日本を支えるインフラ業務の効率化に成功した『画像認識AI』の事業を担う。持続可能な社会づくり・人々の幸福環境づくりを支えるGeotrans社とは。
「先端技術で世界のインフラを支える」をミッションに掲げる株式会社Geotrans(ジオトランス、以下、Geotrans)。国土形成に関わる土木や環境分野等、人々の暮らしを支えるインフラ分野で行政や企業の課題を解決する独自の『画像認識AI事業』を展開しています。
今まで、森林材積情報や河川・堤防等の区分ほか、これまでインフラ関連情報は、空撮画像やフィールドワークをもとに人の目で判断されてきたが故に、多くの時間と労力を要する一方で、一定量のミスが発生するという課題がありました。
そんな課題に対し、Geotransでは、ドローン、空港、衛星、MMS(移動計測車両)で撮影した画像を独自のAIで解析し、行政やインフラ企業に必要な空間データや分析結果を自動生成、目視だった作業を自動化することで作業の大幅な効率化を実現させることに成功しています。
AI周辺プログラムの開発に関心がある人はもちろん、地図や地形、地質解析や海事に関心のある人たちからも関心が寄せられているGeotrans。「世界のインフラを先端技術で支える」ことに挑戦している同社の代表取締役兼CEO、瀬川貴之氏の「豊かな水辺環境と水辺文化の創造、そして人類の持続可能な幸福環境づくりに貢献したい」という強い想いを本インタビューで深ぼっていきます。
『独自の画像認識AI』により、身の回りにある自然環境を見える化、行政やインフラ企業の業務改善を実現させる事業とは。
Q)まず、Geotransの事業概要について教えていただけますでしょうか。
弊社は、2022年に設立し、行政やインフラ企業に向けてAIを活用した業務効率化サービスの提供やそれにともなうコンサルティング、画像認識AIの開発、AI周辺プログラムの開発を行なっている会社になります。
具体的に「どのような事業を展開しているか」という次の質問で、よりイメージを持っていただければと思いますので、まずは簡単に回答させていただきますね。
Q)ありがとうございます!それでは、早速ですが、貴社の展開されている『業務効率化サービス』とは具体的にどのようなものなのか教えていただけますでしょうか。
はい!ではここから具体的に、弊社の展開している事業について、お話をしていきますね。
弊社では、生態系の保全と管理、森林資源の管理と活用、農地の現況利用状況、陸部と水部の境界分析ほか、インフラの維持・管理に取り組む行政やインフラ関連企業が、業務遂行に際して抱える課題を『独自の画像認識AI』を用いて解決しています。
現状Geotransでは、家屋異動判読AIを使った「①固定資産管理」、植生分類AIを使った「②植生分布図作成」、森林解析AIを使った「③森林材積管理」、農地判読AIを使った「④農地現況調査」、水域抽出AIを使った「⑤水域マッピング」といった『5つのサービス』を提供している状態ですね。
この『5つのサービス』に共通していることは、これまで空撮画像等を使って人が目で判断していたということ。具体的にお伝えすると、土地・建物の評価情報や樹種・樹高・本数等の森林材積情報など、大量の情報を目で判断するため、どうしても一定量のミスが出てしまったり、多くの時間と労力を費やしてしまうと行った課題があるということです。
このような課題を『AIを使って解決するのが私たちの仕事』だと思っていただけると少しイメージが持てるのではないでしょうか。
現在では、画像認識AIで分析する画像の撮影も、ドローン、空港、衛星、MMS(移動計測車両)を使い、行政やインフラ企業と一緒に行なっていることもお伝えしておきます。
『画像データ』×『独自AI技術』!人の目で行なっていたインフラ業務に変革を起こしたGeotrans社のサービスとは。
Q)御社で提供されている事業・サービスは具体的に『どのような目的』で『どのような課題』を解決しているのでしょうか。先ほど挙げられた代表的なサービスの詳細についてお伺いさせてください。
それでは、代表的なサービスを中心にお話していきますね。
まず、『①固定資産管理』では、固定資産税評価の最適化と、登記漏れや未評価資産の検出を目的に、家屋異動判別AIを使ったサービスを提供しています。
これまでの固定資産税管理では、広範囲かつ何十万軒もある家屋から変更があった箇所や登録漏れ、間違いがないかを一つひとつ人の目で確認し、変更等の必要な作業を行なっていました。その結果生じていたミスや非効率性を弊社独自のAIを導入することで解決して目的を達成。固定資産税の精度と効率を著しく高めています。これが1つ目の代表的なサービスの詳細になりますね。
Q)ここで1点、ご質問なのですが、『行政業務の効率化』というのはイメージできるのですが、私たち国民にとってもメリットがあるものなのでしょうか。
もちろんです!
