こんにちは!リアルト・ハーツ採用広報安藤です。
「本当にこれを買うの?!」上司だけでなく、社長でさえも、思わずつぶやいてしまうような物件を仕入れ、見事に再生させ、お客様に喜んでいただいている東北の敏腕営業・伊里山拓美さん(仙台支店)。
全国チェーンの回転寿司の店長として、将来を期待されていた伊里山さんがリアルト・ハーツに転職したきっかけや、仕事への思いやこだわりを聞きました!
被災地で唯一残っていた、父親の建てた家が
不動産業界への興味のきっかけに
-伊里山さんは、異業種から転職してリアルト・ハーツに入社されたとお伺いしました。なぜ不動産業界に興味をもったのですか。
前職では、全国チェーンの回転寿司の店長をしていました。でも、実はもともと不動産に関わる仕事がしたくて、大学4年生の時に宅地建物取引士の資格も取得し、いつかは不動産関連の仕事に就きたいと思っていました。
-大学生の頃から、ずっと興味はあったのですね。
実は僕の父も兄も大工なんです。とはいえ、以前はそれほど興味があったわけではないのですが、きっかけは僕が大学1年生のときに起きた東日本大震災でした。
被災後、僕も1年休学して津波のヘドロを除去したり、瓦が落ちてしまった屋根の応急処置をするなど父の仕事の手伝いをしていました。被害がよりひどかった地域に父と一緒に行ってみると、津波でどの家も基礎ごと流されていたのに、父が建てた家だけは傾きもなく残っていました。その時に父のすごさを思い知ったというか、衝撃を受けたんです。
それと同時に、人の命を守るものとしての「住宅」の重要性を感じ、興味を持ち始めました。そして将来的には住宅を売る仕事がしたいと思い、在学中に専門学校に通って資格を取得しました。
-その1年間の経験がとても大きかったのですね。在学中から不動産関連の仕事に興味があったのに、就職活動では全く違う仕事を選んだのは何故だったのですか。
前職は頑張れば最短1年で店長になり、50~60人のマネジメントを任せてもらえるというような環境でした。私は不動産業界に興味がある一方で、マネジメントにも興味があったんです。大学時代にコンサートスタッフのアルバイトをしていたときに社員の方に可愛がってもらい、人事のような業務も任されていて、それも面白かったので若いうちにしっかり勉強したいなと。営業の現場では、「お寿司が大好きだから、回転寿司の店長だった」といっていますけどね。それも本当ですけど(笑)。
2年間店長を経験し、最後は「店長が2~3ヶ月毎に代わり、店として機能せず崩壊している店舗」の再建を任されました。店の運営状況を示す各指標も、全国最下位だったその店を、マネジメントや原価率、提供時間などすべて見直し、組織も立て直したら、各指標も全国上位の店舗へと再生しました。
その実績が買われ、全国トップの売上が見込める地域の新店舗の店長に大抜擢されたのですが、不動産関連の仕事をしたいという思いは大学の時からずっと心にあったので、転職するなら今しかないと思いました。
-大きな成果をだし、「やりきった」たことが転職のきっかけだったのですね。転職先として、リアルト・ハーツを選んだのはどんな理由からでしたか。
空き家問題が増えているなかで、中古の戸建てのリフォーム事業に関われることが魅力的でした。また、不動産業界は即戦力が求められるので、異業界からの転職だった私にとって、「未経験者歓迎」というのは大きかったです。
不動産業界は仲介業も多いですが、リアルト・ハーツは自社の物件を販売するので、その分責任とリスクがあることも魅力でした。父の仕事を見て、「しっかりしたものを売りたい。変な家は売りたくない」と思っていたので、自信をもって納得できる家を取り扱いたかったんです。とはいえ正直に言うと、自宅が職場に近かったというのも非常に大きかったのですが(笑)。
未経験だからこそ
お客様に可愛がっていただき、育ててもらった
-業界未経験での転職、入社してからいかがでしたでしょうか。
入社した当時は、上司から不動産業界のイロハを教えてもらいました。厳しい人で、知識は教えてくれるのですが、営業については「行って学んで来い!」「お客様に可愛がってもらえ!」という感じだったので、「わからないことは、お客様(業者)に聞いて教えてもらう」というスタンスでした。
営業にいっても何もわからず、不動産の知識もなく、お寿司の話しかできません(笑)。ただ私は当時25歳と社内でも最年少で、地場のお客様は年配の方も多かったので、「面白い奴だな」と可愛がってもらえて、物件を紹介していただけるようになりました。
-まさに、可愛がっていただいたのですね。未経験だからよかったことや、大変だったことはありますか。
覚えなければいけないことが多くて大変でした。英語を全く話せないのに、いきなり海外に来たみたいな感じで、何を言っているのかわからないんですよね。だからメモしておいて、夕方調べることを毎日のように繰り返しました。ただ今でも1軒ごとに物件は違うので、わからないことを役所に行って確認することなどはありますよ。
それでも、未経験で若かったからこそ、お客様にいろいろと教えていただき、育ててもらったのはあると思います。
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「本当にこれ買うの?」という物件を再生させていく喜び
-お客様とのエピソードで印象深かった出来事はありますか。
以前、予算や希望されていた地域とも条件が全然違うのに僕が仕入れて造成して建てた建売住宅を、すごく気に入って購入してくださったお客様がいらっしゃったんですよ。僕自身、とてもこだわって作った物件で仕上がりもよかったので、それは嬉しかったですね。
その建売は、元々雑草が生い茂ってジャングルみたいな物件で。住宅街がそこだけ荒れてて、近隣住民の方も困っているような場所でした。そういった土地を造成して新築を建ててそこに人が住み、荒れ地に生活感が生まれた瞬間を見るのは、プライスレスな感じがします。その物件を上司にプレゼンしたときには、「本当にこれ買うの?」といわれましたけど(笑)。
-地域がよみがえるような仕事ですね!
