春は出会いの季節。素敵なご縁があることを、全力で期待して本記事を掲載しております。
unerry(うねりー) 採用広報チームです。
今回は、unerry全事業の心臓部であるデータプラットフォーム「Beacon Bank」を支えるデータエンジニア 福田 寧彦(ふくだ やすひこ) へインタビューしました。
位置情報ビッグデータの解析に強みを持つunerryですが、データアナリストやデータサイエンティストがデータの価値を引き出すには、その分析基盤が整い、データが正しく処理されていることが必要です。データエンジニアは地盤固めを担う、unerryにとって、まさに「縁の下の力持ち」な存在なのです。
株式会社unerry データエンジニア
福田寧彦
学部・大学院と数学(代数幾何学)を専攻した後、学部の時から独学していたPythonを頼りに2019年からソフトウェアエンジニアとして働き始める(ある人曰く数学科は職には困らないが、現代数学で食っていくのは極めて難しい)。ブームに便乗して受託でディープラーニング関連のプロジェクトに携わった後、2021年9月にunerryにデータエンジニアとしてジョイン。趣味は美術館巡りと数学、最近休日には論理学や計算機に関連する圏論の勉強を進めている。目下の悩みは昼ごはんを食べるとすごく眠くなること。
ビッグデータの「基礎工事」を担う、データエンジニア
「データエンジニア」は、ビッグデータ活用が世の中全体で進む中、大注目の職種ですね。福田さんは、どんなことを担当されているのでしょうか?
一言でいえば、ビッグデータが事業に活かされるための「基礎工事」ですね。
具体的には、データ分析基盤としての「Beacon Bank」の設計と開発、運用。そしてデータが各種ストレージやBigQuery間で正しく転送されるための処理やその途中でエラーがあった場合には修正作業を行います。
基盤整備が不十分だと、欲しいデータを効率的に引き出せなかったり、ミスが起こりやすくなったり様々なトラブルの原因になってしまうのでまさに縁の下の力持ちの仕事です。
unerryのデータエンジニアならでは!のポイントを教えてください。
unerryでは「位置情報」というプライベートなデータを扱っていますので、将来的な規制や社会的な要請も踏まえた上で、データを処理し安全に守っていく必要があります。これは、創業以来unerryが最も大切にしてきたことですので、データエンジニアとしても重要な役割です。また、unerryが保有するデータ量は現時点で月間300億件を超えています。安全であると同時にコスト最適化も求められるところです。
最近では、外部データとの連携も増えていますので、毛色の異なるデータをどう取りまとめ、処理すべきかというスキームで考えることも多いですね。またデータをもとにサービスを展開することも今後視野に入れていく必要があるので、そういったアプリケーションにどう効率よくデータを応用できるかというのもunerryならではのポイントだと思います。
一言に「データエンジニア」と言っても、プラットフォームの規模や性質によって求められる役割や得られる経験は大きく異なるのですね。
最先端技術の社会実装に関わるため、エンジニアに
仕事のモチベーションはどんなところで感じますか?
「Beacon Bank」のデータ量は拡大し続け、現在は月間300億件超が蓄積されています。データが増えるのは、unerryとしての基礎体力が増えるようなイメージなので、お客様に提供する提供価値も日々大きくなっていると感じます。
僕自身は直接お客様とお話する機会は少ないのですが、unerryでは情報共有の場が多いので、自分の仕事が会社の成長に繋がっていることは数字以上に実感としてあります。
細かい改善にも、身近なデータサイエンティストやアナリストが喜んでくれるのは嬉しいと感じます。
福田さんは、どうしてエンジニアになったんですか?
学部・大学院と数学を専攻していて、プログラミング自体は学部生の頃から独学でやっていました。
当初は研究者志望で数学者を目指していたのですが、スタートアップ業界のニュースなどを聞いていくうちに、技術が社会に密接に関わっていく感じが面白いと思ってエンジニアとして最先端技術の社会実装に関わりたいなと思い始めました。
「エンジニアが社会を変えることができる」
福田さんは、昨年秋のご入社ですね。転職時にはどんな軸で探されていたんですか?
転職時には、まずプログラミングの価値が事業のコアに直結しているような、エンジニアが活躍できる場所で働きたいと思いました。特にそういった企業の中でも技術によって社会に大きな変化をもたらすことができるような企業を中心に探しました。スタートアップに注目したのは裁量や自由度の高さとメンバーとして感じられる事業の成長性が魅力的に感じたからです。
聞くほどに、unerryはぴったりはまりますね。
unerryは創業者の内山さんがAIエンジニア出身ということもあり、「エンジニアが社会を変えることができる」という意識がとても強くて、自分にあったカルチャーだなと思いました。
データエンジニアとしては、圧倒的なデータ量も惹かれたポイントです。
本気で社会実装を目指せるプラットフォーマーは、国内でもそう多くはないと思うのですが、月間300億のデータを持つunerryはそれができると思うんです。エンジニアとしての技術力を磨くことで、組織がゴールに近づく。自身の仕事がプラットフォームのスケールに直結する、貴重な経験を得られると思いました。
実際に、さまざまな大手企業との連携もあり、unerryの位置情報ビッグデータはインフラとして認識されつつあると思いますが、「誰かやってくれる」ではなく「自分の仕事次第」という手触り感も同時にありますよね。
そうですね。日々着々と「環境知能社会」(※)の実現に向かっているというのは、社内の雰囲気としてもあって、皆それぞれの立場で実感していることではないでしょうか。
※unerryが目指す「とりまく環境が、自身よりも自分を理解し、さりげなく生活をサポートしてくれる社会」
転職を考えているエンジニアさんへ、「ここを見るといいよ!」といったアドバイスはありますか?