まず、不動産の価値変動をリアルタイムで捉え、固定資産税の正確な評価を実現することが可能になりますし、固定資産税が不要になった箇所の除去漏れミスによる「過剰な税金徴収」をチェックして適正化するなど、土地や、家屋の所有者の方々にも効果のある取り組みになっていますので、行政のみならず国民の皆さんにとってもメリットのなる仕組みになっています。
Q)御社で提供されている『残りのサービス』についても詳しく教えていただけますでしょうか(②植生分布図作成・③森林材積管理・④農地現況調査・⑤水域マッピング)。
『③森林材積管理』は、カーボンオフセット、山火事、土砂の流出に影響し、環境や命を守るために重要なインフラ業務です。
樹種・樹高・本数等の森林材積情報や森林の範囲を正確かつ効率的に測定し、見える化するため、ドローン撮影と高度な画像認識AIを組み合わせた『森林材積管理サービス』を私たちは展開しています。
精度の高さと広範囲の計測を実現し、インフラ整備としての行政業務だけでなく、建材を利用する企業にとっても効率的かつ、森林在庫量をより正確に把握できるととても好評のサービスなんですよ。
Q)ここで1点質問させてください!『森林管理』が土砂の流出にも影響するということですが、御社のサービスは、実際にどのようなことに使われているのか教えていただけますでしょうか。
毎年のように記録的な大雨が頻発している状況で、土砂の流出量を調べるために『森林解析AI』をご活用いただいています。
土砂災害はピンポイントでの予測が難しいと言われています。しかし、樹木の根元まで光が届いている場合は下草が生え、雨が土に直接当たっても土砂が崩れにくい。逆に光が当たらない鬱蒼とした状態では下草が生えず、雨によって地面が剥がれ土砂が起こりやすいことはわかっているんです。
樹木の密度や成長状態、森林への光の透過率等をもとに、災害予防の観点から、弊社のAI技術を使って、どれくらいの雨量でどれくらいの土砂が流出するのかを計算することがこのサービスでは可能なので、そのような場面でご活用いただいていますね。
Q)先ほど、例に挙げられていた『カーボンオフセット』に対しては、どのような活用のされ方をしているのでしょうか。
樹種や、木の大きさによってCO2の吸収量を算出するのですが、データの根拠となる樹種や樹高、本数といった『森林材積情報』を森林解析AIによって分析して提供しています。
まだご説明できていなかった『②植生分布図の作成』や『④農地現況調査』、河川と陸地の境界線等を分析する『⑤水域マッピング』も、同じく画像認識AIを活用したサービスで、自然の可視化で、関連する行政やインフラ企業の業務効率化に貢献しています。
Q)スライド(上記添付)に記載のある『電柱のインフラ点検』も同じような効率化の観点で展開されている事業なのでしょうか?
『危険度の見える化』や『業務の効率化』という意味では同じになりますね。ただ、こちらはまだ提供されているものではなく、これから企業提携をしながら実施していこうとしている事業になりますので、いわゆる『新規事業的な立ち位置』だと理解していただければ幸いです。
少しだけ、詳細をお話ししますと、現在、日本には約3,600万本の電柱があるそうでして、その点検業務は重要ですが、数が多すぎるため、なかなか効率的に行えないという課題があり、その解決策となるサービスを提供しようとしているのが本事業の目的になります。
MMS(移動計測車両)で3Dのデータを撮り、画像認識AIで電柱の傾きや錆び、えぐれを分析して、電柱の危険度をランク付けします。これにより、危険度の高いものから集中的に点検やメンテナンスを行うことが可能になり、業務の効率化に貢献するサービスになりますね。
「水環境づくりにもっと貢献したい!」。本能にしたがって起業したClearWaterProject。Geotrans社が誕生するまでのストーリー。
Q)ここで、瀬川さんが起業までに歩まれた経歴について伺えますでしょうか。
大阪大学経済学部を卒業後、2004年に株式会社ワークアプリケーションズに入社し、プログラム開発部門で3年間、就労管理システムの設計からコーディングまで経験したのが私の最初のキャリアになります。
その後、同じ会社内のコンサルティング部門へ異動して、シニアコンサルタントとして、大手企業や行政の業務を担当していました。
2012年にワークアプリケーションを退社して、2013年4月に水辺環境改善を目指す一般社団法人ClearWaterProject(クリアウォータープロジェクト)を設立。
翌年2014年4月に現在システム事業、AI事業、ClearWaterProject事業の運営を行う株式会社creato(クリート)を起業というのが、1社目から起業までのざっくりとした流れになりますね。
そして、この後、立ち上げたcreatoから、AI部門のみを独立させ、2022年に起業したのが今回のストーリーでご紹介させていただいているGeotransになります。
Q)どのような思いで前職を退職し、起業されたのか、教えていただけますでしょうか。
