私は、営業・企画・マーケティング・コンサルタント・人事とさまざまな仕事を経験してきました。
順調にサラリーマンとしてのキャリアを積んできた私が、それらを捨てて起業した理由をお話します。
経営幹部の道を捨てる
都内の大学を卒業し、新卒で入社した上場企業(株式会社IDOM)で営業、営業企画とキャリアを積み、28歳でデジタルマーケティングの広告責任者となり、数十億円規模の予算を預かり、複数パートナーとともに施策を回しておりました。
30歳で一区切りつき、新たなステージとして、当時メガベンチャーとして急伸していた株式会社エス・エム・エスへ転職し、医療領域でのWEBグロースハックをしながら、ヘルスケア領域での新規事業立ち上げなどを任され、赤字事業を1年で黒字化させ、ミッション達成となりました。
新しい経験と視野を広げるべく、事業再生をメインに行う株式会社リヴァンプに転職し、経営コンサルタントとしてウェディングやアパレル、外食チェーン、介護施設など様々な企業の支援をさせていただきました。
最後の転職先である株式会社トモノカイでは、戦略人事の立ち上げに参画し、事業責任者として、採用改革や組織改革を行って参りました。採用改革では採用コスト20%削減、組織開発ではエンゲージメント20%向上などの成果を1年で上げておりました。
このまま続けていけば幹部入りの可能性もあり、順調なキャリアを積み重ねていました。
一度きりの人生でやりたいことは何か
では何故そのキャリアを捨ててしまったのか。
答えは、以下の質問が全てです。
「今の仕事は、人生最後までやり続けたいだろうか?」
私は12年という社会人人生を振り返ってみて 、ヒトとモノを繋げる「デジタルマーケティング」とヒトと社会を繋げる「人事」が、自分の得意な領域であり、これからもやり続けていきたい仕事だと思うようになりました。
「繋げることを使命として、もっと高みに挑戦したい」
その想いが強くなる一方で、サラリーマンでは実現できないことも分かりました。
企業は、「ヒトとモノを繋げるデジタルマーケティング」は、売上アップを目標として組織をつくり、「ヒトと社会を繋げる人事」は、採用数を目標として組織をつくります。
全ては人の力で会社や組織が成り立っていることを考えると、採用数を目標にすることは本質ではないはずです。私が考えている、人事の採用活動の本質は、「会社を拡大させられる人材を探し、採用すること」です。数字目標だけを追うようなものでは決してありません。
そして、デジタルマーケティングを成功させるのも失敗させるのも人の力です。
結局のところ、「採用の成功」が売上に繋がるのです。
サラリーマンでは「採用が成功したこと」を証明することが難しく、そこにこだわることが出来ず、分かりやすい「採用数」という数字だけが置かれる状況になります。
これが私を起業させるきっかけとなったのです。
デジタル人材領域での起業
近年の経済はデジタルシフトが急速に進んでいます。中国やアメリカやインドがデジタルシフトを牽引する中で日本は特に遅れています。この環境下で企業が成長し続けるには、ビジネスモデルや仕組みだけでなく、デジタルに精通した「人」の力が必要になります。
私はデジタルマーケティングと人事を深く理解したからこそ、デジタル領域での成長が期待できる企業の採用がうまくいかないことに、もどかしさがあります。
私にしかできない価値で社会に貢献したい。
デジタル人材に特化した弊社のサービスは、企業の未来を切り開くことができると信じています。
企業に適した人材を粘り強く探し、強く結びつけ、成長させる。
それが「MOCHI」という社名に込めた想いです。