もしこれから転職される方にアドバイスするとしたら、業務内容はもちろん気にされると思いますが、それだけではなくメンタリングなど上司やチームのサポートが期待できそうか確認するといいと思います。
弊社ではポジティブな話として、僕にとってCTOさやかさんとの1on1は貴重な時間になっています。さやかさんはエンジニアのコンディションに気が利くタイプで、忙しそうにしているエンジニアがいれば気さくに声をかけていただいています。やはり気配り上手なリーダーには、ついていく上で安心感がありますね。
▼そんな気配り上手なCTOのインタビューはこちら▼
R&Dでは攻めの姿勢で開発
仕事の、どんな瞬間を楽しんでいますか?
最近、特に楽しいのはR&Dでのレコメンドエンジン開発です。
機械学習の応用やその「MLOps(機械学習アプリケーションの開発運用サイクル)」という分野を調査・検討しているのですが、実現できれば広告でのレコメンドとその精度維持に貢献してくれます。将来的にunerryが理念として掲げている「環境知能」の実現に直結するため、大きな可能性を感じていて...ワクワクします!!
レコメンドエンジンのシステムを考えることは、普段のデータエンジニアとしての基盤構築から一歩進んだところにあります。ちょっと踏み込んだ、攻めの姿勢のイメージですね。新しい情報やスキルをキャッチアップしながら進めています。
キャッチアップは普段どのようにされているんですか?
最新の流行としてはTwitterやRedditなどSNSなどで話題になっている技術に注目していることが多いです。実際にはできるだけ公式ドキュメントや論文など「オリジナル」なものにあたりながら勉強していきます。
今後やってみたいのはどんなことですか?
直近ではデータエンジニアのスキルを伸ばしていくことで、業界内でのプレゼンスを獲得したいですね。自分が頑張ることでunerryの技術チームの評判があがるといいなと思っています。
そして採用でも注目していただけることで、データエンジニアの仲間を増やしてチームとして動いてみたいです!
基本リモートでも、刺激を受けに週1でオフィスへ
普段の働き方を教えてください。リモートで課題になりがちな、オンオフ切り替えのポイントなどもあれば!
現在は、コロナ禍ということもあり、基本リモートです。
でも、オフィスの空気を吸ったりするとやる気が出るので、週1日出社くらいが丁度よいなと思っています。虎ノ門のCICはさまざまなスタートアップが集まっているのでいろいろな刺激を受けることができます。またunerryのエンジニア同士で、お互いの技術を中心とした雑談などができるのも楽しいですしね。
オンオフは僕の場合、「服装」で切り替えています。リモートワークでも外に出れる服装に着替えるとうまくシャキッと仕事モードに切り替えることができます。
unerryの働き方はかなりフレキシブルですよね。僕自身は一人暮らしですが、お子さんがいらっしゃるメンバーも多いので、それぞれの事情に合わせて柔軟に働いている人が多い印象です。
unerryは、中間管理職のいないフラットな組織です。そんなカルチャーをどう感じていますか?
意見が言いやすくスピーディーに物事が決定される環境は気に入っています。
でも、マネージャーがいないのでセルフマネジメントは大変ですね...。多方面から様々な依頼を受けるので、優先順位の設定が課題です。特に入社当初は少し戸惑いましたが、現在はステークホルダーごとに締切のコンテキストを確認して進めるのがコツ、という感じで掴みはじめてきました。
30代以上が多い、平和で居心地よい「大人」なチーム
技術チームの雰囲気はどうですか?
定期的なコミュニケーションとしては、技術部での朝会があり、安否確認と当日のToDoとスケジュール確認、ついでに雑談を15分くらいで行なっています。
エンジニア同士は仲がよくて平和で居心地良いチームだと思います。30代以上が多いのでスタートアップにしては「大人な関係」かもしれません。
ちなみにこの記事では、データエンジニアを募集しています。福田さんはどんな人と働きたいと思いますか?
プログラミングや技術を通して社会を変えていくことに魅力を感じる、という方はunerryのカルチャーに親和性が高いと思います。
また、弊社ではデータエンジニアといっても社内の色々な職種の方と話す機会が多いので、エンジニア同士だけじゃなく、幅広めのコミュニケーションを楽しめる人があっているのではないでしょうか。
技術面に関しては、基本的には一つのタスクを個人で完結する形になる上、現在は皆リモート中心の体制なので、ある程度の「自走力」は必要かなと思います。
いつまでも廃れない「基礎」が重要
最後に、福田さん的「エンジニア論」を教えてください。
エンジニアは「最新技術を追うべきだ」と言われがちです。もちろんそうなのですが、数学専攻の自分としては基礎的なコンピュータサイエンスや数学の重要性も強調したいと思います。最新の流行はすぐに移り変わります、でも基礎はいつまでも廃れないですから。
▼福田も登場するunerryデータ系アラサー男子を集めた座談会はこちら▼