大学生時代にサークルの先輩から「起業は素晴らしい!」という考えを植え込まれ、学生の頃から起業欲がありましたね(笑)。
ワークアプリケーションズの退職を考えた時も、どこに転職しても代わり映えしないと思っていて、『退社=転職』という考えは正直ありませんでした。
私自身、起業は、社会に新しい価値をつくることだと思ってるので「そもそも、今まであるものを作ってもしょうがない」という思いがあり、前職の延長線上の起業は、私の頭になかったのが正直なところです。
Q)なるほど。それで、水環境に関する一般社団法人を設立されたかと思うのですが、この『水環境』にフォーカスされた理由というのは、どんな背景があるのでしょうか。
『これまでの延長線上にない事業』を考えたとき、子どもの頃に親に連れられ、とても綺麗な川に遊びにいった経験を思い出しました。
水は、私にとって身近な存在であり、現在もサーフィンを趣味にしているほど、水環境は大切な存在で、私の本能に「水辺は気持ちいい!」「これは本能に基づいた判断軸がある」ということに気づきました。
この仕事なら、私自身がモチベーションを120%で保ち続け、一生続けられると思い、プランはあったのですが、お金になるかどうかは確証はないまま一般社団法人ClearWaterProjectを設立したんです。
多くの挑戦・取り組みを経て誕生したGeotrans社。AI事業を独立させた『背景』と代表の『想い』。
Q)創業されたcreatoから、AI事業を分離させ、Geotransを設立させた背景について教えていただけますか。
creatoでは、『外観検査AIソフト開発』や『空撮データをもとにしたAI解析サービス』を各種展開していました。
そのような背景があるなかで、河川コンサル、建設コンサルや研究所とのご縁があり、「航空写真をもとにAIを活用して図示できないだろうか」という相談をいただいたのがキッカケになったと思っています。
実際に、お話を伺うと、森林等の調査分析業務は「人が目で見て判断している」場合が多いことがわかり、そのような状況を改善するために、「私たちのAI技術を使って事業化できるのではないか?」と考え、この領域に着目したわけです。
そこでスピード感を持って事業を育てていくためにcreatoからAI事業を分離させてGeotransを設立させました。これが分離させた背景ですね。
Q)Geotransでは、主にインフラ業務に関してAI技術を活用していますが、この領域を選定した理由は何があったのでしょうか。
最も大きな理由は、森林、農業、土木等のインフラ業務の課題解決は、起業時から抱いている「子どもたちが目を輝かせて飛び込んでいくような川、海、湖を、未来の世代につないでいく」という私たちの目的に繋がるからです。
最初に起業した私たちの原点である『ClearWaterProject』は、水環境を中心に活動していますが、ご存知の通り、川や湖、海などの水環境は森林や、山ともつながっています。土砂崩れで水の量が変わり、生き物の生息量が変わることもあるわけです。水が美味しい所はお米も美味しいと言われるように、田んぼや畑は川と接続しているかどうかで作物量や質も違ってきます。
都心部は、川がコンクリートで埋められ暗渠になっている場所が多いのですが、目に見えないだけで暗渠になった地面の下は水が流れています。マイクロプラスチックの問題も実は街中からのゴミの流れが大きな要因の一つになっていたりします。今のように記録的な大雨が多い状況では、住民が川とは認識していない暗渠から水が溢れ出して災害になることも考えられるなど、水環境とインフラは大きな関わりがあります。
『インフラ業務の課題解決』は、私たちの本来の目的達成につながるだけでなく、一歩進んで、AI技術を通じて人類の持続可能な幸福環境づくりに貢献できると考え、行政をはじめ、インフラ業務に関する課題解決領域で事業展開することに決めたというわけです。
先端技術を活かした『業務特化型AI』を展開。高度な精度と品質が求められるシゴトを前進させる『今までにない新しいビジネス』。
Q)ChatGPTをはじめ、一般の人でも気軽に利用できるAIサービスが増えています。初歩的なご質問になってしまいますが、そのようなAIの活用と、御社で行うAI事業とは何が違うのか教えていただけますか。
現在弊社が展開している事業は、『業務特化型AI事業』になります。
『業務特化型AI事業』で重要な要素は、可能な限り100%ミスが出ないことであり、万が一ミスがあっても、それを業務フローのなかで吸収できなければならないという点です。
AIを活用した事業のなかでも非常に特殊で、高度な精度や、品質を求められる分野であり、品質を担保できなければ業務効率化は実現できません。
これが、一般の方々に展開され、利用できるようになっているAIサービス事業とは異なる点だと思っています。要するに、ミスのない完璧な精度を維持することが必要なのが、大きな違いになりますね。
Q)なるほど、AIの『精度』と『質』が高度に問われる業務だからこそ、行政でも利用できるのですね。
そのとおりです!
