野村ホールディングス|デジタル・カンパニー(キャリア採用)
野村ホールディングス デジタル・カンパニー(キャリア採用)
https://www.nomura.co.jp/fic/recruit/
野村ホールディングスのデジタル・カンパニーは、2022年4月に新しく設立された部門横断の社内カンパニーです。デジタルを活用した金融サービスで豊かな社会の創造を目指し、様々なプロジェクトを行っています。ともに金融業界に変革をもたらす仲間を募集中です。※原則として野村證券が採用し、野村ホールディングスの兼務・出向となります。
新卒で大手通信会社に入社し赤外線通信による電話帳交換機能やSSL通信などの開発に従事した後、ドイツの研究所でブラウザ向けアプリケーションのセキュリティ機能に関する研究などを行う。その後、ベンチャー企業を経て、2019年に地方銀行が手掛けるデジタルバンクの立ち上げに参画し、組織開発やサービス開発に従事した。2022年にIT企業に入社し、暗号通貨取引サービスの立ち上げフェーズで、モバイルアプリ開発チームのマネージャーを務めた。2023年10月よりデジタル・カンパニーへ。主な著書に「ゼロから創る暗号通貨」(PEAKS)。
デジタル・カンパニー(以下、DC)でエンジニアチームを組織するため、カンパニー初のエンジニアとして入社しました。DCではこれまで、資産運用アプリ「NOMURA」や資産管理アプリ「OneStock」など4つのアプリをITベンダーとともに開発、リリースしてきましたが、内部にエンジニアはいませんでした。
今後はカンパニー内にエンジニア組織を作ることで、お客様にとって使いやすいサービスをより効率的に、スピーディに開発し、そのノウハウを社内に蓄積することを目指します。この目標を実現できるように採用や環境作りを整えていくのが、当面の私のミッションです。
新卒で大手通信会社に入社し、スマートフォン以前の携帯電話の機能開発を行ってきました。当時はデータ通信速度が速くなり、「モバイル(端末)によって世の中が変わる」と言われた時代でした。大学でプログラミングをやっていたこともあり、「未来を作る会社に行きたい」と、モバイル通信の最先端の研究を行っていた企業に就職しました。
その後、同社のドイツの研究施設でアプリケーションのセキュリティ機能の開発などに従事し、帰国後はスマートフォン向けのサービス基盤開発に関わりました。特に日本でandroid端末が発売されてからは、誰でも自由な環境でアプリが作れるようになったことを肌で感じ、新しい時代の到来にわくわくしました。
その後はベンチャー企業で働いていたのですが、2019年、九州の地銀が「銀行勘定系システムをフルクラウドで作り、新しい銀行を作ります」というリリースを出しているのを目にしました。「この時代に新しい銀行を作るなんて、とんでもないことを考えるなぁ」と衝撃を受け、ぜひ関わってみたいと思いました。出身の九州で勤務できることもあり、デジタルバンクを設立準備中だった地銀に転職しました。
このデジタルバンクは、地銀から独立した新しいデジタル上の銀行を作ろうという珍しい取り組みです。当初は外部のITコンサルが開発を行っていたのですが、社内で段階的に業務を巻き取れるようエンジニア採用を進めていました。私は1人目のソフトウェアエンジニアとして採用されました。
1年半ほどして、デザイナーやエンジニアなどからなるプロダクト組織をまとめるCPO(Chief Product Officer)という立場になりましたが、金融機関ならではのセキュリティの厳しさや開発スピードに課題を感じ、組織運営に悩みました。そこで、同じ金融というドメインで、「うまく回っているエンジニア組織のお手本のよう」と言われていたITメガベンチャーで組織運営について学びたいと一念発起。デジタルバンクの組織開発やサービス開発のめどがたったところで、同社に入社しました。
この企業では暗号資産の交換事業を担当し、モバイルアプリなどの開発を行うチームのマネージャーを務めました。同社には、他の企業なら「エース級」と呼ばれそうな優秀なエンジニアが多く、施策のスピードの速さも目の当たりにしました。
