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【対談】MiL株主 斉藤(矢野) 麻子さん × 紀 千草(後編)

こんにちは!MiL 広報の川出(カワイデ)です。

今週も引き続き、MiL株主の斉藤(矢野)麻子さんと紀 千草の対談インタビューです!

前半では”女性の働き方”がテーマでしたが、後半はワークスタイルバランスについてです。矢野さんが思う、家事と育児を両立させる上で大事なことを伺ってみました♪

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家庭と仕事を両立させていく上で、意識していることはありますか?

【矢】”抜く”ことかな。「ずっとテレビみて1日が終わる」なんて、すぐにできちゃいますよ。

【紀】子育てに関しても”抜く”ことが大事になるのでしょうか?

【矢】子どもが小さい頃は正直全然抜けなかったです。だって手を抜いたら子どもの身に何かあるかもしれないでしょう?でも最近、子どもが少し大きくなって、子育てにおいても“抜く”ことが大事だな、と思うようになる出来事があったんです。子どもが今頑張っていることがあって、頑張っていて辛いのは本人なのに私が怒ることが増えてしまって。娘もわかっていない訳じゃないのに成果が出なくて、「これってなんでなんだろう」って考えたときに、私のアプローチに問題があるんじゃないか、と思ったのです。でも、気づいたら自分の戦いになってしまっていて。娘が頑張らないといけないのに、「自分が結果を出さないと」と思うようになってしまっていたことに気づきました。「彼女は私じゃないから、考え方ややり方は違うんだ。」それからは、ある程度子どもに任せて、自分は”抜く”ということを意識するようにしました。

【紀】大事ですよね。育休や産休は取られたんですか?

【矢】3ヶ月だけ取りました。自分の会社でもあったので、週5日間毎日行っているわけではなく、柔軟に働けていたんです。ただ、家庭と仕事を両立させてる上で感じたのが、例え、給料が全てシッター代などで消えようとも、自分一人で抱えずに誰かに頼ることは大事なんだと。私も3ヶ月目からベビーシッターに来てもらっていましたし、何かあったときに相談に乗ってもらえることも支えになりましたね。

【紀】安心感もありますよね。子育てで苦労したことはありますか?

【矢】ある一定の年齢になるまでは、自分の時間が全て子どもに占領されてしまうので、そういう意味で大変ではありました。仕事したくても、自分の時間を持ちたくても、うまく行かないときはしょっ中。

【紀】なるほど・・・その上で矢野さんが心がけていたことはありますか?

【矢】自分の子どもの時間が最優先である、ということを声を大にして周りに伝えておくことです。私の場合は、ある程度キャリアを積んでからの出産だったので、そうでない場合に比べて働く時間をコントロールできました。そういう立場だからこそ、子育て中は本人の意思ではコントロールできない時間が多いこととを、声を大にして言おうと思っていました。例えば、クライアントであっても先に「何かあったら(娘の方に)行きます!」と伝えておくとか、「18時からの会議は娘が帰ってくるので無理です」とハッキリ言う。たまに、時短で帰って子どもを寝かしつけてから仕事をする人もいますが、本当は、会社はそうならないようにサポートしていくべきだと思います。

【紀】なかなか言い出しにくいこともありますもんね。

矢野さんが考えるこれからの理想の女性の働き方とは?

【矢】何事もチャレンジすることが大事だと思います。チャンスがあれば、失敗を恐れずにやってみる。失敗は必ずするもので、場数が大事になってくると思うので、最初から諦めるのはもったいない。

【紀】 でもその一歩が怖いんですよね。

【矢】そうですね。そこをどうやって越えられるのか、というのは私も正確な答えを持っていないので悩むところではあります。私はもともと「(失敗しても)ま、いいか」って思っているタイプだったので。

【紀】失敗したことってどんなことがありますか?

【矢】あると思うけど、一つ一つは覚えてないですね(笑)本当にやりたいことややらなきゃいけないことには、しつこく取り組むタイプなので、やれるまでやってしまうのです。昔、「矢野さんは失敗したことがないから、わかんないよ」といわれたことがあるんですけど、「いやいや、私は失敗したことがないんじゃなくて、諦めたことがないんです」と言い返したことがあります。でもたくさん失敗してると思いますよ。してないはずがない!

【紀】かっこいい!失敗だと思ってクヨクヨするから、失敗になるんですね。

【矢】エジソンの言葉で「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。」というのがありますよね。本当にその通りだと思います。

MiLの、特に女性メンバーへのメッセージをお願いします!

【矢】遊んでください!

【紀】えっ?!

【矢】仕事の場での女性の強みって”違う視点から見れる“ことです。性別が違うだけで、同じ経験をしても男性と違うものが見えている経験は皆さんもあると思います。その違う視点で、男性が見つけられないニーズや不満を見つけられる。せっかくそんな違う視点を持っているのだから、それをどんどん磨いていくといいですよ。

【紀】それが、遊ぶこと?

【矢】視点って経験によって培われるものです。だったら、出来るだけたくさんの違う経験をした方が、“違う視点”が増えるでしょ?例えば、女友達とのランチ、一人の映画、学生時代の友達と飲み明かす・・仕事以外のこういう時間があるからこそ、世の中のニーズや不満にも気付けるのです。それに遊びのネットワークが仕事に繋がったりも。以外とあなどれないんですよ。皆さん、ベンチャーなので特に仕事が大好きで、MiLが生活の中心だと思います。でも、だからこそちゃんと遊んで、世界を広げて、違う視点を磨いてください!

Fin.

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斉藤(矢野)麻子 (さいとう・やの・あさこ)

上智大学 学国語学部卒業。米国ダートマス大学ビジネススクールにてMBAを取得。メルセデス・ベンツ を経て、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、コンサルティング業務に従事。ルイ・ヴィトンのシニアディレクターやLVMHグループの新規事業の立ち立ち上げ責任者及びCOOを経て、2008年にラグジュアリーブランドや高付加価値商品のブランド構築戦略の立案・実施支援を行う株式会社ドラマティックを設立。現在、東証一部上場会社数社にて取締役(社外)も務める。

Facebook:https://www.facebook.com/asako.saitoyano

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