕事ができるわけですね。
まあ、工数としては正直大変ではありますが(笑)、私はこうした仕事に面白みを感じています。」

- それでは逆に、ニチイが抱えている課題感があれば教えていただけますでしょうか。

林 「そうですね。やはり人財ですかね。教育レベルを高め、全体をもっと底上げしていくことが必要だと思います。
かつてはオーナーの強いリーダーシップによる意識決定がなされていた会社でしたが、いまは第二の創業期に入り、集団経営体制に変わろうとしています。
トップダウンではなく、ボトムから情報を上げて意思決定ができるような会社にしていかないといけません。
経理部であれば、分析業務のウエイトをもっと高めていく必要がありますね。」

- とはいえ、経理業務は月次の締めも守らなければならず、通常業務のウエイトを減らしていくというのはなかなか大変なことではないでしょうか。

林 「それはそのとおりです。
現状を打開するためには、ITや外部リソースも積極的に活用して通常業務のウエイトをいかに少なくしていくかだと考えています。
効率化を図ることで、分析する時間や考える時間の比率をいかに高めていくかが重要です。
私たち経理部には、先ほど挙げた領域以外でも、インボイス制度や電帳法など未来を見据えて考えなければならないテーマが山のようにあります。
メンバーの考える時間を確保できるようにし、かつ上に対する提案ができるような人財となるような育成を進めていきたいですね。」

- 林さんとしては、今後のどのようなキャリアを築いていきたいとお考えでしょうか。

林 「一つはニチイの会計ルールを理解して、経営陣や事業部へ有益な提言ができるようになること、いわば会計人としての“深化”をすることです。
もつ一つは、経理知識を活かして経理部以外にも仕事の幅を広げること、いわば“拡大”を通して、会計人として幅広い視野と専門的な知識を身に着けていくことです。」

- それでは最後に、林さんが一緒に働きたい人財像についてお聞かせください。

林 「ワンチームとして、メンバーと一緒に走っていってくれる人ですね。
ニチイに入ったからには、ニチイのことをしっかり学び、理解した上で、将来に向けてどのような施策を打つべきか、一緒に考えてくれる人だと嬉しいです。
ご縁があって入社された際には、私と一緒に様々な議論をしながら会社をよくするための施策を考え、実行していきましょう。」

助川 本日はお忙しいなか、お時間を頂きありがとうございました。

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