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【前編】声優からVR制作チーフへ。異例の職歴の裏にある努力とは

こんにちは。360pict(サブロクピクト)採用担当です。今回は、VR制作チームのチーフである前田へのインタビューの模様を前編・後編に分けてお届けします。

前編では、
・声優業からどのように転職したのか
・今の仕事のおもしろさは?
・マネジメントの難しさ

などについて聞いてみました。ぜひ、最後までご覧ください。

【プロフィール】
VR制作チーフ 前田
山口県出身。学生時代は野球部・軽音楽部・生徒会長などマルチに活躍したのち、声優を目指し上京。30歳で360pictに入社しVR事業に参画。現在はカメラマンが撮影したデータやCGを使ったVRの制作及びマネジメントに従事。

自己紹介をお願いします。

前田です。よろしくお願いします。出身は山口県の長門市。田舎です(笑)。小学校と中学校では野球部、高校では軽音楽部、生徒会長をやっていました。性格は人見知りで自ら新しいことに挑戦するタイプではないのですが、一度やると決めたことに関しては地道な努力を重ねる性格です。

趣味は野球観戦や麻雀。最近はサウナにも行くようになりました。昔、声優をしていた影響もあり、アニメやVTuberが好きで、同僚の娘さんと一緒にアニメを見ることもあります。

今回は声優から不動産テック企業へ転職した経緯などを話させていただきます。よろしくお願いいたします。

360pictへ入社した経緯と仕事内容を教えてください。

声優の専門学校に通うために上京し、卒業後は複数の養成所に通いました。生活費を稼ぐためにアルバイトをしながら活動をしていたのですが、30歳を過ぎてから同じような生活を続けるのは難しいと考え、友人の紹介でグループ会社(不動産仲介業)のデータ入力アルバイトへ。

その後、正社員として登用されました。コロナの影響で完全未経験からVRサービス事業の制作担当となり、緊急事態宣言下で出社できない状況の中、当時の制作担当者からリモートで指導してもらいました。今思うとかなりハードな状況だったなと思います。

現在の主な業務は、カメラマンが撮影したデータやCGを使った、クライアントが体験できるVRコンテンツの制作と提供です。また、部下やアルバイトスタッフがいるため、業務の割り振りや新しい業務の教育も行っています。約7割が制作で、3割がマネジメントのようなバランスで制作とマネジメントを両立させながら仕事をしています。

360pictの業務のやりがいや面白さを教えてください。

直接クライアントとのやり取りは少ないですが、営業メンバーから「クライアントからこういう機能が欲しいと言われている」と共有を受け、実装できた上で「そうそう、こういう機能が欲しかったんだよね」と言われるのはとても嬉しく、その後の大きなモチベーションに繋がりますね。

さらに、山口県の田舎から出てきた自分が、日本を代表する企業のプロジェクトに携わることは、改めて考えるとなかなかできないことだとも思っていて、誇りを感じます。

仕事で大事にしていることを教えてください。

営業チームがクライアントからの要望をヒアリングし共有してくれるので、私たちはその声に応えられるようなVRを作ります。私自身が負けず嫌いな性格もあり、「できません」とはできるだけ言わないようにし、とにかく「やってみて判断しよう」というスタンスです。

少し無理な要望があったとしても、まずは一度調査して検討。そうしないと会社の成長につながらないと考えています。また、そのプロセス自体が自分自身の成長にもつながるので、同じような要望が将来出た時に「できます」と言えるようにしていくのが大事だと思っています。検証の結果「できる」となれば、迷いなくクライアントの満足度を高められるように尽力していますね。

また、マネジメントをするようになって、相談を受ける機会が増えているので一方的な押し付けは絶対にせず、多角的な意見や感情をちゃんと聞くことを重視しています。一方で、私はもともと自分から率先して話をするタイプではないので、意識的にコミュニケーションをとるようにしています。

チーム、そして会社全体としても、働いている人の気持ちや状況に気を配ることが大事だと考えており、それが仕事のパフォーマンスを上げる要素だと感じています。

ターニングポイントを教えてください。

自分の働き方に「マネジメント」が加わった時です。元々私は視野が狭く、他人よりも自分がどう成長するかに重点を置いていました。特に、声優や役者のような個人のスキルが重視される仕事では、自分の成長が特に重要なんです。

しかし、今はチームをどう管理し、会社全体としてどう成長させるかについても考えられるようになってきました。例えば納期に追われる中で、「もっと良くできたはず」と悔しくなることもありましたし、大量発注を受けた際はいかに案件をコントロールするかなど、責任あるポジションならではのプレッシャーが今もあります。

また、「営業チームが案件を受注し、カメラチームが撮影し、データをもとに制作チームが作る」という一見単純な流れがありますが、実態はもっと複雑です。案件は多く、常に動いており、さらには天気による影響、スタッフの体調不良など、日々多くの変数を考慮しながら働いています。

様々な経験を通じて、組織を守るためには「誰に何を任せるか」「私自身がやり過ぎないようにする」この2つが重要だと気づきました。私が全てをやってしまうと、他のメンバーが関与する余地がなくなり、さらには私のリソースも枯渇してしまいます。効率性とクオリティ、どちらも担保するならチームで対応するしかないんですよね。

さらに「人の成長へコミットすれば会社全体も成長する」という新たな知見も得られました。結局のところ、ただ自分が評価されればいいというわけではなく、サービス、チーム、そして会社全体として評価されるためには、仕事を抱え込まずに適切にマネジメントする必要があると気づいたのです。

チームで動いて仕事を成し遂げられた瞬間は、単に自分のスキル向上を目指すだけでは得られない達成感がありました。制作だけでなく、営業やカメラマンとの連携も含め、全体としてどう動くか。どう会社としてうまく成長し、クライアントに貢献できるのか。マネジメントを通して広い視野で考えられるようになったのが私のターニングポイントです。

いかがでしたでしょうか。

声優業もVR制作も「仕事に誇りを持ち、納得いくまで試行錯誤する」は同じですが、「個人よりもチームとしてうまくいく」ことに尽力するようになった思考の変化を教えてくれました。

次回は360pictに向いている方の特徴についてを語ってもらいます。

後編もお楽しみに。

【実績事例】
実写VR事例『京阪神虎ノ門ビル』
採用VR事例『トリドールホールディングス』
WEBサイト制作事例『浜松町PREX』


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