AI分析結果の精度と質の追求は私たちにとっての『基盤』であり、今の質に慢心することなく、これからも追求していきたいと思っています。
Q)Geotransのこれから。中長期的な視点で考えていることを教えていただけますでしょうか。
短期的な視点では、まずお客様からのご要望が多い『固定資産管理』や『森林材積管理』の分野を中心に、現在展開している5つの分野において、Geotransの事業基盤を固め、成長させていきたいと思っています。
中長期的な視点では、5つの分野だけでなく、『お客様特有の業務課題を解決するサービス』を、お客様と共につくっていき、新規事業を開発して事業の幅を広げていきたいと考えています。
そして長期的な視点では、『衛星分野』において、私たちのAI技術を活用していく。
例えば、目視できない島の状況把握や管理、地形のチェックなどを衛星画像と、私たちの画像認識AIを組み合わせて実現していき、国のインフラ支援にも関わっていきたいですね。いつしか日本の行政にとって必要不可欠となるサービス・事業を提供させていただいている存在になれればと思っています!
経営者は「スーパー雑用係」? 常にフラットな関係でクライアントの課題解決にフォーカス。誰に対しても誠実な『Geotrans社の中のお話』。
Q)ここからは、『御社で働くこと』について伺いたいと思います。まず、現在の社員数や年齢層、人数などについて教えていただけますでしょうか。
現在は正社員が私含めると5名、パートが2名です。業務委託は随時行なっています。
正社員では40代が4名で、残り1名が20代。5名のうち3名がエンジニアで、ある一定の経験値があるメンバーが集まっています。
現在いるエンジニアは、事業開発系でとてもエンジニア色が強いというか、技術の部分では私も入り込めないくらいの領域まで話が及んでいます。「このような技術を担保することで、こういうことが実現する」みたいな議論を常にしていて、会話を聴いているだけでもワクワクするというか、非常に面白いですよ。
さらに議論したことを空論ではなく、きちんとサービスに落とし込める技術力を持っていて、実際に形にしてしまうので、自社の社員ながら素晴らしいと感心しています。
技術で、社会の課題を解決していくことの魅力や、面白さを実感できる環境だと思っていますね。
Q)社員5名のうち3名がエンジニアで、残りの2名は、営業などのいわゆるビジネス職になるのでしょうか。
そうですね、お客様のところに伺い、すでに動いている案件についてのやりとりや、ご要望を伺ってエンジニアにつなぐといった動きと、新規開発の両方を担っているビジネス職が2名おり、そのうち1名は新規開拓をベースに営業業務を担ってくれているのが現状の体制です。
まだ組織の規模が大きくないため、エンジニア以外の部門については、ノウハウが確立されているわけではなく、これから整えていくフェーズだと思っています。
逆にいうと、ビジネス職構築の最初から参画できるため、やりがいはかなり大きいのではないかと考えていますね。
Q)代表の瀬川さんご自身はエンジニアの部分にも関わるのでしょうか。
いいえ、私は「スーパー雑用係」担当です(笑)。
実際に、そう社員にも公言しておりまして、資金調達、採用をはじめ、エンジニア以外のことならなんでも行う、いわば『何でも屋』を買って出てます。
Q)御社で働く社員さんのキャラクターの傾向や、社内の雰囲気についても教えてください。
エンジニア側の方達は、非常に深い思考で、知的な刺激はとても強いと思いますね。
社内全体に言えることですが、Geotransで働いてくれている仲間たちは皆、『真面目』です。
自分を誇張せず、できないことはできないと率直に示しつつ、お客様の課題解決には最大限に集中して全力で取り組む、そういう誠実さを持った人たちであり、会社の雰囲気もそのような感じです。
ひとことで言えば、『大人スタートアップ』といった雰囲気で、エンジニアと、ビジネスサイドの距離感が近く、みんなでコミュニケーションを取り、活発に議論しながら良いものをつくっています。
Q)お話を伺っていて、経営者である瀬川さんご自身がとても話しやすい方だと感じています。ご自身で「スーパー雑用係」と公言していることから考えて『メンバーファースト』の会社と想像できますが、大切なカルチャーとして意識されていたりもするのでしょうか。
ありがとうございます(笑)でも、実際、意識しているところはあると思ってます。
私のキャラクターもあるのかもしれませんが、会社の雰囲気はcreatoから引き継いでいる部分があるんです。
