株式会社松井農園

奈良県

情熱のすべてをタネにこめて、日本から世界へ。

私たち松井農園は、3代にわたってメロンと西瓜の品種改良に特化する専門種苗メーカーです。長年蓄積した独自の育種ノウハウと遺伝資源を活用し、数多くのメロンと西瓜の優良品種を開発してまいりました。創業者松井帰一は1952年、「優良なタネの供給により、農業復興に貢献したい」という強い意志を持ち起業を決意。以降一貫して、農の原点であるタネの開発に情熱をささげてまいりました。そして、今、「厳しい日本市場で磨いた種子開発力を武器に、世界のメロンや西瓜の多様性を広げること」がこれからの重要なミッションです。

価値観

創業以来3代にわたり松井オリジナルの品種改良にこだわってきました。現在の主力品種である「肥後グリーンメロン」は、「当たりはずれのない、味重視のメロン」として30年以上のロングセラー品種となっております。業界内の常識では使わない遺伝資源のグループ同士を掛け合わせ、「高糖度で高級メロンの風味を併せ持つメロン」の開発に成功しました。この背景には、「他人の真似はしない」という代々受け継ぐ品種改良にかける強い想いがあります。

品種改良は、ブリーダーの個性を表現するアートな側面と、現代の革新的技術を活用したサイエンスの側面を両輪にして進めていく仕事です。人間と同じように、植物も病気になり、各地で深刻な被害が発生しております。松井農園ではDNAマーカーを活用した耐病性育種に重点を置き、病気にかからない品種開発に力を注いでおります。弊社の好食味遺伝資源と導入した抵抗性遺伝資源を交雑し、DNAマーカーで効率的に「好食味で抵抗性を持つ」個体のみを選抜していきます。日本の優れた品種に抵抗性を付与し、世界へ挑戦してまいります。

品種改良の重要な要素は、「多様性」です。これは素材である遺伝資源に限った話ではありません。育種を行う「人」の多様性も非常に大切です。社長である私、松井も多様な経歴の持ち主です。日本の大学では文系で、都市銀行に勤務したのち、一念発起し、アメリカに留学。アメリカの大学で育種学を学びました。アメリカでの経験を通じ、「多様であること」、「答えは一つじゃないこと」、「人それぞれ違って良いこと」を学びました。このことが、現在の自分づくりと育種に大きくつながっております。ですので、弊社を多様な人材の集合体にしたいです。