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「みずから動くムードを浸透させたい」事業リーダー兼、人事統括が考える、良いチームとは?

UJ GROUPを取り巻く「組織と個人のストーリー」を探るインタビュー。初回は人事統括をしながらレンタル事業のリーダーも務める灰原裕章さんです。金融業界からUJ GROUPに飛び込んだ灰原さんの、これまでとこれから。

取材・文:UJ GROUP 採用広報
UJ GROUP
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世間体を気にした20代からの脱却。新たな自分、新たな問い

今思えばただのカッコつけですけど、学生時代はパリッとスーツを着たビジネスマンに憧れがあったんですよ。世間的にカッコいいと思えるイメージを求めてたのかもしれません。それで、就活の時は商社や金融系の企業ばかりをチェックしてました。実家が自営業なので、お金や経営のことを覚えておけばいつか役立つかもしれないという思いもありました。
実際に新卒で入ったのは金融業界の大企業でした。仕事は楽しかったですし、給料も過不足なし。この会社で成り上がってやるんだって必死に働いてました。



その金融の仕事を通じて、当時UJ GROUPの専務だった牛島(現社長)と出会いました。僕が福岡での勤務になった頃だから、もう10年くらい前かな。年齢が近かったこともあってすぐに仲良くなって、仕事だけでなくプライベートでしょっちゅう飲みに行きました。福岡を離れてからも連絡を取りつづけて、本当によくしてもらいましたね。

30歳で海外赴任を命じられ、タイに移住しました。初めての海外勤務は刺激的な日々でした。2年ほど経った頃ですかね、上層部から「あと6年いてほしい」と任期の打診をされて。それがきっかけで、自分の将来を少しずつ見つめ直すようになったんです。
このままタイで仕事を続けたとして、6年後の日本でちゃんと戦えるんだろうかという不安がありました。仕事にどういったビジョンを描いていくのか…自問自答しました。気づけば、30歳を過ぎたあたりから、若い頃に気になって仕方のなかった“世間の目”に対する意識が薄くなってました。イメージじゃなく僕自身が本当にやりたいことは何なのか…しばらく悩んだ末に、転職を決意しました。



そこから複数の転職エージェントと話をしましたが、どうにもピンとこなかったんですよね。エージェントが提案してくれる転職先って当然、自分のそれまでのキャリアが軸になるじゃないですか。だから正直、提示されるのは似たような業界、似たような仕事内容で、かつ今より少し条件がよくて…みたいな。転職したとしてもそんなにルートは変わらないのかなと、モヤモヤ考える期間がありました。
そんな最中に牛島から「一緒にやならないか」と誘いの連絡をもらったんです。



「この50段を捨ててゼロから始めるってことだよな…」



転職したい気持ちがあったとはいえ、正直迷いました。一時期は仕事で取引があったとは言っても僕はトラックに関して本当に素人同然でしたし。
それに、金融の世界で10年以上のキャリアがあって、多少なりとも積み重ねてきた経験や知見があるわけです。仮に10年で階段の50段目まで登ってきていたとしたら、牛島の誘いを受けることはこの50段を全部捨ててまたゼロから登るってことだよな…と、なかなか踏み切れなくて。


でも最終的に出した答えは「やってみよう」でした。ある時ふと、悩んでる自分のダサさに気づいたんですよ(笑)。「何をたかだか50段で…」と考えてみたら恥ずかしくなってきて。悩んで時間をつぶすくらいなら新しい世界に早く飛び込んでみよう、とようやく腹を括りました。



今振り返ってみれば前職は、自分の代わりになる人間が探せば見つかるような環境でした。それに対してUJ GROUPは会社の規模的にも業界的にもまだまだ成長や変化の余地がありました。今でもそれは変わりませんし、会社としても変化を志しています。そんな環境で自分にしかできないことができるかもしれない、その可能性にワクワクして転職してきたんだと思います。



トラックに興味はない、だけどトラックの価値は信じられる

入社してから5年ほど経ちます。当時まだ新規事業だったレンタルビジネスの責任者をずっと担当しています。でも実は僕、いまだにトラックに興味がないんです(笑)。というか個人的にトラックを好きになる必要はないと思ってるんですよね。

うちの社長は、中古トラックの査定スキルにおいては業界でも一目置かれるほどのものを持ってます。でももともと僕はトラックのプロではないですし、この年齢から必死に勉強したとしても追いつけるはずがない。絶対に敵わないし、そこを追いかける意味はないと思ってます。同じことができる人間を一人二人と増やしても、会社の大きな成長にはつながらないじゃないですか。



別の世界で経験を積んできた僕をわざわざ呼んでもらったからには、常に他の人間とは違う視点からものごとを見ていないといけないんじゃないかと思っていて。僕が入った5年前のUJ GROUPはまだ、経営層に意見できる人間が今ほど多くはなかったんですよね。そのことに社長本人も悩んでいました。何でもかんでもイエスではなく、時には上の人に対して否定や疑問の声を届けることも必要です。業界の外から入ってきた客観的な立場から発言することも僕の役割のひとつだと思っています。