同社では、「いかに素早く顧客に価値を届けるか」が重視され、金融という世界でありながらストレスの少ないアプリ開発を実現できました。「金融だからといってなんでもガチガチにやらなくても、みんなが協力すればきちんと回るんだ」と体感できたのはよい経験でした。
私の目標は、多くの人の資産形成や投資活動によい影響を与えられるサービスを作り出すことです。日本の平均年収が上がらない中で、人生において、働く以外の収入を得ることがますます大切になると思います。自分自身でも株式や国債を持っています。自分がハードワークするだけでなく、お金に働いてもらうことは人生の自由度を高めるのではないでしょうか。
ITメガベンチャーは働きやすかったのですが、エンジニアチームのマネージャーだったので、商品企画やデザイン、ビジネス面に関わる機会が少なく、銀行時代の守備範囲の広さを懐かしく思うこともありました。そんなときにDCからお誘いを受け、目標により近づけそうだと直感しました。加えて、業務範囲が広がること、初期メンバーとして新たにエンジニア組織を作っていけることも魅力的でした。「これまでの集大成となる面白い仕事ができそう」と入社を決意しました。
入社してまだ間もないので、エンジニア採用の環境を整えるために上司と相談したり、デジタルサービスの開発運用を内製化していくためのロードマップを描いたりしています。エンジニアリング的な面では、DCでのクラウド利用ルールを学んだり、ドキュメント化されていない情報を整理したりと、「最初の一歩」の作業を進めています。
当面の目標は、エンジニアが働きたい組織を作ること。そのために、マネジメント以外の道に進む場合の昇格条件を検討したり、エンジニアリングの能力を上げるための具体的なキャリアパスを考えたりと、当社で働くことがキャリアップにつながると思ってもらえるような組織作りを目指しています。
社内にエンジニアが増えれば、プロダクト開発の進め方はこれまでの「頼む側と作る側」という関係性から「一緒につくる」という形に変わっていくでしょう。重複開発を意識的に避けようという観点から、異なるプロジェクト間での連携や情報共有がこれまで以上に重要になり、人と人とのつながり方も変化しそうです。
エンジニアが単なる技術者ではなく、ともにサービスを作るメンバーとして尊重されるようなカルチャーを作り、多くの会社から目標とされるような組織にしていきたいですね。
入社時に「お任せしたい」と言われても社交辞令だったりしますが、DCでは本当に「(エンジニア採用に関して)全部お任せ」で進めています。びっくりするくらい自由度が高く業務ができています。
ビジネスの観点で達成すべきは「短い間隔で繰り返しお客様へ価値を届け続けること」であり、エンジニアの内製化は一つの手段に過ぎません。「日々、お客様に価値を提供し続けられるプロフェッショナルな集団」を目指したいです。
当社は営業パートナー(営業担当者)による質の高いサービスに定評があります。デジタルサービスにそのノウハウを取り込み、プロフェッショナルのサービスをより多くのお客様に、きめ細やかに届けることができたら理想です。それによってパートナーの仕事が効率化され、対面相談など人にしかできない業務に注力できれば、お客様にもっと価値を提供できるのではないでしょうか。
入社いただく方の当面の業務はNOMURAアプリなど個人のお客様向けのデジタルサービスの開発、運用ですが、DCにはセキュリティ・トークン(デジタル証券)など新しい金融商品を扱う部署もあります。この先はこのような業務にもエンジニアが関わる可能性があり、経験できる業務の範囲は広いと思います。
今はまだ混沌とした状態、組織の立ち上げ過程です。特に金融の知識がなくても問題ありません。仲間やコミュニティと知見を共有するのが好きな方、面倒なことをなんでも自動化したがる方、ドキュメントを整備するのが大好きな方など、様々なタイプの人が活躍できる場を用意できると思います。ともに組織を作っていくプロセスを楽しめる方にぜひご入社いただけたらと思います。