地域の人にもすごく喜ばれるんですよ。「綺麗になってよかったよ」と言ってくださる方も多いので、それはとてもやりがいになっています。
僕がこの地域に、この企画で家を建てたからこそ、お客様が購入して住んでくれた。そう考えると感慨深いです。
-いい家をつくりたいという背景には、お父様のお仕事も影響しているのでしょうか。
かもしれないですね。考えたことはないですけど、どうせやるなら中途半端なものではなく、ちゃんとしたいいものをという思いはあります。
僕は、購入するお客様の家族構成や生活を考えて物件を仕入れて、企画していて、それがこの仕事で重要だと思っています。例えばお子さんが多いご家庭なら、将来的に車も増えるかもしれないから駐車スペースを広めにしておこうとか、庭でバーベキューができるようなスペースをつくるとか、それらを考えてつくることに面白味を感じます。
先ほどの例でも、僕が企画した家でなければそのお客様はこの地域に住んでいなかったと思うと、まさに一生を左右する仕事です。住宅は一生で一番高い買い物なので、そこから始まる家族の物語のお役に立てるのは素敵だなと。
-大学時代から「やりたい」と思っていた仕事にたずさわってみて、やりがいはどうですか。
僕でなければ、できない物件を購入して新しい価値を生み出していくことは本当に楽しいです。僕はそこに重きを置いていて、とはいえ上司からは結構嫌がられるんですけど(笑)。「何でここなの?」って。社長にも言われます。「本当にここ買うの?」と。
この前も福島と宮城の県境の辺境の地で、大正時代からある家を解体し、そこに2棟の建売を建築して販売したのですが、その時も社長に「本当にここ買って大丈夫?」と言われました。でも僕は絶対に売れると思っていましたし、実際に1棟は完成前に、もう1棟は完成直後に売れました。
-それはすごいですね!そして、上司や社長よりも、現場の意見が尊重される環境というのもすごいです。
クセのある物件を買いがちなんです。ダイヤモンドを光らせるよりも、石ころを光らせたい、みたいな。人が見ると石ころに見えるような物件を蘇らせて、新しい方に住んでもらった時の高揚感は何ともいえません。
でもこうやって現場に任せてくれる会社も、なかなかないと思います。もちろん、何十棟も手掛けてきた実績を認めていただいているからだとは思うのですが、なんだかんだと、普通の会社ならNGを出すような物件も買わせていただいているので(笑)。よく買わせてもらったなと、自分でも思いますけど…。
-そういった物件を見抜くには、土地の広さや眺望など、何かポイントがあるのでしょうか。
なんというか、「光って」みえるんですよ。第六感みたいなものですが、ただそういう他社が扱わない場所は、希少性もあるので、そこにいい企画の家を建てることができれば、ターゲットのお客様に届いてちゃんと売れるんですよね。
だから僕のプレゼンでは、よく「光るものがあります」と言っています。上司は嫌がりますけど(笑)、最終的には意見が認められ任せてもらえるので、営業の裁量がかなり大きな会社だなと思っています。だから仕事もやりやすいですし、それが面白いし、楽しいですね。
転職して休みが取れるようになり
家族にも会えるようになった
-転職してプライベートに変化はありましたか。
休日の環境はとてもよくなりました。前職では、本当に休みも月に2,3日くらいしかないようなこともあって、朝も目覚ましではなく「こむら返り」で目が覚めるような、そんな日々を送っていました。
今は月に1回土曜出勤もあるのですが、基本は土日休みで、ゴールデンウィークやお盆に長期連休もあります。営業なので契約などが入れば土日出勤もありますが、その分しっかり代休はとれます。有給休暇もスケジュールさえしっかりしていれば、当日の申請でも何も言われないですし、とても取りやすい環境です。周りもみんな休んでいますしね。
前職は、人が休んでいるときが稼ぎ時で平日にしか休めなかったので、大学時代の友人や家族とも会う時間は全くなかったんです。親とも2年ぐらい音信不通状態だったんですよ。職場に入れば電話にも出れないし、実家にもずっと帰っていなかったので、親が心配して職場の茨城の店舗まで見に来るくらいでした。
前職は仕事に熱中していて、それでいいと思ってしまっていたのですが、今は大学時代の友人とも会えますし、孫を見せに息子や妻を連れて実家に帰ることができています。こうして親孝行ができるのは、めちゃくちゃいい環境だと思いますね。
-ご両親も安心して伊里山さんの仕事を見守れますね!
そうだと思います。ホント、あまりにも違い過ぎますね。ストレスもないですし、食事も美味しく食べることができているので、転職して太ってしまいました(笑)。これはどうしたものかと困っています。
-最後に、未経験で転職している伊里山さんから、これから入社を考える方にメッセージをお願いします。
僕は「未経験」が武器になることもあると思っています。わからないからこそ知ったかぶりもできないし、わからないからこそ自分を全部さらけ出して営業ができたので、僕の場合はそれがよかったかなと。
営業は十人十色なので、自分なりの営業を見つけていく楽しさもあります。だから未経験は未経験なりにやり方があって、未経験の人にしかできない営業が武器になることもあるので、可愛がられる方向で精一杯やってみるのもよいと思いますよ。
伊里山さん、ありがとうございました。営業スタイルも働き方も、十人十色ですね。もっと自分らしさを活かして成長したい!という意欲のある方からのご応募をお待ちしています。
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