「トラックに興味がない」と言いましたが、一方でトラックは重要な意味を持つ存在だとも思ってます。トラックって社会のインフラなんですよね。トラックが動かなくなればスーパーに食材を届けられなくなる。その地域の人たちはその日のご飯をつくれなくなる。だから物流って止めちゃいけないし、その物流のインフラになっているトラックを扱うのがUJ GROUPの事業なんです。うちのさまざまな事業は社会全体を支えるためにあるんだと思います。



なかでもMORITIS(整備・架装・塗装・電装の事業部門)にいる整備士たちが果たす役割って本当に大きい。「トラックが止まらない世界」をつくろうと思った時に整備工場って絶対に欠かせないんですよ。理想を言えば全国各地に拠点を置きたいくらい重要な仕事なんです。あまり目立つポジションではないかもしれませんが、まさしく地域貢献だし僕らの事業の根幹だと思います。



変革期に必要なのは雑談と挑戦のマインド

人事の仕事に携わるようになったのは3、4年前のことです。僕が担当しているレンタル事業や、いちばん新しいサブスク事業など、この会社は新規事業の展開が早いのですが、それらを拡大するフェーズになった時に仲間集めが必要になるんですよね。どんな人を採用すべきだろうと経営陣と考えていた流れで、そのまま僕が採用担当することになりました。

採用活動を始めてからたくさんの人と話しました。現時点で思っているのは、とにかくコミュニケーションが好きな人と働きたいということですね。
雑談や議論が楽しい!人と喋りたい!みたいなマインドって、僕たちUJ GROUPのような変革時期においてはすごく大事なことなんですよ。日々新しいアイデアや企画が生まれて、それに伴ってルールもコロコロ変わっていく。それらをいちいちマニュアル化したところで、明日にはまた状況が変わってるかもしれません。そんな今を乗り越えるのに必要なのは、日々の何気ないコミュニケーションだと思うんです。いい仕事はいい会話から生まれるんだと本当に思います。



あと「未経験なことをやってみたい」「いろんなことを吸収したい」みたいなチャレンジ意欲がある人にとって、UJ GROUPはすごく良い環境だと思います。「あなたがやりたい、やるべきだと思うならやってみなさい。もしうまくいかなくてもその時は会社がなんとかするから」みたいな空気がこの会社の特徴だと思うんです。それについて何か制度があるわけではなく、あくまでも会社のムードやカルチャーの話なんですが。



これは僕自身の失敗談ですが、以前神戸に営業拠点をつくりたいと社長に提案したことがありました。会社の承認をもらって、その後すぐに物件を見つけてスタートしたのですが、結局何もできず半年で撤退しました(笑)。大失敗ですよね。でもその失敗の過程で得られたことも当然ありました。
個人の意志を尊重しつつ、アフターフォローを引き受けてくれる。そんな空気が流れる組織だからこそ挑戦できる。自分の役割や可能性の幅を決めつけず、とにかくチャレンジしてみたい人にとって、この会社はとても面白い場所なんじゃないでしょうか。



自分の意志で何かを起こしていく仕事の面白さ



UJ GROUPに入ってから、仕事との距離感がかなり変わりました。僕はもともと「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と切り分けてたタイプなんですよ。プライベートでどんな面白い人に出会っても、それを僕の裁量で仕事に活かせるような事業機会もなかったですし。でも今のUJ GROUPの環境は、自分の意志やアイデアひとつでその人といい仕事をつくれるかもしれないんですよね。この状況がすごく楽しいんです。


帰宅したら友だちとオンラインゲームをするのが趣味なんですけど、ゲーム中もほぼ仕事の話をしてます(笑)。年齢的にも仕事を動かしていく立場の友達が多くなってきたので、みんな話が面白いんですよ。仕事の悩みを相談しあうこともあります。
UJ GROUPは今年、京都に支社を出したんですが、その構想が立ち上がった時にも、関西の不動産に詳しい友人にゲームしながら相談しました(笑)。どうやって土地を探せばいいのか、知見が一切なかったんですよね。教わったヒントをもとに目ぼしい土地を探して、地主さんに手紙を書いて…。最終的には京都まで行って、車で一日じゅう京都の街を回りながら不動産屋に飛び込んで…そうこうして見つけた場所が今の京都支社です。



人間だれしも一人でできることなんてたかが知れてます。だからこそ仕事もプライベートも関係なく、人とのつながりを大事に活かしていきたいと思ってます。頼ったり頼られたりを通じてプライベートの人間関係もより深まりましたし、それを積極的にできる環境にいられてよかったと思います。
こういう、自分の意志で何かを起こしていく仕事の面白さをもっと会社全体に広げていきたいですね。そのためにも今のUJ GROUPには熱量のある人材が必要なんです。


余談ですが、そういう空気づくりのために個人的に日々実践してることがひとつあります。
それは「怒られてもいいから勝手に少しずつやる」こと(笑)。指示や承認を待つのではなく、自分が良いと思ったら大なり小なりとにかくやってみる。もちろん、それができるくらい会社のことを理解している自負はあるし、きちんと結果を出す覚悟の上でやりますけどね。
とにかく今は「やっていいんだ」というムードを浸透させたいんです。先ほども言ったように、今のUJ GROUPは変革のフェーズ。成長にふさわしいチームづくりをしていきたいですね。


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