creatoでは『ティール組織的な会社づくり』を行なっていて、その延長で代表や社員という枠組みにとらわれずにフラットな関係で、みんなで一緒に課題解決に取り組んでいく会社を目指していますね。
フルリモートで『珍しい事業』に挑戦可能なGeotrans。AIの社会実装や地図・地質好きには絶対に見逃せないシゴトがここに。
Q)社内が『フラットな関係』というのは魅力だと思いますが、それ以外のGeotransならではの働く環境について教えていただけますでしょうか。
まず、私を含め、仕事は『全員フルリモート』で行なっています。
立場に関わらずフラットな関係で、円滑にコミュニケーションが取れる環境が整っていて、お客様に貢献できるかどうかという共通項のもとに会話が成り立つため、前向きに議論ができる環境だと思っています。
お話しさせていただいた通り、事業領域が特殊なこともあり、例えば「地図」や「地形」が好きな人も一つの興味分野として集まっている環境です。エンジニアの1人は海上自衛隊出身ですが、その興味も地理に関わる部分が一つあったと聞いています。
業務委託でお願いしている方も、元々に「山岳系が好きで大学時代には地質解析をしていたという人」など、そういった分野に関心のある人にとっては、興味をそそられる環境ではないかと感じていますね。
Q)現在、Geotransではどのような人材を求めているのかについても、教えていただけますでしょうか。
『マインドの部分』では、知的好奇心が強く、ポジティブで前向きな感性を持っている方がいいですね。
ポジティブというのは、楽天的というよりも、何かあったときに前向きに取り組むことを考えるという意味でのポジティブさです。
例えば「山があれば登り超えたくなる」というのもある意味ポジティブだと思っていて、課題を目の前にしたときに悪い考え方にとらわれるのではなく、「よし課題解決に取り組むぞ」と知的好奇心をそそられる、そんなポジティブさがいいですね。
弊社の仲間に共通しているとお伝えした『誠実さ』も大事にしたい要素だと考えています。
結局、人間として信用できる人同士だからこそ、お互いに仕事を任せられますし、お客様からも信頼されます。人に対する向き合い方や仕事をはじめ、『ものごとに対する取り組み方が誠実な人』がいいというのは、弊社の場合、大前提としてあると思っています。
Q)スキルの面では、いかがでしょうか。
エンジニア職に関しては、『AIに何かしら関わってきたことがある方』が望ましいですね。
それは仕事という関わりだけでなく、AIを研究していたということでもいいんです。AIについて個人で「こんなチャレンジをしてきた」という方も歓迎です。
ビジネス職については、現状では主に行政やインフラ企業様を顧客に活動していますが、そういった分野に未経験の方でも、Geotransや弊社の仕事に関心を持ってくださる方にはぜひチャレンジしていただきたいと思っています。
へこたれない心を持ちつつ、お客様のニーズ感をつかみ、エンジニアとコミュニケーションをとれるバランス感覚のある方、地頭の良い方、外のリソースとのつなぎもできる方が良いですね。
ゼロから営業組織を立ち上げた経験や、何もないところから営業基盤や仕組みをつくってビジネスにつなげていった経験のある方は特に大歓迎です。
今後は、コンサルの役割を担う人材や、お客様とエンジニアの間でコミュニケーションをとり、お客様の満足づくりに貢献するカスタマーサクセスのようなポジションも必要だと考えています。
Q)最後に、本ストーリーを最後まで読まれた方々へのメッセージをお願いいたします!
Geotransは、行政やインフラ関連企業を主なお客様として活動し、生活に当たり前のように関わるインフラ部分の業務改善に携わっています。社会的な貢献度が高い仕事であると同時に、事業領域が特殊です。
特に地図や地形、地質といったことが好きな方にはたまらない仕事であり、AIを活用した業務のなかでも珍しい、なかなかない事業だと思います。
また、生成AIとは異なる分野のAI事業であり、精度と質を問われる分野でAIをインフラ業務に活用しています。活用できるAIを非常に重視し、AI周辺プログラム開発も手がけています。
自分たちの技術を活かし、業務現場で実際に使われるAIの開発とサービス展開に注力して展開している、そんなスタートアップ企業です。
生成AIとは異なる、AI活用による具体的な社会実装や、AIを活用した事業貢献、社会貢献に関心がある方は感覚が合う仕事ではないかと思っていますので、少しでも興味をお持ちの方、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!皆様からのエントリー、心よりお待ちしております。